ホロスコープのプログレス法とは?読み方や注意点を解説

ホロスコープのプログレス法とは?読み方や注意点を解説

記事作成日:2025.04.09

ホロスコープを読めるようになると、過去や未来の運勢が分かると言われますが、「今の自分がどんな流れの中にいるのか?」を知る方法のひとつがプログレス法です。
これは、出生図(ネイタルチャート)をもとに自分の内面的な成長や運勢の移り変わりを読み解く技法を指します。

プログレスの月や太陽の動きを見ることで、人生のテーマや心境の変化を知ることができ、トランジットと組み合わせると、より深い未来予測も可能になります。
そこで今回の記事では、プログレス法の基本から具体的な読み解き方までを分かりやすく解説していきます。

ホロスコープを深く読めるようになりたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

ホロスコープのプログレス法とは?

ホロスコープのプログレス法は、「時間の流れに合わせて自分の内面や運勢がどう変化していくか」を読むための占星術の技法です。

出生図(ネイタルチャート)が人生の設計図だとしたら、プログレスは「成長した自分の今の姿」を映し出すもの。
この方法では、「1日=1年」のように時間を縮めて換算し、星の動きを追っていきます。

例えば、生まれて30日後のホロスコープを見れば、30歳の時の運勢や心理的な変化がわかる、という仕組みです。
プログレス法では、特に太陽・月・アスペクトの変化がポイント。太陽が新しい星座に移ると人生のテーマが変わり、月の移動は日々の気分や生活スタイルの変化を示します。

未来の運気の流れを知るのに役立つプログレス法ですが、「外的な出来事」よりも「自分の内面の成長」にフォーカスするのが特徴です。
プログレス法を知ると、日々の変化を感じながらより良い選択をしていくためのヒントになるでしょう。

プログレス法の種類

プログレス法にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる視点で人生の流れを読み解きます。ここでは代表的な3つの方法を紹介します。

2-1一年一度法

「1日=1年」として換算する方法で、プログレス法の中でも最もよく使われるものです。

例えば、生まれて30日後のホロスコープは、30歳の運勢や心理的な変化を示します。
この方法ではプログレスの月の動きが特に重要で、約2.5年ごとに星座を移動し、そのときの気分や人生のテーマを表します。

また、プログレスの太陽が新しい星座に入ると、人生の方向性が大きく変わるタイミングになります。
例えば、太陽が牡羊座から牡牛座に移ると、これまで直感や行動力で進んできた人が、じっくりと安定を求めるような変化が現れるかもしれません。

一年一度法は内面的な成長や変化をじっくり読み取るのに適しており、大きな転機の流れを把握するのに向いています。
恋愛や仕事、人間関係の変化を知るためにも役立つので、「今の自分がどんな流れの中にいるのか?」を知るのにぴったりの方法です。

2-2一度一年法

「1°=1年」として惑星の動きを換算する方法です。基本的な考え方は後にご紹介するセカンダリープログレッションと似ていますが、惑星の動き方が異なります。
例えば、生まれて30年経ったら、出生図の惑星をそれぞれ30°動かして現在の状況を読む、という計算になります。

この方法の特徴は、外惑星の影響がわかりやすいことです。
天王星・海王星・冥王星といった遠い惑星は通常のホロスコープではあまり大きく動きませんが、一度一年法では、これらの惑星の動きが示す人生の変革期やスピリチュアルな気づきが読みやすくなります。

また、MC(ミッドヘブン)やアセンダントの移動も重要です。
MCはキャリアや社会的な立場、アセンダントは第一印象や自分の外見的なイメージに関わるため、この変化をチェックすることで、仕事運や人間関係の変化を知る手がかりになります。
特に、「長期的にどんな方向に成長していくのか?」を見ていくのに適した方法と言えるでしょう。

2-3ソーラーアーク法

ソーラーアーク法は、すべての惑星を一律に1年で約1°ずつ動かすというシンプルな計算方法を使うのが特徴です。

通常のプログレス法では、それぞれの惑星が個別のスピードで動きますが、ソーラーアークでは一律に動かすことで、変化のタイミングが明確になりやすくなります。
特にソーラーアークのMCやアセンダントの変化は重要で、大きなライフイベントのタイミングを読むのに役立ちます。

例えば、ソーラーアークの太陽が出生の月と合(コンジャンクション)になるときは、「自分らしさを見つける転機」になりやすく、MCが出生の惑星とアスペクトを形成するときは、キャリアの変化や社会的立場の大きな転換が起こりやすいです。

また、出生図の惑星とソーラーアークの惑星が形成するアスペクトをチェックすることで、その時期にどんな出来事が起こる可能性が高いのかを予測できます。
他のプログレス法よりも具体的な出来事のタイミングを見つけやすいため、「人生の転機を明確に知りたい」という人にとって、便利な方法でしょう。

