
ホロスコープの三重円は、過去・現在・未来の運気の流れを読み解くための重要なツールです。
出生図だけでなく、進行図や経過図もあわせて読むことで、人生の転機や運勢の変化をより深く理解できます。
そこで本記事では、三重円の基本から具体的な読み方、活用方法までを詳しく解説します。さらに、転職や結婚などの人生の大きな節目を知るヒントとして、三重円を活かすコツもご紹介。
ホロスコープを深く読み解きたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ホロスコープの三重円は、人生の流れを読み解くためのとても便利なツールです。
「ホロスコープ」と聞くと、多くの人が自分が生まれた瞬間の星の配置を示す出生図(ネイタルチャート)を思い浮かべるかもしれません。
しかし、三重円ではこれに進行図(プログレスチャート)と経過図(トランジットチャート)を組み合わせることで、過去・現在・未来の運気の流れをより立体的にとらえることができます。
もしも今まさに大きな変化を感じている場合、「その変化はいつから始まったのか」「どんな影響をもたらすのか」を三重円を使って確認することができます。
それぞれのチャートには異なる役割があります。
出生図は生まれ持った資質や人生のテーマを示し、進行図は内面的な成長や変化を表します。
そして、経過図は外部からの影響や時期ごとの運気の流れを読み解くのに役立ちます。
三重円を活用すると、今の状況をより深く理解し、前向きに受け止めやすくなるかもしれません。これからの人生の道しるべとして、ぜひ取り入れてみてくださいね。
ネイタルチャートは、その人が生まれた瞬間の星の配置を表すホロスコープで、人生の土台となる設計図のようなものです。
ここには、生まれ持った才能や性格、人生のテーマなど、その人自身の本質が描かれています。
太陽星座・月星座・アセンダントを通じて、自己表現の特徴や感情の傾向、社会的なスタンス などを読み解くことができます。
また、惑星がどのハウスに配置されているかを見ると、お金・仕事・恋愛・人間関係といったテーマのどこにエネルギーが向かいやすいのかがわかります。
ネイタルチャートは 一生変わることのない自分の基盤です。
三重円を読むときも、この出生図を軸にしながら「今、どんな変化が訪れているのか?」を考えることが大切です。
たとえば、「なぜ今、転職したくなったのか?」という疑問も、三重円と出生図を照らし合わせることで、そのタイミングに納得できるかもしれませんね。
プログレスチャートは、ネイタルチャートをもとに時間の経過とともに変化す 心の成長や心理の移り変わりを表します。
実際の星の動きを追うのではなく、「1日=1年」と換算する特別な計算方法を使い、出生後の星の配置を現在の年齢に当てはめて作成されます。
このため、「二次進行(セカンダリープログレッション)」とも呼ばれます。
中でも進行の月の動きは、感情の変化や人生のテーマの移り変わりを示す重要なポイントです。
約2~3年ごとにハウスを移動し、そのたびに新しい課題やテーマが浮かび上がってきます。
また、進行の太陽が星座を移るタイミング は大きな人生の節目となることが多く、「最近、価値観が大きく変わった」と感じるときは、進行の太陽や月の影響をチェックすると、その理由が見えてくるかもしれません。
プログレスチャートは、その人の内面に起こるストーリーを示すツール です。気持ちの変化や心の成長を理解するためのヒントとして、ぜひ活用してみてくださいね。
トランジットチャートは、現在の星の配置 を示し、私たちがどんなエネルギーの影響を受けているのかを知るためのものです。
宇宙のリズムは常に変化していて、惑星たちは日々移動しています。
これらの惑星が、自分のネイタルチャートのどこに影響を及ぼしているのかを見ることで、「今、自分にどんな出来事が起こりやすいのか?」や「この時期はどんなエネルギーを受けているのか?」 を知ることができます。
たとえば、トランジットの木星 が自分の太陽に良い角度をとると、チャンスや幸運が訪れやすくなります。
一方で、トランジットの土星が重要な天体と厳しい角度をとると、試練や責任が増す時期になるかもしれません。
また、天王星・海王星・冥王星といった遠い惑星は、一つの星座に長く滞在するため、ゆっくりとした変化をもたらします。
これらの影響を受けると、人生の大きな転機を迎えたり、価値観がガラリと変わったりすることがあります。
トランジットチャートを活用することで、運気の波に乗る方法を見つけたり、困難な時期を冷静に乗り越えたりするためのヒント得ることができるでしょう。
三重円は、これらの3つのチャートを組み合わせて読むことで、過去・現在・未来の流れを総合的に理解する ことができます。
