行動心理カウンセラー®の仕事内容は?収入やおすすめの資格を解説

行動心理カウンセラー®の仕事内容は?収入やおすすめの資格を解説

記事作成日:2024.06.13
行動心理カウンセラー®の仕事内容は?収入やおすすめの資格を解説

行動心理カウンセラー®は、行動心理学に関する知識をもとにしたカウンセリングによって、人々の悩みや課題を解決へと導いていく専門職です。心理カウンセリングの一つの領域として昨今注目を集めており、関連する資格を取得する人も増えています。本記事では、行動心理カウンセラー®の仕事内容や収入、おすすめの資格などについて解説していきます。

目次

行動心理カウンセラー®の定義

【見出し】行動心理カウンセラー®の定義

行動心理カウンセラー®とは、行動心理学の知識をベースにしてカウンセリングをおこなうカウンセラーのことを言います。私たちが普段、無意識にしている行動や仕草には様々な意味が隠れています。注意深く行動や仕草を観察していると、相手の気持ちを読み解くヒントが得られます。こうした行動心理学の知識や法則を活用することで、相談者の悩み・課題を解決へと導いていくのが行動心理カウンセラー®の仕事です。

1-1行動心理とは

行動心理とは、アメリカの心理学者、ジョン・ワトソンが確立した心理学の一分野であり、人の行動から相手の気持ちを読み解く心理学です。相手の行動や仕草などを観察して、その人の内面や本心を読み解いていきます。行動心理の例としては、周囲の行動に合わせようとする「同調行動」や、相手の行動・発言を模倣する「ミラーリング」などがあります。こうした行動心理に関する知識は、人のモチベーションを高めたり、購買意欲を高めたりすることにも役立ちます。

1-2行動心理カウンセラー®に必要な知識

行動心理カウンセラー®として仕事をするためには、行動心理学に関する知識が必要なのは言うまでもありません。行動心理学では、上述した「同調行動」や「ミラーリング」のほかにも、「アンダーマイニング効果」「ウィンザー効果」「ヴェブレン効果」「両面提示の法則」「イエス誘導法」など、様々な理論を学びます。
また、行動心理カウンセラー®は、相談者の心に寄り添い、問題解決を支援するために、カウンセリングに関するスキルも欠かせません。カウンセリングスキルは、傾聴力や分析力、言語化力、観察力、洞察力などに細分化することができます。非言語コミュニケーションを含めたコミュニケーションスキルも重要です。

心理学が仕事で重要視されている理由

【見出し】心理学が仕事で重要視されている理由

2-1心理学はビジネスのあらゆるシーンで役立つから

たとえば、営業職の場合、クライアントの心理を読み取ることができれば、的確な提案によって契約を勝ち取ることができます。また、マーケティング活動にも心理学の様々な理論が取り入れられています。接客業においても、目の前のお客様のニーズを把握できれば、最適な商品を案内できるでしょう。管理職も部下の心の内が分かれば、モチベーションを引き出すようなコミュニケーションを図ることができます。このように、心理学はビジネス・仕事のあらゆるシーンで活用できるものです。

2-2メンタルヘルスの重要性が高まっているから

近年、仕事における過度なストレスやプレッシャーから、メンタルヘルス不調に陥る人が増えています。メンタルヘルス不調に陥っている人は、仕事のパフォーマンスが低下します。症状が悪化し、うつ病などの精神疾患を発症してしまうと休職や退職に至る可能性もあり、企業にとっては大きな損失につながります。そのため、昨今は多くの企業が従業員のメンタルヘルスを重視するようになっており、心理カウンセリングができる人材の需要も高まっています。

行動心理カウンセラー®の仕事内容・働き方

3-1カウンセラー

カウンセリングのニーズが高まる昨今、なかでも注目度が高いのが行動心理カウンセラー®です。すでに心理カウンセラーとして仕事をしている人でも、行動心理学を学び、カウンセラーとしての幅を広げる人が増えています。行動心理カウンセラー®は、病院などの医療施設、学校などの教育施設、老人福祉施設や児童福祉施設などでカウンセラーとして仕事をすることができます。また、一般企業においてもアドバイザーとして、社内マネジメントの改善や顧客サービスの向上など、有益なアドバイスを提供することができるでしょう。

3-2接客業

行動心理カウンセラー®の知識がある人は、必ずしもカウンセリングの仕事に就かなければいけないわけではありません。実際に、行動心理学の知識・スキルを活かして接客業で活躍している人も多くいます。ちょっとした仕草や行動から、お客様の感情やニーズを推察できれば、その人に合ったより良いサービスを提供することができます。その結果、顧客満足度や顧客ロイヤルティが高まれば、リピーターとして再来店につながるなど、業績アップにも貢献できるでしょう。