2-4セカンダリープログレッション

セカンダリープログレッションは、プログレス法の中でも特に「人生の流れ」を読み解くのに適した手法です。
なぜなら、プログレスの太陽や月の移動によって、「人生の転機(ターニングポイント)」が見えてくるからです。

例えば、プログレスの太陽が新しい星座に入る時期は、大きな方向転換のタイミング。仕事や人間関係、価値観の変化が起こりやすく、「新しいステージ」に入ったと感じることが多いでしょう。
特に、プログレスの月が新しいハウスに移動するタイミングは、その時期にどの分野にエネルギーが向かいやすいかを示しています。

また、プログレスの太陽や月が出生図の惑星とアスペクトを取る時期も、重要なターニングポイントになりやすいです。
例えば、プログレスの太陽が出生の金星と合になるときは、恋愛や人間関係において大きな変化が訪れる可能性が高いでしょう。

このように、セカンダリープログレッションを使うと、人生の中で訪れる重要な転機を予測することが可能になります。
どの時期にどんな変化が起こるのかを知ることで、より前向きに人生を歩んでいくヒントを得ることができるでしょう。

プログレス法でホロスコープを読むポイント

プログレス法を活用することで、今の自分の心理状態や運勢の流れをより深く理解できます。
特に、プログレスの月・太陽・アスペクト・ハウスの変化は、人生の転機やテーマを読み解くカギになります。ここでは、それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

3-1プログレスの月

プログレスの月は2.5年ごとに星座を移動し、感情や生活のテーマの変化を示す重要な要素です。

例えば、プログレスの月が火の星座に入ると行動力が増して新しいことに挑戦しやすくなり、地の星座では安定や実績を重視するようになるでしょう。
また、プログレスの月が出生図の惑星とアスペクトを形成する時期は、気持ちや環境が大きく変わる可能性があります。

出生の太陽と合(コンジャンクション)になる時期は、「自分らしさを再発見する時期」になりやすいです。
人生のリズムを知るうえでも、プログレスの月の動きはぜひチェックしておくと良いでしょう。

3-2プログレスの太陽

プログレスの太陽は、約30年ごとに星座を移動し、人生の大きなテーマや方向性の変化を示します。

例えば、太陽が水瓶座から魚座に移ると、個性的な生き方からスピリチュアルな価値観へと意識が変わることがあります。
また、プログレスの太陽が出生図の惑星とアスペクトを形成するタイミングは、人生の転機になりやすいです。
特に、プログレスの太陽が出生のMC(ミッドヘブン)と合になると、仕事や社会的な立場に大きな変化が訪れる可能性があります。

これまでの価値観を見直したり、新しい目標が生まれたりすることが多いので、太陽の変化を知ることで長期的な成長の流れをつかむことができるでしょう。

3-3プログレスのアスペクト

プログレスの惑星が出生図の惑星と形成するアスペクト(角度)は、人生の出来事や内面的な変化を表す大切なポイントです。

特に、プログレスの太陽・月・MC・アセンダントが出生の惑星とアスペクトを取ると、大きな転機が訪れることが多くなります。
例えば、プログレスの金星が出生の火星と合(コンジャンクション)になる時期は、恋愛が活発になったり、新しい出会いがあったりする可能性が高まります。

また、プログレスの木星が出生のMCと調和的なアスペクト(トラインやセクスタイル)を形成する時期は、仕事や社会的な活動でチャンスが巡ってくることも。
プログレスのアスペクトは、未来の出来事を予測するのに役立つので、気になる時期のチェックをしてみるのもおすすめです。

3-4プログレスのハウス移動

プログレスの惑星がハウスを移動すると、その影響を受ける分野が変化することを意味します。
特に、プログレスの太陽や月が新しいハウスに入ると、その分野に意識が向きやすくなります。

例えば、プログレスの太陽が7ハウスに入ると、結婚や人間関係の変化が訪れることが多くなるでしょう。
また、プログレスの月が2ハウスに移動すると、収入の変化や金銭感覚の見直しがテーマになることもあります。

プログレスのハウス移動は、今の自分がどの分野にフォーカスしているのかを知るのにとても役立ちます。
人生の流れをよりスムーズにするためにも、意識的にチェックしてみると良いでしょう。

プログレス法で運勢予測をする方法

4-1過去の出来事とプログレスの関係を確認する

まずは過去の大きな出来事とプログレスの動きを照らし合わせることが大切です。
例えば、仕事で大きな転機を迎えたとき、恋愛が始まったとき、環境が大きく変わったときなど、印象的なタイミングのプログレスを見てみましょう。
多くの場合、プログレスの太陽や月が新しい星座やハウスに移動したタイミングで、価値観や行動が変化しているはずです。