● ネイタルチャート :「自分の基盤」を知る
● プログレスチャート :「内面的な変化や成長」をチェックする
● トランジットチャート :「今の星の影響と未来の流れ」を見る
「最近、キャリアについて考え直すことが増えた」と感じるなら、進行の月が10ハウス(仕事・社会的地位) に移動したタイミングかもしれません。
また、「人間関係の変化が激しい」と感じているなら、トランジットの天王星が 7ハウス(パートナーシップの領域) に影響を与えている可能性があります。
今起こっている出来事の意味を知り、これからの選択に活かすために、ぜひ三重円を活用してみてくださいね。
ホロスコープの三重円を読み解くことで、人生の転機・心理的な変化・運気の流れ などをより深く理解することができます。
ここでは、特に重要な3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
人生の中で大きな変化が起こるとき、ホロスコープの三重円には 転機を象徴する天体の動き が表れます。
特に、土星・天王星・海王星・冥王星 などの遠い惑星は、長い時間をかけて影響を及ぼすため、人生の節目となることが多いです。
たとえば、約29歳と58歳に訪れる「サターンリターン(土星回帰)」は、人生の基盤を見直すタイミングとされています。
この時期には、仕事や人間関係、価値観の変化が起こりやすく、成長のための試練を経験することもあります。
また、天王星がネイタルの太陽・月・アセンダント などに影響を与えると、予想外の出来事が起こったり、新たな道へと進むきっかけになったりすることが増えます。
一方で、冥王星が影響を与える場合、人生観が大きく変わるような出来事が訪れることがあります。
こうした長期的な天体の影響を三重円で確認することで、どの時期にどんな変化が訪れるのかを予測することができます。
これにより、変化の波にうまく乗るための準備がしやすくなるでしょう。
プログレスチャート(進行図)における月の動き は、私たちの感情や心理的なテーマの変化 を読み解くための重要な指標です。
進行の月は約2~3年ごとに1つのハウスを移動し、その期間の関心の方向性や心のあり方を示します。
進行の月が1ハウス にある時期は、「自分自身の再スタート」を象徴し、新しいことに挑戦したくなることが増えるかもしれません。
一方で、4ハウスに移動すると、家庭やプライベートを大切にしたい気持ちが強くなり、家族との関係や住環境を整えたくなることが多いです。
また、進行の月が星座を移動するタイミング でも、心のあり方や価値観に変化が現れます。
たとえば、火のエレメント(牡羊座・獅子座・射手座)に入ると、行動力が増し、積極的な気持ちになりやすい傾向があります。
また、水のエレメント(蟹座・蠍座・魚座)に入ると、感受性が高まり、内省的になる傾向が強まります。
このように、進行の月の動きをチェックすると、今の心理状態や興味の変化がどのような流れの中にあるのかを理解しやすくなるでしょう。
現在の天体(トランジット)がネイタルチャートの惑星と特定の角度(アスペクト)を形成すると、人生に大きな影響を与えることがあります。
たとえば、トランジットの木星がネイタルの太陽と良いアスペクト(120度のトラインなど)をとると、運気が上向き、チャンスに恵まれやすい時期 になります。
一方で、トランジットの土星がスクエア(90度)やオポジション(180度)の関係になると、課題や責任が増え、努力が求められることが多くなる でしょう。
また、トランジットの天王星がネイタルの重要なポイントに影響を与えると、突発的な変化や新たな可能性が開かれることがあります。
たとえば、天王星がネイタルの7ハウス(対人関係・パートナーシップ) に影響を与えると、恋愛や結婚、対人関係に大きな転機が訪れやすくなります。
ネイタルチャート(出生図)、プログレスチャート(進行図)、トランジットチャート(経過図)の3つを組み合わせることで、過去・現在・未来のつながりが見えてきます。
ここでは、三重円を読み解く基本的な手順をご紹介しましょう。
三重円を読むときの基本は、まずネイタルチャートをしっかり理解することです。
なぜなら、ネイタルチャートは 「人生の土台」 となるもので、すべての変化はこのベースの上で展開されるからです。
特に、太陽・月・アセンダントの位置や、主要な惑星がどのハウスにあるか を把握しておくと、三重円を読んだときにどこに影響が出やすいのかが分かりやすくなります。
また、どの分野にエネルギーが集中しやすいかを知ることで、これからの運気の流れもイメージしやすくなるでしょう。
