女性に限らず男性も占いが好きな方、気になる方は多いのではないでしょうか。占いとわかっていても現在や未来のことを知る1つのきっかけになります。
占いのなかでも手相占いは、特に占い師と話す必要がなく手を見せるだけなので占いに抵抗のある方や初心者でも気軽に行うことができます。手相を占ってもらうだけではなく、自分自身で手相の知識や見方を習得して占ってあげるのも良いでしょう。興味のある方はまず手相の基礎から学んでみてください。
実は、手相はかなり昔からある占いで多くの方々に愛されてきました。占いのなかでもかなり歴史が古いものになります。どのように発展し今に至るかを説明していきます。
日本に手相占いが伝わるのはかなり後のことであり、そもそも手相占いの始まりは3,000〜5,000年前の古代インドであると言われています。手の平のシワや線にその人の運命が刻み込まれているという「サムドリカ」の学問の研究から始まりました。
昔は、医療や薬なども発達しておらず、病気で苦しむ人が多くいました。そこで手の平のシワや線を見る手相占いが、これから辿る運命や抱えている病気についてなどを見る手法の1つになっていったのです。
12世紀頃、古代インドからヨーロッパへ手相が普及します。これが「西洋手相学」が生まれるきっかけになりました。実は一度、古代インドからヨーロッパへ手相が伝わっていたのですが、4世紀頃にキリスト教との対立により消えては復活してを繰り返し、手相学は何度も消滅の危機に陥りました。
それを様々な学者が研究、証明し、今に至っています。そしてこの西洋手相学こそが、現在の手相学の基礎となっているのです。
ヨーロッパに伝わる一方で古代インドから中国や朝鮮半島にも伝わり、ヨーロッパとは異なる方法で研究されて「東洋式手相占い」が生まれました。
異なる方法での研究だったため「西洋手相学」と「東洋式手相占い」は似ている点もありますが、異なる点が多くあります。東洋式手相占いはどちらかというと病気や健康面の鑑定が主だったようです。
日本には、平安時代に仏教の伝道師が中国から手相を伝えてきました。中国から伝わってきたので「東洋式手相占い」でした。日本のなかでも貴族のみにしか普及しておらず、一般庶民に普及したのは江戸時代になってからです。
その後、明治時代に「西洋手相学」が一気に日本へ伝わり、今までの「東洋式手相占い」が一気に覆されました。きっとヨーロッパから伝わってくるものが珍しかったのでしょう。このなごりから今は、主に西洋手相学が手相占いの基礎になっているのです。
どちらが良い、悪いというわけではなく現在も東洋式手相占いを主流としている占い師はいます。それぞれに個性があり面白いです。
手相の歴史がわかったところで、まずは手相の基本的な見方を学んでいきます。手相の見方においても人によって様々なので一概には言えませんが、最も多く使われている見方を紹介するので参考にしてみてください。
手相占いは、シワや線だけを見て鑑定するのではありません。一般に知られているのは、手の平のシワや線から鑑定する「手相術」です。もう1つ、手の形や大きさ、固さ、指や爪の形、指紋などから鑑定する「手相学」があり、この2つを総合的に見て鑑定する必要があります。
「手相術」では、運勢や性格、健康や恋愛、才能などの生まれた後から身についた後天的なものを鑑定できます。「手相学」では、体質や人柄、気質など生まれながらに持っている先天的なものを鑑定できます。先天的な特徴も考慮することで、その人自身を深く知り鑑定することができるのです。
このことからまずは、手相学で先天的な特徴を知ります。その人を大まかに把握できたところで、次に手相術で鑑定します。手相術ではシワや線を見ますが、まずは基本となる4つの線「生命線」「感情線」「知能線」「運命線」を見ます。
後天的な特徴を知ってから最後に他の線も見て、詳しく鑑定します。他の線を最後に見る理由は、誰にでもその線があるとは限らないからです。また大まかなことは4つの基本線でわかるため詳細を知る目安になります。このような順番で見て鑑定することが手相占いの基本です。
