家相と風水の違いとは?部屋別の良い間取り・上手な取り入れ方も解説

家相と風水の違いとは?部屋別の良い間取り・上手な取り入れ方も解説

記事作成日:2024.09.13
家相と風水の違いとは?部屋別の良い間取り・上手な取り入れ方も解説

家づくりや物件探しを考えるとき、家相や風水が気になる方も多いのではないでしょうか。
家相や風水は、昔から日本の住まい作りに取り入れられてきた知恵で、家族の健康や運気を左右すると言われています。

しかし、「家相と風水って何が違うの?」と疑問を感じている方も多いでしょう。
そこでこの記事では、家相と風水の基本をわかりやすく解説し、それぞれの違いや共通点についても触れていきます。

また、部屋ごとの住みやすい間取りや、風水を上手に取り入れるためのコツもご紹介します。
これからマイホームを建てる方や引越しを考えている方は、ぜひ家族にとって最適な住まい作りの参考にしてみてくださいね。

目次

そもそも家相・風水とは?

1-1家相とは

家相とは、日本独自に発展した住宅に関する考え方で、家の間取りや方角をもとにその家の運気を判断するものです。「吉相」や「凶相」といった表現で、家の配置が良いか悪いかを見極めるのが特徴です。

一見すると迷信的に思われるかもしれませんが、実際には日本の気候風土に基づいた理論的な側面が多く含まれています。
例えば、家相では家の運気を良くするために「風通し」や「日当たりの良さ」が重要とされています。家の中に十分な風が通ると、新鮮な空気が循環してカビや悪い気が発生しにくくなり、家族の健康が守られるためです。

また、日当たりが良い家づくりを意識すると、太陽の光が家に入ることで明るくポジティブなエネルギーがもたらされ、家族の安全や幸せにつながるとされています。

家相は古代中国から伝わった思想に基づいていますが、日本の文化や習慣に合わせて独自に発展してきました。そのため、現代でも「家相学」として尊重され、家を建てる際の参考にされることが多いのです。

家相は、家族が安全で快適に過ごすための知恵が詰まった、日本の伝統的な家づくりの一環だと言えるでしょう。

1-2風水とは

風水とは、約4,000年前に中国で誕生した環境学で、「気」と呼ばれるエネルギーの流れを利用して運気を高めるための知恵です。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、風水は私たちの日常生活にも深く関わっており、衣・食・住、そして行動など、身の回りの環境を整えることで開運につなげようとする考え方です。

風水の基本的な考えは「環境が運を決める」というもの。例えば、家の間取りや家具の配置、色や素材の選び方によって、気の流れを良くし、運気を引き寄せることができるとされています。
玄関を清潔で明るく保つことで家の中に良いエネルギーを呼び込み、家族の幸運を引き寄せるとされるのも、その一例です。

また、風水は長い歴史に裏打ちされた学問であり、陰陽五行説という中国の伝統的な思想とも深く関わっています。
陰陽五行説では、自然界に存在する五つの元素(火、土、金、水、木)と方位を使って生活環境を整えることで、運気をさらに高めることができるとされています。

風水を上手く活用することで、誰でも簡単に生活環境を整え、良い運気を呼び込むことができるでしょう。

家相と風水の違い・共通点を知っておこう

2-1家相・風水の違い

家相と風水は似た概念のように思えますが、実際にはその成り立ちやアプローチが異なります。

家相は、奈良時代に中国から伝わった風水をもとに日本独自の気候や文化に合わせて発展してきたもので、主に家の形や部屋の配置によってその吉凶を判断します。
江戸時代に広まった家相は、家の構造や方位に基づいて「吉相」「凶相」を診断するのが特徴です。

一方、風水は古代中国が発祥で、もともとは土地そのもののエネルギーや環境の整え方を研究する学問でした。風や水の流れ、大地の気の力を活用して環境を整え、運を開くという考え方が基盤となっています。

また、家相では北東の鬼門や南西の裏鬼門を凶方位とし、そこにトイレや玄関を配置するのは避けるべきだとされていますが、風水では方位の吉凶は一律ではなく、個人の生年月日などによって異なると考えられています。

