ホロスコープの小惑星とは?惑星ごとの特徴や読み方を詳しく解説!

ホロスコープの小惑星とは?惑星ごとの特徴や読み方を詳しく解説!

記事作成日:2025.04.09

占星術でホロスコープを読むとき、多くの人は太陽や月、惑星の配置に注目しますよね。
でも、「なんだか自分の性格や生き方がしっくりこない…」と感じたことはありませんか?

そんなときに役立つのが「小惑星」です。小惑星は、人生のテーマや個性をより細かく映し出し、ホロスコープの解釈に深みを加えてくれます。

そこで本記事では、小惑星の役割や活用方法について詳しく解説していきます。
小惑星を知ることで、今まで気づかなかった自分の魅力や課題が見えてくるかもしれません。
より詳しくホロスコープを読み解いていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ホロスコープにおける小惑星とは?

ホロスコープで使われる小惑星は、占星術の中で補助的な役割を持つ天体です。
天文学的には、火星と木星の間にある無数の小さな天体を指し、その数は何十万にも及びます。

中でも特に有名なのが セレス、パラス、ジュノー、ベスタという「主要4小惑星」です。
これらは19世紀初めに発見され、長い間研究されてきました。ちなみに、セレスは最初「惑星」と考えられていましたが、後に「小惑星」、さらには「準惑星」として分類されました。

占星術では、太陽や月、火星などの主要な惑星が人生全体の大きなテーマを示すのに対し、小惑星は以下のようにより細かい個性や特徴を表します。

● セレス : 母性や育成、愛情の与え方
● パラス : 知性や直感、戦略的な考え方
● ジュノー : 結婚やパートナーシップの在り方
● ベスタ →:使命感や献身、何かに打ち込む力

このように、小惑星は「人生の中でどんなテーマが強く出るのか?」をより詳しく教えてくれる存在なのです。

1-1小惑星と惑星の違い

小惑星は、惑星のように単独で強い影響を与えるわけではありません。そのため、「補足的なメッセージを与えるもの」 として考えられます。

例えば、金星が「愛や美しさ」を示すのに対し、ジュノーは補足として「どんな結婚やパートナーシップを求めるか?」を教えてくれます。
また、火星が「行動力や情熱」を象徴するなら、パラスは補足として「どんな知性や戦略でそれを活かすのか?」を示してくれます。

つまり、小惑星は主要な惑星だけでは見えにくい 「個人のこだわり」や「細かい性格の傾向」を浮き彫りにしてくれるのです。

セレス(Ceres):母性、育成、豊かさ

セレス(Ceres)は、占星術において母性や育成、そして豊かさを象徴する小惑星です。
天文学的には、火星と木星の間の小惑星帯で最初に発見された天体であり、その後、準惑星としても分類されています。

ギリシャ神話では、ローマ神話のケレスに対応するデメテルの存在と関連し、農業や収穫、生命を育む力を司る神とされています。
このことから、占星術においてもセレスは養育や愛情、自然とのつながりを象徴する要素として読み解かれます。

ホロスコープにおいてセレスの配置を見ることで、その人がどのように愛情を受け取り、また与えるのかが分かります。
例えば、セレスが蟹座にある場合、家庭的な環境や心のつながりが特に重要となり、温かいケアを求める傾向があります。
一方、牡羊座にある場合は独立心を育てることに重きを置き、自立を促すような関わり方をするかもしれません。

さらに、アスペクトの影響によってもセレスの意味は変化します。例えば金星と調和的なアスペクトを持つ場合は、愛情表現が豊かで人を育てることに喜びを感じやすくなるでしょう。

また、セレスは物質的な豊かさとも関連があり、特に食や生活の安定を求める要素が強く出ることがあります。
そのため、セレスの配置を意識することで、自分にとって心地よいケアのあり方や、真に満たされる方法を探るヒントが得られるのです。

パラス(Pallas):知性、創造的戦略、直感

パラス(Pallas)は、知性や創造的戦略、直感を象徴する小惑星です。
ギリシャ神話の女神アテナ(パラス・アテナ)に由来し、戦略的思考や芸術的才能、そして直感的な洞察を司るとされています。

