手相では、本質や才能、性格、体質など先天的な面と運勢や仕事、恋愛など後天的な面がわかります。先天的な面がわかる手相は、その人本来の姿がわかるので変わりにくいですが、後天的な面がわかる手相は、歩んできた人生によって左右されるため変わりやすいです。
そのなかでも手相には、4つの基本線「生命線」「感情線」「知能線」「運命線」があり、運命線以外の生命線と感情線、知能線の3つは基本的に変わりにくいと言われています。この3つは、先天的な手相で性格や才能、恋愛傾向などの潜在的な面が主にわかります。
今回は、そのなかでも「感情線」と「知能線」の2つに着目して性格や意味などを詳しく説明していきます。
感情線は、誰にでもある手相です。もちろん人によって様々であり、形も長さも全く異なります。感情線にはどのような意味があるのか、長さや場所などからどのような性格であるとわかるかなど見ていきます。
感情線の位置は、小指側の手の側面から人差し指と中指の間に向かって伸びる線のことです。終点は、人差し指だったり中指だったり、途中だったりと人によって様々ですが、比較的目立ちやすくわかりやすい線です。
感情線の意味は、名前の通りに感情表現の仕方や喜怒哀楽の表現方法がわかるのはもちろんのこと性格や恋愛観などもわかるのです。人は、常に様々な感情を抱えて生きています。生活環境の変化や年齢を重ねるたびに小さいながらも感情に変化が生じます。人は、感情が常に変化しやすいため多少乱れている線の人が多く、一般的であると言われています。
感情線の基本的な長さは、人差し指と中指の中間くらいです。人によっては長さの違いもありますので、それぞれ説明します。
感情線が長い人は、人差し指のつけ根まで伸びていることもあります。感情表現が豊かであり、情熱的で生活の中心が恋愛になるタイプです。恋愛でお互いが好きなうちは良いのですが、愛情が一方通行になってしまった場合、冷めて他の人へ走りやすいので気をつけましょう。
逆に感情線が短い人は、中指のつけ根までも届かないこともあります。感情を表に出すことが苦手であり、周りに伝わりにくいです。しかし、感情の起伏がなく、穏やかで冷静沈着な傾向にあります。
そして感情線が普通の人は、人差し指と中指の中間くらいで感情表現は普通です。感情を素直に表現しつつも相手の様子を見て判断し、過度にならないようにセーブできます。人の顔色をうかがうため疲れやすく我慢してしまうことも多いです。
感情線の基本的なスタート位置は、手首のつけ根から小指のつけ根までを四等分に区切り、小指のつけ根から1/4の場所が標準のスタート位置と言われています。標準のスタート位置の人は、感情が安定しており、穏やかに生活することができます。標準から見て上側からスタートしているか下側からスタートしているかで見ていきます。
感情線のスタート位置が上側の人は、感情を表に出すためわかりやすいうえに行動力に優れています。周りが予測していなかった行動をとることもありますが、成功しやすく金銭的にも恵まれています。しかし、猪突猛進であり、行き過ぎや後悔も多いです。
逆に感情線のスタート位置が下側の人は、感情を内側に秘め、きちんと頭で考えてから行動を起こします。忍耐力が強く現実的であるうえに何事も卒なくこなすため頼られます。しかし、内側に秘めているエネルギーは大きく、負けず嫌いで熱血になりがちです。一度、感情が表に出てしまうと手がつけられません。
感情線は、どのように上まで伸びていますか。真っ直ぐに伸びている人は、感情の起伏がなく冷静で淡々としています。口下手なうえに真っ直ぐの線のように相手に直球で言ってしまうため、無意識のうちに相手を傷つけていることや周りから敬遠されてしまうこともあります。
また、緩やかに伸びている人は、穏やかな優しい雰囲気を持っています。恋愛に対しても愛情表現はしつつも穏やかな恋愛を望んでいます。
そして、大きい弧を描くように伸びている人は、感情の起伏が激しく波があります。仕事においても恋愛においても長続きしにくく、盛り上がりと冷めるのが極端です。しかし、愛情表現や言葉選びは、上手く話術に優れています。
逆に感情線が下に向かって下がるように伸びている人は、気分が落ち込みやすく、ふさぎ込みがちです。愛情表現が異常に重く、相手のことを考えずに行動して伝え、嫌だと言われても追いかけ続けてしまう傾向があるので気をつけてください。
知能線も誰にでもある手相ですが、人にとってかなり重要な手相と言われています。人は、無意識になにかを考え判断し行動を起こします。考えることは、とても大切なことで大人はもちろん子どもも頭を使っています。仕事をするにも頭を使い、恋愛や人間関係においても相手の気持ちを考え、理性を働かせます。このように生きていくうえで頭を使うことはとても大切なことなのです。
知能線の位置は、親指と人差し指の間から手の平を横切って伸びる線のことです。始まりが生命線と同じであり間違えやすいので気をつけてください。知能線の意味は、才能や適した職業、性格などがわかります。知能線を見ることで仕事を見直し、新たな才能の開花に結びつくかもしれません。
生命線の途中から知能線が出ている形が最も多いです。そのように知能線と生命線がくっついている人は、消極的で内気な優しいタイプです。
真面目な努力家ですが、縁の下の力持ちタイプなのであまり目立たず成果を認めてもらえないことも時々あります。一つ一つ丁寧に作業するため時間はかかりますが、慎重であり正確さはかなり優れています。
逆に知能線と生命線が離れている人は、積極的で前向きな明るいタイプです。社交的で分け隔てなく接し、意志をしっかり持っています。ハッキリしており、迷いがなく、何事にも立ち向かうため頼りにされます。
上司にいて欲しいタイプであり、部下を育てる能力もあります。ただ、我が強い点があるため融通がきかず少し扱いにくいところが難点です。線同士が離れすぎていると自信に満ち溢れ、周りの意見に一切耳を傾けなくなることもあります。
知能線と感情線が一本になり、横切る線になっていることを「マスカケ線」と言います。これは珍しいうえに縁起の良い手相として知られており、強運を掴み取る持ち主と言われています。
運だけではなく才能もあるため何事にも成功しやすいです。もちろん絶対に成功するわけではなく、成功しやすい運に恵まれているので自分自身でチャンスを掴む必要があります。
マスカケ線を持つ人は、珍しい手相ということでかなり個性的かつ独断的であり、周りに譲歩することはせず、我が道を行くタイプです。仕事においては、独立し個人的に行うほうが向いています。そして、マスカケ線を持つ人の最大の特徴は、波乱万丈な人生を送りがちです。失敗と成功が紙一重であり、どちらにも転がりやすいです。
しかし、土壇場で今までにない力を発揮できるため、人生のドン底にいても這い上がる力はあるため最終的には成功を収めやすいです。
手相の基礎となる「感情線」と「知能線」の見方は、目立つ線なのでかなりわかりやすいです。それぞれ人によって様々な形や長さであり、先天的な面を詳しく知ることができたのではないでしょうか。
全て当てはまるとは言えないかもしれませんが、客観的に自分を見つめ直すことができるはずです。気になる点や短所においては見直し反省し、今後様々な場面で活かす必要があります。