さらに、風水は家具の配置や配色など細かい要素にまで目を向けることで、凶の方位であっても工夫次第で運を良くすることが可能ですが、家相は家そのものの構造に重きを置いていいる点で大きく異なります。

2-2家相・風水の共通点

家相と風水は別物とは言え、いくつかの共通点もあります。

まず、どちらも東洋の伝統的な知恵に基づいており、自然環境や建築物との調和を重視しています。
風水は自然界の気の流れや地形、水の流れなどに焦点を当て、それらとの調和を保つことで人間の生活に良い影響を与えることを目的としています。
一方、家相は建物の形や部屋の配置など、家そのものの構造に着目し、建物と自然との関係を分析します。
つまり、どちらも自然のエネルギーを活用して、家族の健康や金運、人間関係を良好に保つことを目指しているのです。

また、家相と風水はただ住環境を整えるだけでなく、住む人の生活の質を向上させることも目的としています。
適切な風水や家相を取り入れることで、居住者の運勢が上向き、より快適で幸福な生活を送ることが期待されます。
家相も風水も、自然の力を活用して人々の暮らしを豊かにするための知恵として、今も広く支持されていると言えるでしょう。

【部屋別】家相から見た住みやすい間取りのポイント

3-1玄関

玄関は、家相において運気を招き入れるとても重要な場所です。良い運気も悪い運気も玄関から入ってくるとされているため、玄関の位置は慎重に考える必要があります。

特に東南の方位に玄関を配置すると吉相で、家族運や対人運が向上すると言われています。また、日当たりの良さもポイント。玄関が明るく太陽の光が差し込むと、家全体に良い気をもたらすとされています。

逆に、鬼門とされる北東や裏鬼門の南西に玄関を配置することは避けたほうが良いとされています。
この方角に玄関があると運気が低下しやすくなると考えられているため、これからマイホームを建てる方は玄関の方角に注意すると良いでしょう。

3-2リビング

リビングは家族が集まり、団らんやコミュニケーションを楽しむ大切な場所です。

家相ではリビングの位置が運気に大きく影響するとされており、特に東、南東、南、北西の方位が吉方位とされています。これらの方位にリビングがあると、家族の絆が深まり、運気も向上しやすいと考えられています。

逆に、北、北東、南西、西といった日当たりの悪い方位は凶方位とされ、避けたほうが良いとされています。
リビングを設計する際には、家族が心地よく過ごせるよう動線や風通し、日当たりに配慮することが大切。家族全員が落ち着けるように、インテリアも飽きのこない配色や素材を選ぶと良いでしょう。

3-3廊下

家族が主に過ごす空間に注目するあまり廊下を軽視してしまう方もいるかもしれませんが、廊下は家の気の流れを左右する重要な部分であり、設計には注意が必要です。

特に、家の端から端までまっすぐに通り抜ける廊下は、家族関係のトラブルを引き起こす可能性があるとされています。
親子や夫婦のコミュニケーションが疎遠になりやすくなると言われているため、廊下の配置には気を配りましょう。

また、廊下が暗くて長い場合は気が停滞しやすく、家全体の運気にも悪影響を与えることがあります。対策としては、廊下の照明を明るく保ち、風通しを良くすることが重要です。
短めで明るい廊下は家全体の気をスムーズに流し、家庭の繁栄や運気向上につながります。

また、一階に神棚を置く場合、神棚の上に二階の廊下が配置されないようにすることも大切です。神棚の上に人の行き来が多い廊下を配置すると、間接的に神様を踏む形になってしまいます。
どうしても間取りを変えられない場合は、神棚を家の最上部に設置するなど工夫すると良いでしょう。

3-4階段

家相において、階段は運気の通り道として重要な役割を果たしています。
階段は人が上り下りするだけではありません。外から取り入れた「気」も、人と一緒に階段を通って家全体に広がるため、その配置が家全体の運気に大きな影響を与えるのです。

特に玄関の正面に階段を設置すると気がすぐに上階に流れてしまい、下階に良い気が留まらなくなるため、避けた方が良いとされています。

また、家の中心に階段を設置するのも大凶相とされており、運気を下げる原因になるため注意が必要です。
理想的な階段の位置は、家の外周に沿った場所。さらに窓を設けて明るい光を取り入れることで家全体の気の流れを良くし、家族の運気も向上させることができます。