ホロスコープにおいてパラスの配置を見ることで、その人がどのように問題を解決し、知的なスキルを発揮するのかを読み解くことができます。
また、パラスは単なる論理的思考だけでなく、創造性やひらめきを通じて物事をまとめる力も示し、アートやデザイン、カウンセリングなどの分野とも深い関わりがあります。

例えば、パラスが双子座にある場合、言葉やコミュニケーションを駆使して情報を処理し、多方面にわたる知識を活かす能力が強まります。
一方で、蠍座にある場合は深い洞察力や心理的な戦略性を持ち、隠された真実を見抜く力を発揮するかもしれません。
さらに、パラスが天王星や海王星と関わると、独創的なアイデアやスピリチュアルなインスピレーションが強調されることもあります。

また、パラスは女性の知性や社会的な活躍とも関連があり、フェミニズムやジェンダー意識の高まりともリンクすることがあります。
ホロスコープにおいてパラスを意識することで、知性をどのように活かし、自分らしい戦略を持って社会に貢献するかのヒントを得ることができるでしょう。

ジュノー(Juno):パートナーシップ、結婚、契約

ジュノー(Juno)は、パートナーシップや結婚、契約を象徴する小惑星です。
ローマ神話に登場するユピテル(ゼウス)の妻ユノに由来し、正式な関係性や誓約、忠誠心を表します。

ホロスコープにおいてジュノーの配置を読むことで、その人がどのような結婚観を持ち、どのようなパートナーシップを求めるのかを知ることができます。
また、恋愛とは異なり、長期的な関係や契約としての結びつきを強調するため、ビジネス上のパートナーシップにも影響を与える要素となります。

例えば、ジュノーが天秤座にある場合、対等でバランスの取れた関係を重視し、美的感覚や社交性が関係性の中で重要な役割を果たすでしょう。
一方で、牡羊座にある場合は自立した関係を求め、対等でありながらもそれぞれが自由に行動できるスタイルを好むかもしれません。

また、ジュノーが土星と強く結びついている場合は責任感のある安定した結婚を望み、逆に天王星とアスペクトを形成している場合は、型にはまらないユニークな関係性を選ぶ傾向が強まります。

ジュノーは、恋愛感情よりも「どのような関係を築くか」という点にフォーカスしており、結婚だけでなく、仕事や共同事業におけるパートナーシップにも影響を与えます。
自分にとって理想の関係を築くために、ジュノーの配置を知ることは有益な手がかりとなるでしょう。

ベスタ(Vesta):献身、集中力、精神性

ベスタ(Vesta)は、献身や集中力、精神性を象徴する小惑星です。
ローマ神話に登場する家庭と神聖な火を守る女神ウェスタに由来し、自己を捧げることや純粋な情熱、内面的な探求を意味します。

ホロスコープにおいてベスタの配置を読むことで、その人が何に深く献身し、どのような形で情熱を注ぐのかを知ることができます。
また、ベスタはより精神的な領域に関わるため、瞑想やスピリチュアルな修行、職人的な探求心とも結びつくことが多いです。

例えば、ベスタが乙女座にある場合、細部にこだわる完璧主義や、仕事や日常のルーチンへの強い集中力が表れます。
一方、魚座にある場合は、精神的な奉仕やスピリチュアルな探求に深くのめり込む傾向があり、自己犠牲的な献身が見られることもあります。

さらに、火星や冥王星と強いアスペクトを持つと、目的に対して圧倒的な集中力を発揮し、ひとつの分野に没頭することで大きな成果を生み出すこともあるでしょう。

また、ベスタは純粋な情熱を示すと同時に、禁欲的な側面を持つことも特徴です。
恋愛や結婚よりも仕事や信念のために生きることを選ぶケースもあり、自己のエネルギーをどこに注ぐのかが重要なテーマとなります。
ホロスコープの中でベスタを意識することで、自分が本当に情熱を傾けるべきものを見極めるヒントが得られるでしょう。

キロン(Chiron)(準惑星):癒し、傷、スピリチュアルな成長

キロン(Chiron)は、癒しや傷、スピリチュアルな成長を象徴する準惑星です。
ギリシャ神話に登場する賢者でありヒーラーであるケンタウロスのキロンに由来し、深い痛みと、それを乗り越えることで得られる知恵を示します。

ホロスコープでキロンの配置を見ることで、その人がどのような傷を抱え、それをどのように癒し、他者への癒しへと昇華できるのかを知ることができます。
個人的なトラウマやコンプレックスを示す一方、それを乗り越えることで他者のために役立つ知恵や能力を獲得できるというテーマを持ちます。