3-3カルチャースクールの講師

行動心理カウンセラー®としての知識がある人は、カルチャースクールの講師として仕事をすることもできます。心理学は、カルチャースクールの講座のなかでも人気の高い講座の一つです。行動心理学の知識は、恋愛にも、家庭生活にも、仕事にも役立ちます。自分の得意なテーマで、日常で使える行動心理学のノウハウを提供することができれば、多くの生徒を集めることができるでしょう。講師としての人気が高まれば、自分の教室を開設することも夢ではありません。

3-4営業職

行動心理カウンセラー®としての知識がある人は、営業職の仕事で活躍することができます。優秀だと言われる営業職の多くは行動心理学を学んでおり、それを商談やプレゼンの場で活かしています。行動心理学の知識があれば、顧客心理を理解しやすいため、より効率的&効果的なコミュニケーションを図ることができます。条件などの駆け引きにおいても、交渉を有利に進めることができるでしょう。

行動心理カウンセラー®の収入は?

「行動心理カウンセラー®」としての収入データが少ないため、一般的な「カウンセラー」の収入をご紹介します。
カカクコムが運営する求人に特化した検索エンジン「求人ボックス」によると、カウンセラーの平均年収は正社員で383万円となっています。給与幅は308〜776万円と広く、勤務先や仕事内容、スキルなどによって差があることが分かります。
※参考:カウンセラーの仕事の平均年収は383万円|求人ボックス(2024年4月30日更新)
また、求人情報専門検索エンジンのIndeed(インディード)によると、日本のカウンセラーの平均年収は3,600,359円となっています。
※参考:日本でのカウンセラーの給与|求人情報専門検索エンジンindeed(2024年5月20日更新)

行動心理カウンセラー®に向いている人の特徴

人の行動から気持ちを読み取るためには、人間という存在に興味を持ち、人間を理解しようと努める姿勢が欠かせません。行動心理カウンセラー®は、人に興味があり、観察力や分析力に優れ、場の空気を読むのが得意な人にはぴったりな仕事だと言えるでしょう。普段から周囲の人々に注意を払い、気持ちの微妙な変化を感じ取れる人は、行動心理カウンセラー®の適性があります。また、自分の理解を他者に分かりやすく伝える能力も重要です。その意味で、言語化力やコミュニケーション力に優れている人も、行動心理カウンセラー®に向いていると言えるでしょう。

行動心理カウンセラー®の仕事におすすめの資格一覧

6-1行動心理カウンセラー®資格

行動心理カウンセラー®資格は、行動心理学の知識をベースにしたカウンセリングスキルを有していることを認定する民間資格であり、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が認定しています。認定試験の難易度はそれほど高くないため、独学でも取得可能です。資格取得後は、行動心理カウンセラー®として仕事ができるほか、企業や施設でアドバイザーの仕事に就くことも可能です。

主催団体 日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)
受験資格 なし
受験料(税込) 10,000円
受験申請 インターネットでお申し込み
受験方法 在宅で、期日までに回答用紙を提出する
合格基準 得点率が70%以上
合格率 非公開
試験難易度 ★☆☆☆☆

6-2行動主義心理アドバイザー®資格

行動主義心理アドバイザー®資格は、行動主義心理学に関する基本的な知識を持っていることを認定する民間資格であり、日本インストラクター技術協会(JIA)が認定しています。行動主義心理アドバイザー®資格を保有している人は、行動主義心理学の視点から相手の心理を理解し、コミュニケーションを円滑にしたり、問題を解決へと導いたりすることができます。資格取得後は、行動主義心理アドバイザー®として活動できるほか、カルチャースクールなどで講師の仕事をすることも可能です。

主催団体 日本インストラクター技術協会(JIA)
受験資格 なし
受験料(税込) 10,000円
受験申請 インターネットでお申し込み
受験方法 在宅で、期日までに回答用紙を提出する
合格基準 得点率が70%以上
合格率 非公開
試験難易度 ★☆☆☆☆

6-3行動心理士

行動心理士は、時代・環境要因が与える影響や、男女の意識の違いから生まれる行動面での変化などを理解し、「人の仕草からどのように心を読み取るのか?」「どのような対応がメンタルケアとして適切なのか?」といったことを判断できる能力を備えていることを証明する民間資格であり、日本能力開発推進協会(JADP)が認定しています。

主催団体 一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)
受験資格 主催団体が認定した講座をすべて修了すること
受験料(税込) 5,600円
受験申請 インターネットでお申し込み
受験方法 在宅で、期日までに回答用紙を提出する
合格基準 得点率が70%以上
合格率 非公開
試験難易度 ★☆☆☆☆

6-4臨床心理士

臨床心理士は、臨床心理学に基づく知識や技術を用いて、人間の心の問題にアプローチする「心の専門家」であり、日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格です。資格を取得するためには、資格試験に合格する必要があります。なお、資格試験を受けるためには、あらかじめ臨床心理士養成に関する指定大学院、または専門職大学院の修了を基本モデルとする受験資格の取得が必要です。