プログレスチャート(進行図)を読む際に、最も注目すべきなのが進行の月の動きです。
進行の月は 約2~3年ごとに1つのハウスを移動 し、その時期の心理的なテーマや関心の方向性を示します。
たとえば、進行の月が3ハウス にあるときは、情報や学びへの意欲が高まり、新しい知識を得ることに興味が向く時期。
資格取得を目指したり、人とのコミュニケーションが活発になったりすることが増えます。
また、進行の月が7ハウス に入ると、人間関係に大きな変化が訪れやすく、パートナーシップや対人関係がテーマになりやすい時期です。
結婚や新しい人との出会い、または関係性の見直しが起こることもあるでしょう。
進行の月がどのハウスにあるかをチェックすることで、今の心理状態や興味の変化がどのような流れの中にあるのかを理解しやすくなりますよ。
今の天体(トランジット)が、自分のネイタルチャートにどのような影響を与えているのかをチェックすると、運気の流れや出来事のタイミングが予測できます。
特に、木星・土星・天王星・海王星・冥王星といった遠い惑星 は、大きな変化をもたらすことが多いため、これらの動きに注目すると良いでしょう。
たとえば、トランジットの天王星がネイタルの月とオポジション(180度)を形成すると、感情の揺れが激しくなり、環境の変化を求める気持ちが強まることがあります。
これまで当たり前だった人間関係や生活スタイルを見直すきっかけになるかもしれません。
また、トランジットの冥王星がネイタルの金星とコンジャンクション(0度)を形成すると、人間関係や愛情面で深い変化を経験することが多くなります。
既存の関係が大きく変わるか、人生に強い影響を与える人物と出会う可能性もあるでしょう。
このように、トランジットの天体がどこに影響を与えているかを確認することで、「今、自分はどんな変化の流れの中にいるのか?」を把握し、適切な準備をすることができます。
三重円を読む際には、ネイタル・プログレス・トランジットの各チャートが作るアスペクト(角度) に注目しましょう。
特に重要なのは、ネイタルの天体とトランジットの天体がどんな角度を形成しているかです。
ハードアスペクト(スクエア90度・オポジション180度) のときは、試練や課題が現れやすい時期になることがあります。
また、ソフトアスペクト(トライン120度・セクスタイル60度) のときは、スムーズに物事が進みやすく、新しいチャンスが生まれることが多いです。
また、進行の月や進行の太陽がネイタルの重要なポイントにアスペクトを形成すると、内面的な変化や人生の節目となることが多いので、ぜひチェックしてみましょう。
最後に、三重円全体を総合的に見て、現在の状況と照らし合わせながら判断します。
● ネイタルチャート :生まれ持った傾向や資質
● プログレスチャート :内面的な成長や変化の流れ
● トランジットチャート:外部からの影響や運気の流れ
たとえば、「最近、自分の価値観がガラリと変わった気がする」と感じたら、進行の太陽が新しい星座に移動したタイミング かもしれません。
この時期には、生き方や目標が大きく変わることが多く、今まで気にならなかったことに興味を持つこともあります。
また、無性に新しいことにチャレンジしたくなっているときはトランジットの火星が 1ハウス(自己・行動) に影響を与えている可能性があります。
火星の影響で積極的なエネルギーが高まり、思い切った行動を起こしやすくなるでしょう。
このように、三重円を活用すると、自分の運気の流れを客観的に把握し、これからの選択や行動に役立てることができます。
三重円を読む際は、細かい部分に注目しすぎる前に、まずは大きな流れをつかむことが大切です。
特に、進行の太陽や月、トランジットの土星・木星・天王星といった影響力の強い天体の動きをチェックすると、人生の転機やテーマが見えてきます。
たとえば、進行の太陽が星座間を移動するタイミングは価値観や生き方が変わる時期となり、進行の月が新しいハウスに入ると、2~3年の間に重要な心理的変化が訪れます。
また、トランジットの土星がネイタルの重要なポイントに影響を与えている場合、試練や責任を伴う時期になる可能性が高いです。
このように、まずは大きな動きに注目し、どのような流れが訪れているのかを把握することで、三重円をより活用しやすくなるでしょう。
三重円を読むときに見落としがちなのが、ネイタルチャートの役割です。
プログレスチャートやトランジットチャートだけを見て読む習慣があると、一見すると重要な配置に見えるものの、実際にはあまり影響がないこともあります。
そのため、ネイタルチャートを軸にしながら「今、どの部分に変化が訪れているのか?」を考えることが大切です。