これは様々な見解があり、流派や占い師によっても異なります。現在は、両手を見て総合的に鑑定することが主流となっていますが、右手と左手にはそれぞれの意味があります。
右手は「現在・未来」で左手は「過去」と捉える、無意識に両手を組んでもらい右手が上に来たら右手を「過去」、左手を「現在・未来」と捉える方もいます。左右の捉え方は流派や占い師によってそれぞれですが、「過去」とは、生まれもった才能や性格など先天的なことを鑑定し、「現在・未来」とは、現在の状況や今後のこと、運勢など後天的なことを鑑定していきます。
それぞれ鑑定し、最終的に両手の総合鑑定をします。
手相術の4つの基本線は誰にでもある基本的な線になります。それぞれの線の場所と意味を把握することにより、大まかな運勢を占うことができるようになります。
生命線とは、親指と人差し指の間から手首に向かって弧を描くように下に伸びる線です。体力や健康状態、生命力の強さなどがわかります。生命線だけで寿命はわかりませんが、途切れや薄くなっていると健康に害がある可能性が高いので注意してください。
感情線とは、小指側の手の側面から人差し指と中指の間に伸びる線です。性格や恋愛観などがわかります。上に向かって弧を描くように伸びると穏やかで愛情表現が上手く、真っ直ぐだと冷静で口下手なところがあります。
知能線とは、親指と人差し指の間から手の平を横切って伸びる線です。性格や才能、適した職業などがわかります。始まりが生命線と同じであり間違えやすいですが、生命線と同じスタートは消極的で上からのスタートは積極的なタイプです。また、線の長さも関与しており、長いと気が長く短いと気が短いと言われています。
運命線とは、手の平の中心に真っ直ぐ縦に伸びる線です。運勢や転機、仕事運などがわかります。運命線は最も変わりやすく、ない方もいます。ない方は、あまり働くことに興味関心がない専業主婦の方に多いようです。運命線がある方は、下から上に向かって見る必要があり、区切って年齢ごとに見ます。どの基本線にも言えることですが、途切れや薄さ、支線などがないかをきちんと見ましょう。
先ほど述べた4つの基本線で大まかな鑑定はできますが、さらに詳しくみることもできます。基本線に加えてどこの線も一緒に見る必要があるのかを個々で説明していきます。
恋愛や結婚に関しては、「感情線」と「結婚線」を見る必要があります。結婚線とは、小指のつけ根と感情線の間にある線のことであり、結婚の有無や時期、出会いや現在のパートナーとの今後などがわかります。
基本的にこの2つで恋愛や結婚に関してわかります。また珍しいですが、「恋愛線」と言い感情線と生命線を繋ぐ斜めの線があり、恋愛について詳しくわかります。恋愛線がある方は、合わせて鑑定してもらうと詳しくわかります。
仕事に関しては、「知能線」と「運命線」を見る必要があります。知能線から適した仕事や才能を知ることができ、転職するなり今の仕事に活かすなりをすることができます。
運命線は、別名「仕事線」とも呼ばれているほど仕事に深く関与しており、運命線が太くて濃い人ほど仕事にやりがいを感じています。
金運に関しては、「運命線」と「太陽線」、「財運線」を見る必要があります。運命線からは、仕事がお金と結びつくかどうかを見ます。太陽線とは、薬指の下にある縦線のことであり、お金を稼げるか出世する可能性があるかなどを見ます。
一方で財運線とは、小指の下にある縦線のことであり、稼いだお金を貯金できるかなどを見ます。太陽線と財運線は誰にでもある線ではないので、もしある場合は金運に恵まれています。
手相の歴史はかなり古く、多くの研究を重ねられ現代に伝えられています。手相は、理にかなった占いと言えるでしょう。
また、基本的な線を知ることにより、自分自身の過去・現在・未来が少し見えてくるのではないでしょうか。手相が悪い結果だとしても落ち込むのではなく、それを糧に努力していけば良いのです。1つ1つの結果を気にするのではなく、総合的な鑑定結果を見ることが大切です。