階段を単なる移動手段として捉えるのではなく、気の流れを調整する大切な通り道として適切な場所に設置しましょう。

3-5お風呂

お風呂場の配置も、家相を考えるうえでとても大切です。
鬼門や裏鬼門の線上に浴槽や給湯器を置くと家族の健康や運気に影響が出やすくなるので、注意しましょう。北や南西といった方位にあるお風呂も凶相とされ、病気や女性の健康に影響が出やすいとされています。

また、お風呂は火と水の気が交わる場所。これらのバランスが崩れると家の中に不和が生じたり、体調を崩しやすくなることもあります。
お風呂上がりに湯気がこもって湿気が溜まると家が傷む原因にもなるため、日頃から風通しを良くし、家全体の健康を守ることを心がけましょう。

廊下や脱衣所との温度差が大きい冬場は体にも負担がかかるため、床暖房や換気をしっかり行い、快適な環境を保つことを意識してみてくださいね。

3-6トイレ

家相では、家の中心にトイレを置くことは大凶とされています。
トイレは不浄の気を強く持つ場所で土の気を嫌う特徴があるため、五行で「土」を象徴する家の中央にトイレを配置することは、家族の健康や運勢に悪影響を与えるとして避けられています。

昔の汲み取り式トイレは汚物が溜まり不衛生で異臭を放つため、家の中心が汚物にさらされて家の主や家庭全体に悪影響が及ぶと考え、中心にトイレを配置することは避けられていました。
現代では水洗トイレが普及したことで衛生面での問題は少なくなりましたが、家の中心にトイレを置くと換気が不十分になりやすく、気が滞る可能性があります。

また、家の中央にトイレを配置すると配管が複数の部屋を通り、修理が難しくなることもあるため、トイレの位置には十分に気を配りましょう。

3-7寝室

落ち着いてゆっくりと身体を休めるためにも、寝室の配置はとても大切です。
鬼門線上にベッドを置くと気の流れが速いため、落ち着いて眠れなくなるかもしれません。もしなかなか眠れなかったり、すぐに目が覚めてしまうなら、ベッドの位置を少しずらして鬼門線から外してみると良いでしょう。

また、車庫や店舗の上に寝室を置くと良い気を取り込みにくく、不眠や体調不良の原因になりやすいので避けた方が安心です。

方角を大切にする家相では、寝室の方位も重要。
例えば、北西に寝室を配置すると落ち着いた雰囲気の中でぐっすりと休めるため、夫婦の寝室に特におすすめの方位です。
東や東南の部屋は朝日が差し込みやすく、朝から元気に過ごしたい方にはぴったりです。

3-8子供部屋

子供のためにも、子供部屋の配置には気をつけたいですよね。
家相では、子供部屋におすすめの方位は東または南です。東や南の部屋は朝日が差し込み風通しも良いため、子供がすくすくと成長する環境を作ることができます。
かつては南の方位が落ち着かないとされ避けられていましたが、最近では採光が重要視され、南の部屋も良いと考えられるようになっています。

勉強机の向きも重要で、北か東を向けるのが理想的です。
北は集中力を高める方位とされ、勉強に適しています。東向きは成長の気を受ける方位のため、スポーツに適した子供に育ちやすいとされています。

反対に、南や西向きは集中力を散らしてしまうため、避けたほうが良いでしょう。どうしても西に配置する場合は、観葉植物を置いてやる気をサポートするのがおすすめです。
また、窓に向かって勉強机を置くと気が散りやすくなるので、配置には気をつけましょう。

家相に風水を取り入れる際の3つのコツ

マイホームを建てる際や物件探しで家相を意識する方も多いかもしれませんが、風水を上手に取り入れることで、さらに運気アップを目指すことができます。
ここでは、風水を取り入れる際の3つのコツをご紹介しましょう。

4-1インテリアの色合いに気を付ける

風水では、方位に応じた色合いが運気に大きな影響を与えるとされています。
例えば、玄関なら北は銀色や桃色、東は青系や緑色が良いとされており、それぞれの色が異なる運気を引き寄せます。