また、プログレスの惑星が出生の惑星とアスペクトを取った時期も、何らかの影響を受けている可能性があります。
こうして過去を振り返ることで、自分がどのように成長し、どんなサイクルの中にいるのかが見えてきます。

自分の運気の波を理解することで、これからの流れもよりスムーズに乗りこなせるようになるでしょう。

4-2未来の重要な転機を予測する

プログレス法を使えば、未来の大きな変化の時期を事前に知ることができます。特に注目したいのが、プログレスの太陽や月の移動、アスペクト、ハウスの変化です。

例えば、プログレスの太陽が新しい星座に入るときは、人生のテーマが大きく変わるタイミング。また、プログレスの月がIC(家庭やプライベートを表すポイント)と合になるときは、引っ越しや家族に関する変化が起こる可能性があります。

さらに、プログレスの惑星が出生の惑星と強いアスペクトを取るときは、大きな出来事が起こりやすいです。特に、プログレスの金星が出生の太陽と合になる時期は、恋愛や人間関係で幸運が訪れることが多いでしょう。

このように、未来の転機を事前に知っておくことで心の準備ができたり、良いチャンスを逃さずに掴むことができるようになります。

4-3プログレスの月による12年サイクルの流れ

プログレスの月は約2.5年ごとに星座を移動し、約12年かけてホロスコープを一周します。これは12年ごとのライフサイクルを表しており、成長のリズムを読み解くのにとても役立ちます。

例えば、プログレスの月が1ハウスを通過するときは「新しいスタートの時期」となり、自分の人生を再構築する流れが生まれます。
5ハウスでは創造性が高まり、恋愛や趣味に積極的になることが多いでしょう。10ハウスを通過するときは、キャリアや社会的な立場が変化しやすくなります。

このサイクルを知ることで、「今はどんな流れの中にいるのか?」を意識しながら行動できるようになるため、運勢の波に乗りやすくなります。
12年ごとの流れを理解して、今の自分にとって最適な選択をしていきましょう。

プログレス法とトランジット法の違いとは?

5-1トランジットは外的影響、プログレスは内的成長を表す

トランジット法は、今この瞬間の天体の動きが自分の出生図とどのように影響し合っているかを見る方法です。
例えば、木星が出生の太陽と合(コンジャンクション)になるときは、幸運のチャンスが訪れやすく、土星がMCと合になるときはキャリアに試練や責任が増える時期になります。

一方、プログレス法は、自分自身の内面的な変化や成長を示すもの。
プログレスの太陽が新しい星座に移ると、人生の価値観やテーマが変わることが多く、プログレスの月が変わると、気持ちの持ち方や関心の方向性が変化します。
つまり、プログレスは「自分の中で起こる変化」を示し、トランジットは「外部からの影響」を示すという違いがあるのです。

よって、仕事で大きなチャンスが来るタイミングを知りたいなら、トランジットの木星や土星を見ると良いでしょう。
反対に、「なぜ最近、仕事に対する考え方が変わったのか?」を知りたいなら、プログレスの太陽や月の変化をチェックすると答えが見えてくるかもしれません。

5-2両者を組み合わせた実践的な使い方もある

プログレス法とトランジット法は、それぞれ単体でも使えますが、組み合わせることでより具体的に未来の流れを予測することができます。
例えば、プログレスの太陽が新しい星座に移るタイミングでトランジットの木星が絡むときは、前向きな変化が訪れやすく、新しい人生のステージが開ける可能性が高くなります。

また、プログレスの月が新しいハウスに入るときにトランジットの土星が影響している場合は、そのハウスのテーマに関して試練や責任を伴うような変化が起こるかもしれません。
他にも、プログレスの月が7ハウスに入り、人間関係が気になる時期に差し掛かるタイミングでトランジットの土星が同じく7ハウスを通過していたら、大切な関係を見直すべき時期だと読み取ることができます。

このように、プログレスで内面的な変化を把握し、トランジットでその変化に対する外部の影響をチェックすることで、より実践的な未来予測が可能になります。
どちらか一方だけではなく、両方を意識することで、より的確な人生の流れを読むことができるでしょう。

プログレス法を活用する際の注意点

6-1プログレスだけで運勢を決めつけない

プログレス法は、あくまで内面的な変化や成長の流れを示すものであり、「この時期に必ず○○が起こる」と断言できるものではありません。

たとえプログレスの太陽が新しい星座に移ったとしても、すぐに環境が変わるとは限らず、じわじわと意識が変化していくことがほとんどです。
また、プログレスの月が新しいハウスに入ったときも、「○○が必ず起こる」と決めつけるのではなく、「○○に関心が向きやすい」「○○に対する考え方が変わる」くらいの影響と捉えるのが良いでしょう。