例えば、キロンが牡羊座にある場合、自分らしさや自己主張に関する傷を抱え、「自分には価値がないのでは?」と感じやすい傾向があります。
しかし、それを乗り越えることで、他者に自信を与える存在へと成長することができます。

一方、蟹座にある場合は、家族や愛情に関する傷を持ち、安心感や帰属意識を求めるものの、過去の経験がそれを難しくさせることがあります。
しかし、その傷を癒すことで、他者に深い共感や癒しを提供することができるようになるはずです。

キロンは単に傷を示すだけでなく、それを克服し、自分自身や他者を癒すための道しるべでもあります。
アスペクトや配置を知ることで、どのようなテーマに向き合い、それをどう成長へと変えていくかのヒントを得ることができるでしょう。

その他の小惑星

ホロスコープには、主要な小惑星のほかにも個性豊かなマイナー小惑星が存在し、それぞれ独自のテーマを持っています。
その中でも注目されるのが、エリス(Eris)とハイジア(Hygiea)です。

エリスは冥王星と同じく太陽系外縁に位置する準惑星で、神話では不和や対立をもたらす女神として知られています。
占星術では、権力闘争や社会的な変革、個人のアイデンティティを貫く強さを象徴し、特に冥王星と似た変容の力を持つと考えられています。
エリスが強調される人は、権威に立ち向かい、世の中の不公平を正すために行動することが多い傾向があります。

一方、ハイジアは健康と浄化を司る小惑星で、その名の通り衛生や癒しの概念と深く結びついています。ハイジアの配置を見ることで、その人がどのように健康を管理し、心身のバランスを保つかが分かるでしょう。
例えば、ハイジアが魚座にある場合、スピリチュアルな癒しや直感的な健康管理に関心を持ちやすく、獅子座にある場合は、自己表現や楽しみを通じた健康維持がテーマとなることがあります。

これらの小惑星は、メジャーな惑星や小惑星と比べると影響力が控えめに感じられるかもしれませんが、特定のテーマを深く掘り下げる上でとても便利です。
ホロスコープにエリスやハイジアを加えることで、個人の人生における課題や成長の道筋がより明確になるでしょう。

小惑星を意識してホロスコープを活用するには?

小惑星を意識することで、自分の個性や人生のテーマがより明確になります。
太陽や月、火星などの主要な惑星だけではわかりにくい 「細かい特徴や成長のヒント」 を知るためには、小惑星の配置や影響を考えることが大切です。

ここでは、小惑星を活用してホロスコープを深く読み解く方法をご紹介しましょう。

8-1小惑星のサイン・ハウスを読む

小惑星がどの星座(サイン)にあるかを見ると、そのエネルギーがどのような性質を持つのかがわかります。
また、どのハウスに位置しているかによって、その影響が人生のどの分野で強く表れるのかがわかります。

例えば、セレスが牡牛座にある場合、物質的な安定や五感を満たすことが癒しにつながるため、美味しい食事や心地よい環境が精神的な安定をもたらすでしょう。
もしこのセレスが6ハウスにあるなら、健康や日々のルーティンの中で「自分や他者をケアすること」が重要なテーマになります。

また、パラスが水瓶座にあると、独創的で戦略的な考え方が得意になり、知的好奇心も旺盛になる傾向があります。
これが10ハウスに位置している場合、その能力が社会的な成功やキャリアの中で活かされる可能性が高くなります。

このように、小惑星のサインとハウスの組み合わせを読み解くことで、自分の特性や人生の課題がより詳しく見えてきますよ。

8-2主要小惑星のテーマごとに分析する

小惑星にはそれぞれ異なるテーマがあり、その人の人生を深く掘り下げる役割を持っています。

例えば、ベスタは献身や集中力を象徴し、自分がどんなことに情熱を注ぐのかを教えてくれます。何かに打ち込むことで生きがいを感じるタイプか、それとも特定の役割に強い使命感を持つのかを知る手がかりになるでしょう。

また、キロンは「傷と癒し」に関係する小惑星で、過去の経験からどのように成長できるのかを伝えています。
過去のトラウマを克服し、それを他者の癒しにも活かせるかどうかが、この小惑星の影響から読み取れます。