主催団体 公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会
受験料(税込) 1,500円(申し込み時の資格申請書類)
30,000円(資格審査料)
50,000円(登録料)
試験頻度 年1回
受験申請 指定口座への送金とサイトからの申請
受験方法 一次試験(筆記)
二次試験(面接)

6-5認定心理士

認定心理士は、心理学の専門家として仕事をするために必要な最小限の標準的基礎学力と技能を修得していること証明する民間資格であり、日本心理学会が認定しています。資格を取得するために筆記試験や面接を受ける必要はなく、審査によって合否が決定されます。ただし、認定を受けるためには大学で一定の単位を修了する必要があります。

主催団体 公益社団法人 日本心理学会
受験料(税込) 審査料:11,000円
認定料:33,000円
試験頻度 年1回
受験申請 申請書類の提出、もしくはインターネットからの申請
受験方法 下記のそれぞれで異なる。
・大学卒業後の申請
・大学卒業前の申請
・日本心理学会会員
受験資格 大学にて所定の単位を修了していること

行動心理カウンセラー®資格を取得できるおすすめの講座

7-1SARAスクール

行動心理カウンセラー®の資格取得を目指す方におすすめしたい通信講座の一つが、「SARAスクール」です。
SARAスクールは、「心理学・カウンセラー」「美容・健康・ボディケア」「占い師・スピリチュアル」など、女性向けの資格講座を数多く開催しています。なかでも、心理系の通信講座は充実しており、行動心理カウンセラー®として仕事をしたい女性にはぴったりのスクールだと言えます。勉強時間は1日30分程度で、忙しい方でもスキマ時間を利用して学習できます。基本的な受講期間は6ヶ月ですが、最短2ヶ月で資格取得が可能です。また、資格取得後も無料サポートがあり、仕事に役立てることができます。
SARAスクールの詳細は、以下の公式サイトにてご確認ください。

【公式】通信教育講座・資格のSARAスクール

7-2諒設計アーキテクトラーニング

行動心理カウンセラー®の資格取得を目指す方におすすめしたい通信講座の一つが、「諒設計アーキテクトラーニング」です。
諒設計アーキテクトラーニングは、290種類以上の通信講座が用意されており、特に心理カウンセラー系の通信講座は高い評価を獲得しています。行動心理カウンセラー®資格取得のための通信講座も用意されており、1日30分程度の学習時間で、6ヶ月で完了するカリキュラムになっています。初心者向けの通信講座は、基礎知識を習得した後に添削課題や模擬試験で理解を深める形式なので、効率的に質の高い学習を進めることができます。また、受講生には専門スタッフが付き、無制限の質問サポートを受けることが可能です。
諒設計アーキテクトラーニングの詳細は、以下の公式サイトにてご確認ください。

【公式】通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニング

行動心理カウンセラー®資格に関するよくある質問

8-1Q:行動心理カウンセラー®の仕事には、どのような知識・スキルが求められますか?

A:行動心理カウンセラー®として仕事をするためには、行動心理学の基礎知識やカウンセリング技術を習得していることが最低条件になります。加えて、相談者と信頼関係を構築するために共感力や受容力が求められます。また、相談者の行動から気持ちや思考パターンを推察し、問題解決に向けた支援をするためには、コミュニケーションスキルや分析力、洞察力も必要になります。

8-2Q:行動心理学の知識があると、どのような仕事ができますか?

A:行動心理学は人の行動から心理を理解する学問であり、非常に汎用性が高いため、様々な仕事でその知識・ノウハウを活かすことができます。行動心理カウンセラー®としてカウンセリング職に就けるほか、一般企業において営業やマーケティング、人事などの仕事もできるでしょう。その他、病院などの医療施設、学校などの教育施設、老人福祉施設や児童福祉施設などでもニーズのある仕事です。

行動心理カウンセラー®資格なら「日本メディカル心理セラピー協会」

9-1日本メディカル心理セラピー協会について

日本メディカル心理セラピー協会は、心のケアを中心とした技術水準の向上、各スキルの社会的地位の確立を目指して、数多くの資格認定をおこなっています。心理カウンセラー系の資格として、近年人気が高まっているが「行動心理カウンセラー®資格」です。
これから行動心理カウンセラー®を目指す方も、心理カウンセラーとして幅を広げたい方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。資格認定試験はすべてインターネット上で実施しているため、全国どこからでも受験していただけます。

まとめ

行動心理カウンセラー®として仕事をするために資格は必須ではありませんが、相談者や事業者からの信頼を獲得するという意味では、資格があったほうが有利になります。資格を取得することで行動心理学に関する理解が深まれば、個人や組織が抱える様々な問題を解決へと導いていけるようになります。行動心理学やカウンセリングに興味のある方は、ぜひ行動心理カウンセラー®の資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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