大事なのは、プログレスの示す流れを意識しながら、自分自身の行動で未来を創っていくことです。

6-2トランジットとの組み合わせが大切

プログレス法は自分の内面の変化を示すものですが、実際に現実が大きく動くタイミングは、トランジットの影響が関係していることが多いです。

例えば「新しい恋愛が始まりそうな時期」を知りたいとき、プログレスの金星が動いたとしても、それだけでは決定的ではありません。
しかし、トランジットの木星が同時に7ハウスを通過していたり、トランジットの金星が出生の太陽と良いアスペクトを形成していたりすると、実際に恋愛のチャンスがやってくる可能性がぐっと高まります。

プログレスだけで未来を判断するのではなく、トランジットの影響も考慮しながら、自分の成長と外部の変化をバランスよく読み取りましょう。

6-3より良い選択をするためのヒントとして活用する

プログレス法を学んでいると、「このタイミングで○○が起こるはず」「この時期は運が悪い」といった考えにとらわれてしまうことがあります。
でも、占星術は未来を固定するものではなく、あくまでもひとつの可能性を示すもの。大切なのは、運気の流れを参考にしながら自分で最善の選択をしていくことです。

例えば、「プログレスの太陽が変わるから、新しいことを始めなきゃ!」と焦る必要はありません。むしろ、「今はこんな変化の時期だから、自然と興味が変わるかもしれない」と、心の変化を柔軟に受け入れることが大切です。
また、悪い時期と決めつけるのではなく、「この期間は内省に向いている」といったポジティブな視点を持つことで、より良い未来を引き寄せることができます。

プログレス法は、未来を決めつけるためではなく、「より良い選択をするためのヒント」として活用するのがベストです。
流れを知ったうえで、自分の意志を大切にしながら人生を前向きに進んでいきましょう。

プログレス法を読めるようになりたい人は資格取得がおすすめ

プログレス法をしっかり理解して使いこなせるようになりたいなら、占星術の資格取得を目指すのもおすすめです。
資格を取ることでホロスコープの基礎から応用まで体系的に学べるため、独学では気づけなかったポイントも深く理解できるようになります。
ここでは、プログレス法を実践的に学びたい方におすすめの資格を2つご紹介します。

7-1日本占い師協会「西洋占星術士資格認定試験」

西洋占星術士資格は、西洋占星術の基礎からホロスコープの詳細な解析まで、占星術の幅広い知識と技術を証明する資格です。
惑星の動き、アスペクト、ハウスの影響などを深く学ぶことができ、個人の性格や運勢をより的確に読み解く力が身につきます。

資格取得後は占星術コンサルタントとして個別鑑定を行ったり、セミナーやワークショップを開催したりと、実践的な活動が可能です。
また、カルチャースクールなどで講師活動をすることもでき、占星術の知識を広める道も開かれるでしょう。

7-2日本メディカル心理セラピー協会「ホロスコープ鑑定士認定試験」

ホロスコープ鑑定士は、ホロスコープを作成し、運勢や性格、才能を深く分析するスキルを証明する資格です。
出生時間や場所をもとに個人のホロスコープを読み解く技術が求められ、プログレス法を使って未来の運勢を予測するスキルも学べます。

資格取得後は自宅やオンラインで鑑定を提供したり、カルチャースクールで講師活動をしたりすることが可能です。
また、試験内容には、西洋占星術の基礎から、古代の惑星概念、アスペクト、アラビック・パーツといった専門知識まで含まれているため、ホロスコープを深く分析する力を養うことができます。

まとめ

今回は、プログレス法について詳しく解説しました。

プログレス法は、自分の内面的な成長や人生の流れを知るのに役立つ占星術の技法です。特に、プログレスの月や太陽の動きをチェックすると、今の自分がどんなテーマの中にいるのかが分かり、未来の流れをよりスムーズに乗りこなすヒントになります。

ただし、プログレスだけで運勢を決めつけるのではなく、トランジットと組み合わせてバランスよく読むことが大切です。
プログレス法によって未来を知ることは、「どう生きるか」を考えるためのツールでもあります。
今回の記事を参考に、プログレス法を上手に活用して、より充実した人生を歩んでくださいね。

日本メディカル心理セラピー協会編集部
心理カウンセラーやカラーセラピーやカウンセリング、整体、リンパケアセラピスト、占い等多岐に渡る資格を認定する日本メディカル心理セラピー協会編集部が運営するコラムです。仕事やプライベートでも役立つ資格が取得できます。ライフスタイルに合わせて柔軟に学べる点が魅力です。
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