このように、小惑星の意味を意識すると自分の生き方について深い洞察を得ることができるのです。

8-3アスペクトによる影響を読む

小惑星が主要な惑星とアスペクト(特定の角度)を形成している場合、その影響はさらに強まります。

例えばmパラスが水星とコンジャンクション(0度)を作ると、知的能力や分析力が特に優れ、論理的に物事を考える力が強まります。
戦略的な発想や計画を立てるのが得意になり、知識を活かして問題を解決する能力が際立つでしょう。

一方で、ジュノーが金星とスクエア(90度)を形成している場合、恋愛や結婚において価値観の違いが葛藤を生むことがあります。
パートナーとの関係を築く上で、自分の理想と現実のギャップに悩むことがあるかもしれません。

また、キロンが太陽とトライン(120度)の関係にある場合、自己成長を通じて他者を癒す力が強まる傾向があります。
自分自身の経験が、人を助けたり導いたりする力へと変わっていく可能性が高いでしょう。

このように、アスペクトを読むと、小惑星がどのように作用しているのかをより深く理解することができます。

ホロスコープをもっと深く読みたいなら資格取得がおすすめ

ホロスコープをより深く読み解き、専門的な知識を身につけたいなら、資格取得を目指すのも一つの方法です。
占星術の知識は独学でも学べますが、体系的に学び、実践的なスキルを磨くためには、資格取得を通じて学習を深めるのがおすすめです。
ここでは、ホロスコープの読み解きを本格的に学びたい方におすすめの資格を紹介しましょう。

日本占い師協会「西洋占星術士資格認定試験」は、西洋占星術の基本原理からホロスコープの詳細な解析までを学ぶことができる資格です。
惑星の配置やアスペクト、ハウスの意味など、ホロスコープを読み解くための幅広い知識を証明するもので、資格取得後は占星術コンサルタントとして個人セッションを行うことも可能になります。

また、セミナーやワークショップを開いて、占星術の知識を広める活動もできるため、プロの占い師を目指す方にも適しています。
天文学の基礎知識や占星術の歴史、エジプト占星術なども試験範囲に含まれており、占星術を総合的に学びたい方にぴったりです。

日本メディカル心理セラピー協会「ホロスコープ鑑定士認定試験」は、特にホロスコープの作成や分析を深く学びたい方に適した資格です。
西洋占星術の基礎はもちろん、サインや惑星の影響、17世紀以降の近代的な占星術まで幅広くカバーしており、ホロスコープをより精密に解釈できる能力を養うことができます。

資格取得後は、自宅やオンライン、カルチャースクールで鑑定や講師活動を行うことも可能で、プロとしてのキャリアを築くための第一歩となるでしょう。
また、試験範囲には「アラビック・パーツ」や「トランスファー・オブ・ライト」など、より高度な占星術理論も含まれており、占星術を学び尽くしたい人にとって有益な内容となっています。

自分のホロスコープをより深く理解したい方や、占星術を仕事に活かしたい方は、ぜひこれらの資格取得を検討してみてくださいね。

まとめ

今回は、ホロスコープを読む際に知っておきたい小惑星について解説しました。

ホロスコープを読むとき、小惑星を意識することで、より深く自分の人生のテーマや個性を知ることができます。
太陽や月、惑星だけでは見えにくかった「どんな形で愛を与え、受け取るのか」「どこに情熱を注ぐのか」「どんな癒しや成長が必要なのか」など、小惑星が示すヒントはとても奥深いものです。

セレス、パラス、ジュノー、ベスタ、キロンなど、それぞれが持つ意味を知ることで、ホロスコープの解釈がさらに広がるでしょう。
小惑星を活用することで、自分自身への理解が深まり、人間関係や人生の選択にも役立てることができます。

今回の記事を参考に、ぜひ自分のホロスコープに小惑星を加えて、新たな視点で読み解いてみてくださいね。

日本メディカル心理セラピー協会編集部
心理カウンセラーやカラーセラピーやカウンセリング、整体、リンパケアセラピスト、占い等多岐に渡る資格を認定する日本メディカル心理セラピー協会編集部が運営するコラムです。仕事やプライベートでも役立つ資格が取得できます。ライフスタイルに合わせて柔軟に学べる点が魅力です。
日本メディカル心理セラピー協会
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