
行動心理学を学び、カウンセラーとして活動したい方には、「行動心理カウンセラー®資格」の取得をおすすめします。行動心理カウンセラー®は、人々の行動心理に関する深い理解をもとにしたカウンセリングによって、人々の悩みや課題を解決へと導いていく専門職です。本記事では、行動心理カウンセラー®の仕事内容や資格取得のための勉強方法などについて解説していきます。
一般的に、行動心理カウンセラー®とは、行動心理学の知識をベースにしてカウンセリングをおこなうカウンセラーのことを言います。行動心理学は、アメリカの心理学者ジョン・ワトソンによって提唱された心理学の一分野であり、人の行動から相手の気持ちを読み解く心理学です。
私たちが普段、無意識にとっている行動や仕草には、実は様々な意味が隠れています。相手の行動や仕草を観察すると、気持ちを読み解くヒントが得られます。こうした行動心理学の知識や法則を活用することで、相談者の悩み・課題を解決していくのが行動心理カウンセラー®です。
行動心理学は、営業やマーケティングなどビジネスの領域でも広く活用されています。行動心理カウンセラー®資格を取得した人は、心理カウンセリングだけにとどまらず、幅広い分野での活躍が期待できます。
たとえば、ビジネスにおいては、企業のアドバイザーとして働くことも可能です。社内マネジメント改善や顧客へのサービス向上など、行動心理学の観点から有益なアドバイスを提供することができるでしょう。また、人の行動心理を理解することで、「相手が今、本当に求めているもの」が分かるようになるため、営業や接客業の仕事にも役立ちます。
その他、心理カウンセリングの講師として働く道も開けます。心理カウンセラーとしての幅を広げるために、「行動心理カウンセリングを学びたい」という人は増えています。こうした人に対して、行動心理カウンセリングの知識・スキルを伝えることができます。また、人間関係や恋愛で悩みを抱える人を対象にしたコミュニケーション教室など、自分自身で教室を開くことも可能です。
行動心理カウンセラー®には、行動や仕草から相手の心理を読み取るスキルが求められます。その意味で、以下のような人は行動心理カウンセラー®資格を取得するのに向いていると言えるでしょう。
・人間観察が好きな人
・人の特徴を捉えるのが得意な人
・場の空気を読むのがうまい人
・日頃から様々な人とコミュニケーションをとっている人
・聞き上手な人
・相手の立場・状況になって物事を考えられる人
また、行動心理カウンセラー®に限った話ではありませんが、「誠実であること」は不可欠な資質です。相談者と信頼関係を築ける人でないと、効果的なカウンセリングができないからです。
行動心理カウンセラー®資格を取得するためには、資格認定団体が開催している試験に合格する必要があります。試験の難易度は、それほど高いものではありません。試験合格のために必要な勉強期間・時間には個人差がありますが、一般的には約2ヶ月(180時間程度)の勉強で合格レベルに達することが可能です。試験は在宅でおこなわれ、分からない箇所はテキストを見ながら解答できることもあり、初心者の方でもチャレンジしやすい資格だと言えるでしょう。
行動心理カウンセリング関連の資格取得にかかる費用は、資格の種類によって変わってきます。
たとえば、行動心理カウンセラー®資格の場合、試験の受験料が1万円です。独学でも試験に合格することはできますが、通信講座を受講したほうが短期間で合格できる可能性が高くなります。通信講座を受講する場合は、受講料として約6万円〜8万円がかかります。独学で合格を目指す場合でも、本・参考書代として数千円〜1万円程度はかかるでしょう。
行動心理カウンセラー®資格は、行動心理学の知識をベースにしたカウンセリングスキルを有していることを認定する資格です。行動心理学の基礎知識や、仕事・プライベートにおけるコミュニケーションに関する幅広い知識を有しており、相手の行動から感情や気持ちを読み取るスキルがあることの証明になります。資格取得後は、企業や施設でアドバイザーなどとして活躍することができます。
主催団体 | 日本メディカル心理セラピー協会 |
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受験資格 | なし |
受験料(税込) | 10,000円 |
受験申請 | インターネットでお申し込み |
受験方法 | 在宅で、期日までに回答用紙を提出する |
合格基準 | 得点率が70%以上 |
合格率 | 非公開 |
試験難易度 | ★☆☆☆☆ |