たとえば、進行の月やトランジットの天体がネイタルのアセンダントに影響を与えている場合、人生の転機となる出来事が起こりやすくなります。
ネイタルチャートは「人生の設計図」のようなものなので、これを基準にしながら進行図やトランジット図を読み解くことで、より精度の高いリーディングができるようになりますよ。
三重円を読む際に忘れてはいけないのが、「変化はすぐに現れるものではない」ということです。
特に、進行図の変化やトランジットの遠い惑星の影響は、じわじわと時間をかけて作用することが多く、数年単位で振り返ることで初めてその意味が理解できることもあります。
そのため、ホロスコープの三重円を読むときは、短期的な出来事だけに注目するのではなく、長期的な流れを意識することが大切です。
たとえば、進行の月が数年前にあるハウスに入ったタイミングで起こった変化が、今になって形になりつつある、というケースも少なくありません。
また、トランジットの木星がネイタルの幸運ポイントに影響を与えた時期に種をまいたことが、土星がその場所に到達したときに具体的な結果として現れることもあります。
三重円の動きを一度チェックしたら、数カ月~数年後に改めて見直してみると新しい気づきが得られるかもしれません。
三重円を読んでいると、「この影響は本当に自分に関係あるのかな?」「解釈がいまいちピンとこない……」と迷うことがあるかもしれません。
そんなときに役立つチェックポイントをご紹介しましょう。
まず、日常の出来事と照らし合わせることが大切です。
「トランジットの影響が強い時期なのに、何も変化を感じない……」と思ったら、目に見える出来事だけでなく、気持ちの変化や考え方の変遷にも目を向けてみましょう。
自分の内側に起こっている変化も、三重円はしっかりと映し出しています。
また、強く影響を受ける配置なのに実感がわかない場合は、ほかの天体との関わりを確認するのも一つの方法です。
たとえば、トランジットの木星が良い角度をとっているのに思ったほどチャンスを感じない場合、土星や冥王星が制限をかけている可能性もあります。
三重円は「一つの配置だけで決まるものではない」ため、全体のバランスを見ることが大切 です。
最後に、「この影響はいつ頃まで続くの?」と感じたら、天体の動きの速度を確認することもおすすめです。
月や水星などの動きが速い天体の影響は比較的短期間ですが、天王星や冥王星などの遠い惑星は、数年間にわたって影響を与え続けることもあります。
「なかなか抜け出せない流れがある」と感じる場合は、どの天体が影響を与えているのかをチェックしてみると、より明確なヒントが得られるかもしれません。
三重円は、人生の流れを立体的に捉えるためのツールです。解釈に迷ったときは、これらのポイントを意識しながらじっくり読み解いてみましょう。
ホロスコープの三重円を正しく読み解くには、占星術の深い知識が必要です。
独学で学ぶことも可能ですが、より実践的なスキルを身につけるためには資格取得を目指すのもおすすめです。
たとえば、日本占い師協会が認定する「西洋占星術士資格」は、西洋占星術の基礎からホロスコープ解析の応用まで、幅広い知識を証明できる資格です。
惑星の配置やアスペクト、ハウスの影響を理解し、三重円を使った詳細な鑑定ができるようになります。
資格取得後は占星術コンサルタントとして個別セッションを行ったり、セミナーやワークショップを開催したりと、専門家としての活動の道が開けるでしょう。
さらに、日本メディカル心理セラピー協会の「ホロスコープ鑑定士」も、三重円を含めたホロスコープの深い分析スキルを証明する資格としておすすめです。
西洋占星術の基礎に加え、サインや惑星の影響、古代から現代に至る占星術の進化についても学べます。
この資格を取得すれば、オンラインや対面での鑑定、カルチャースクールでの講師活動など、幅広い場面で活かすことができるでしょう。
ホロスコープの三重円を使いこなせるようになれば、個人の運勢や人生の流れをより深く理解し、他者に的確なアドバイスを提供できるようになります。資格取得を通じて知識を体系的に学び、自信を持ってホロスコープを読み解く力を身につけてみてはいかがでしょうか。
今回は、ホロスコープの三重円について詳しく解説しました。三重円を活用すると、人生の転機や運勢の流れをより深く理解することができます。
ネイタルチャートを基準に、進行図やトランジット図を組み合わせて読むことで、今どんな変化が訪れているのか、これからどんな影響を受けるのかが見えてくるでしょう。
特に、進行の月やトランジット天体の影響をチェックすることで、未来の計画にも役立ちます。
今回の記事を参考に、ぜひ三重円を使いこなして自分らしい未来を描いてみてくださいね。