リビングや寝室のカーテンやクッション、玄関マットや小物の色を工夫することで、家庭運や仕事運、人間関係運などそれぞれの部屋を司る運気を高めることが可能です。
また、キッチンやトイレなども、方位に合った色を取り入れることで家全体のバランスが整い、運気が上昇しやすくなります。

色の力を上手に利用して、家の雰囲気を明るく心地よいものにしましょう。

4-2掃除・整理整頓がしやすい家にする

風水では、清潔さが運気に直結すると言われています。
たとえ良い方位に家を配置して方位に合ったラッキーカラーを選んだとしても、掃除が行き届いていない家では運気が滞りがちです。
そこで、日々の掃除がしやすいよう、凹凸が少ないシンプルな間取りを意識すると良いでしょう。

また、収納スペースをしっかり確保することで、物が溢れないように整理整頓しやすい環境を整えることが可能です。
特に玄関やリビングは家の顔とも言える場所なので、いつも清潔に保つことで良い気が入りやすくなりますよ。

さらに、定期的に家全体の大掃除を行い不要なものを断捨離することで、新しい運気を呼び込むことができるでしょう。

4-3住みやすさにを意識する

風水にこだわるあまり、住みにくい家になってしまっては本末転倒です。

例えば、風水では玄関を東や南東に配置することが良いとされていますが、前面道路が西側にある場合、無理に東や南東に玄関を配置すると使い勝手が悪くなり、日常生活に支障が出ることがあります。
このような場合は、風水の基本を取り入れつつも実際の住みやすさを最優先に考えることが大切です。

住みやすい家は自然と良い気が流れ、家族が快適に過ごすことができるでしょう。
また、トイレやキッチンの配置や、ラッキーカラーを使ったインテリアで運気を補うことも可能です。

運気が高まる家づくりを意識していると、つい風水にこだわりすぎてしまいがちですが、家族が安心して過ごせる環境を整えることが何よりも大切です。

より良い家づくりを目指すなら資格取得もおすすめ

家づくりや物件探しを進める中で、家相や風水に興味を持った方も多いのではないでしょうか。そんな方には、風水に関する資格取得がおすすめです。

資格を取得することで、風水の基本や具体的な取り入れ方が身に付くだけでなく、自分自身の家づくりにも活かせるようになります。
また、家族や友人にアドバイスをする際にも知識に基づいた意見を伝えられるため、さらに信頼を得られるでしょう。

風水に関する資格はいくつかありますが、初心者にもおすすめなのは日本占い師協会が認定する「風水セラピスト資格認定試験」と、日本メディカル心理セラピー協会が認定する「風水鑑定士資格認定試験」の2つです。

風水セラピスト資格は風水セラピストとしてカウンセリングや講師活動に活かせる資格で、住まいやオフィスなどで空間のアドバイスができるため、運気の上がる家づくりにも役立つでしょう。
風水鑑定士資格も同じく、講師活動などで活躍できる資格です。健康運と金運を上げる台所やインテリアの風水などの知識も身に付くため、自宅にも取り入れられるでしょう。

どちらも在宅で受験できます。試験は年に数回実施しているため、学習スケジュールに合わせてチャレンジしてみてくださいね。

まとめ

この記事では、家相と風水の違いや共通点にはじまり、家相の視点から見た部屋ごとの住みやすい間取りや、風水を活かすためのコツなどをご紹介しました。

家相や風水は単に運気を上げるためのものだけでなく、家族が快適で健康的に過ごすために昔から伝えられてきた知恵でもあります。
これらを上手に取り入れることで家全体のバランスが整い、より豊かな生活を送ることができるでしょう。

より深く学びたい方には、風水の資格取得もおすすめです。資格を取ることで家づくりの知識を深め、住まい作りにもさらに自信を持つことができますよ。
今回の記事を参考に、家族にとって心地よい住まいを手に入れるために家相や風水を上手く活用してみてくださいね。

日本メディカル心理セラピー協会編集部
心理カウンセラーやカラーセラピーやカウンセリング、整体、リンパケアセラピスト、占い等多岐に渡る資格を認定する日本メディカル心理セラピー協会編集部が運営するコラムです。仕事やプライベートでも役立つ資格が取得できます。ライフスタイルに合わせて柔軟に学べる点が魅力です。
日本メディカル心理セラピー協会

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