行動主義心理アドバイザー®資格は、行動主義心理学に関する基本的な知識を持っていることを認定する資格です。行動主義心理アドバイザー®資格を保有している人は、行動主義心理学の視点から相手の心理を理解し、コミュニケーションを円滑にしたり、問題を解決へと導いたりすることができます。相手の行動や心理を理解するときだけでなく、自分の行動が相手にどのように映るかを考える際にも役立ちます。資格取得後は、行動主義心理アドバイザー®として活動できるほか、カルチャースクールなどで講師を務めることも可能です。
主催団体 | 日本インストラクター技術協会 |
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受験資格 | なし |
受験料(税込) | 10,000円 |
受験申請 | インターネットでお申し込み |
受験方法 | 在宅で、期日までに回答用紙を提出する |
合格基準 | 得点率が70%以上 |
合格率 | 非公開 |
試験難易度 | ★☆☆☆☆ |
行動心理士は、時代・環境要因が与える影響や、男女の意識の違いから生じる行動面での変化などを理解し、人の仕草からどのように心を読み取るのか、また、どのような対応がメンタルケアとして適切なのかを判断できる能力を備えていることを証明する資格です。
主催団体 | 一般財団法人 日本能力開発推進協会 |
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受験資格 | 主催団体が認定した講座をすべて修了すること |
受験料(税込) | 5,600円 |
受験申請 | インターネットでお申し込み |
受験方法 | 在宅で、期日までに回答用紙を提出する |
合格基準 | 得点率が70%以上 |
合格率 | 非公開 |
試験難易度 | ★☆☆☆☆ |
臨床心理士は、臨床心理学に基づく知識や技術を用いて、人間の心の問題にアプローチする「心の専門家」です。臨床心理士の資格を取得するためには、資格試験に合格することが必須要件となります。なお、資格試験を受けるためには、あらかじめ臨床心理士養成に関する指定大学院または専門職大学院の修了を基本モデルとする受験資格の取得が必要です。
主催団体 | 公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会 |
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受験料(税込) | 1,500円(申し込み時の資格申請書類) 30,000円(資格審査料) 50,000円(登録料) |
試験頻度 | 年1回 |
受験申請 | 指定口座への送金とサイトからの申請 |
受験方法 | 一次試験(筆記) 二次試験(面接) |
認定心理士は、心理学の専門家として仕事をするために必要な最小限の標準的基礎学力と技能を修得していることを日本心理学会が認定した人のことです。認定心理士の資格を取得するために筆記試験や面接を受ける必要はなく、審査によって合否が決定されます。ただし、受験資格を得るためには大学で一定の単位を修了する必要があります。
主催団体 | 公益社団法人 日本心理学会 |
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受験料(税込) | 審査料:11,000円 認定料:33,000円 |
試験頻度 | 年1回 |
受験申請 | 申請書類の提出、もしくはインターネットからの申請 |
受験方法 | 下記のそれぞれで異なる。 ・大学卒業後の申請 ・大学卒業前の申請 ・日本心理学会会員 |
受験資格 | 大学にて所定の単位を修了していること |
行動心理カウンセリングに関する資格取得のために効果的な方法の一つが、大学や専門学校に通うことです。大学や専門学校では、行動心理学に関する知識を体系的に学ぶことができるほか、実践的なカウンセリング技術を習得することができます。このような知識・スキルを身に付けることができれば、在学中でも資格取得は可能です。ただし、学費・授業料の負担が大きいことがハードルになるでしょう。
行動心理カウンセリングに関する資格はいくつかありますが、その多くは民間資格であり、比較的難易度の低い資格です。そのため、独学でも十分に資格取得が可能です。最近はWeb上でも有益な情報を得られるようになっていますが、独学で資格取得を目指すなら、子供心理やカウンセリングに関する本・参考書を活用して基礎知識を身に付けることをおすすめします。独学は自分のペースで、自分なりの勉強方法で学べるという利点がある一方で、壁にぶつかったときに誰にも教えてもらえないというデメリットがあります。
行動心理カウンセリングに関する資格取得を目指すうえで、最短ルートになるのが通信講座を受講することでしょう。通信講座には、専門家が作成したカリキュラムがあるため、体系的に効率良く学習を進めることができます。大学や専門学校のように通学する必要がないため、仕事や家事・育児で忙しい方でも自分のペースで勉強することができます。また、分からないことがあれば講師に質問することも可能です。効率的に質の高い学習を進められるため、短期間で資格を取得できるでしょう。
行動心理カウンセラー®資格を目指す方におすすめしたい通信講座の一つが、「SARAスクール」です。
SARAスクールは、「心理学・カウンセラー」「美容・健康・ボディケア」「占い師・スピリチュアル」など、女性向けの資格講座を豊富に揃えているスクールです。なかでも、心理系の通信講座は充実しており、「行動心理カウンセラー®資格」の通信講座も受講することができます。勉強時間は1日30分程度で、忙しい方でもスキマ時間を利用して学習できます。基本的な受講期間は6ヶ月ですが、最短2ヶ月で資格取得が可能です。また、資格取得後も無料サポートがあり、仕事に役立てることができます。
SARAスクールの詳細は、以下の公式サイトにてご確認ください。
行動心理カウンセラー®資格を目指す方におすすめしたい通信講座の一つが、「諒設計アーキテクトラーニング」です。
諒設計アーキテクトラーニングは、290種類以上の通信講座が用意されており、特に心理カウンセラー系の通信講座は高い評価を獲得しています。「行動心理カウンセラー®資格」の通信講座を受講することも可能です。通信講座は、基礎知識を習得した後に添削課題や模擬試験で理解を深める形式なので、効率的に知識をインプットすることができます。また、受講生は無制限の質問サポートを受けることが可能です。学習時間は1日30分程度で、6ヶ月で完了するカリキュラムになっています。
諒設計アーキテクトラーニングの詳細は、以下の公式サイトにてご確認ください。
行動心理カウンセラー®と心理カウンセラーは、相談者に対するアプローチ方法に主な違いがあります。心理カウンセラーは、多様な心理療法を駆使して相談者の心の問題に焦点を当てます。一方、行動心理カウンセラー®は、行動心理学の原則に基づいて、相談者の行動パターンや反応を分析し、その背後にある心理的要因を読み取っていきます。心理カウンセラーは主に相談者の内面に焦点を当てるのに対し、行動心理カウンセラー®は相談者の行動や外的な反応を重視する点に大きな違いがあると言えるでしょう。
行動心理カウンセラー®は、多岐にわたる仕事・職場において需要が高まっています。たとえば、教育機関では、スクールカウンセラーとして生徒や教職員の悩み解決を支援することができます。また、企業においてもアドバイザーとして有益な示唆を与え、従業員のモチベーションアップや顧客サービスの向上に貢献することができます。その他、コミュニティセンターや更生施設など、様々な福祉施設で活躍することができるでしょう。
日本メディカル心理セラピー協会は、心のケアを中心とした技術水準の向上、各スキルの社会的地位の確立を目指して、数多くの資格認定をおこなっています。心理カウンセラー関連の資格として、昨今人気が高まっているのが「行動心理カウンセラー®資格」であり、通信講座の受講者や資格認定試験の受験者が増加しています。資格認定試験はインターネット上で実施しているため、全国どこからでも受験していただけます。
これから行動心理カウンセラー®を目指したい方も、心理カウンセラーとして幅を広げたい方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
行動心理カウンセラー®は、より良いコミュニケーションや人間関係を築くために不可欠な存在です。現在、企業や教育機関、医療機関など様々な分野で需要が高まっていますが、今後、行動心理カウンセラー®の存在感はますます大きなものになっていくでしょう。行動心理学の知識を身に付けることで、個人や組織が抱える様々な問題を解決へと導いていけるようになります。行動心理学やカウンセリングに興味のある方は、ぜひ行動心理カウンセラー®資格の取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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