
現代は歴史上最もストレスが問題意識として認識されている時代です。
そんな中、心理カウンセラーという職業が注目を集めており、需要が高く話題となっています。
この記事では、心理カウンセラーになるための方法や資格に意味があるか、心理カウンセラーの仕事はきついのかなど気になるポイントについて、現実的に徹底解説しています。
これから心理カウンセラーを目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。
心理カウンセラーとは、悩みやストレスを抱える人に対してカウンセリングを提供する専門職のことです。心理学の知識をベースにしたカウンセリングで、相談者の悩みや問題を解決へと導いていくのが心理カウンセラーの役割です。最終的な目標は、相談者が自分で問題を乗り越えられるよう導くことです。カウンセラーには確かな専門性と、相手の気持ちに寄り添える共感力が求められます。
心理カウンセラーの具体的な仕事内容は、現代の「ストレス社会」で生きる人々に対し相談や悩み、不安に思っていることを聴き、心のケアをすることです。カウンセリングの目的は、相談者の心に寄り添い、悩みを緩和したり、課題を解決へと導いたりすることです。多かれ少なかれ、誰もが悩みやストレス、問題を抱えており、その解決を求めてカウンセリングを受けにきます。仕事のことや家族のこと、恋愛のことや健康のことなど、人の悩みは多岐にわたります。こうした相談者の悩みにアプローチし、心のケアをするのが心理カウンセラーの仕事です。
心理カウンセラーの年収・給料について2025年現在最新の相場を紹介します。
心理カウンセラーの平均年収は正社員で350〜460万円となっています。派遣社員の平均給料は時給1350円、パート・アルバイトの平均給料は時給1,191円となっています。求人データとしては平均で月給24.1万円です。
心理カウンセラーには、数多くの職業が存在します。企業に就職するのか、自身で独立開業するかなどでも給料相場はかなり変動するでしょう。心理カウンセラーに関する資格の種類も多くあるため、数種類の資格を取得している場合には、上記で紹介した平均的な収入以上を見込むことができます。
実際に、平均年収の全体の給与幅としては306〜768万円と比較的広いため、資格の有無、勤務先、雇用形態、経験、求められるスキルによっても大きな差があることが分かります。求人を探す際の目安として、ぜひ参考にしてみてください。
参照:
厚生労働省│カウンセラー(医療福祉分野) 統計データ(2025年2月)
カウンセラーの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス(2025年2月)
日本での心理カウンセラーの給与|indeed(2025年2月)
心理カウンセラーの資格は「取っても意味がない」という人も少なくありません。結論、活用の仕方次第で取得する意味はあります。
心理カウンセラーの資格は意味がないと言われる理由の一つに、心理カウンセラーの仕事をするために、必須の資格が存在しない(名称独占権がない)ことが挙げられます。極端な話「心理カウンセラーです」と名乗れば、誰でも心理カウンセラーになることができます。
しかし、カウンセリングを求めている人は「誰でもいいから話を聞いてもらいたい」と思っているのではなく、「専門家に相談して悩みを解決したい」と思っています。こうした相談者に対して、専門知識やカウンセリングスキルを客観的に示す資格は有効です。心理カウンセラーとして就職・転職する際も、資格があればアドバンテージになります。
心理カウンセラーになるには国家資格、民間資格のいずれも必須ではありません。しかし実際に多くの心理カウンセラーは心理カウンセラーに関する唯一の国家資格である「公認心理師」やその他の民間資格を取得しています。民間資格には、複数の種類があり、比較的簡単に取得できる資格もあります。
国家資格の公認心理師とその他の民間資格での一番の違いは「公認心理師」と名乗れるかどうかです。これにより獲得できる信頼の質が変わります。国家資格がなくても心理カウンセラーとして働くことはできるため、「公認心理師」自身の目指す職種がある場合には民間資格が近道になります。
心理カウンセリングに関する唯一の国家資格が「公認心理師」です。比較的新しい資格であり、2017年9月に施行された公認心理師法に基づいて誕生しました。国家資格は法律によって規定されている資格であり、権威性、信頼性の最も高い資格だと言えます。その分難易度が高く、試験に合格するために要する期間も長くなりがちです。また、国家資格を取得するには受験資格を満たしている必要があり、学歴や実務経験が求められます。
民間資格は、民間団体や公益法人が認定している資格であり、心理カウンセリングの分野にも多くの民間資格があります。民間資格は国家資格ほどの権威性はありませんが、知識・スキルを証明するために十分に活用することができます。実際に民間資格を取得して、プロの心理カウンセラーとして活躍している人はたくさんいます。特に、受験者数が多く、認知度の高い民間資格であれば、就職・転職の際にもアドバンテージになるでしょう。
民間資格は社会のニーズに合わせて設けられることも多く、実践的で有用な資格がたくさんあります。難易度もそれほど高くないので、初心者の方でもチャレンジしやすい資格だと言えます。
現在、心理カウンセラーとして活躍している方は、資格を保有している方もたくさんいますが、資格がなければ心理カウンセラーになれないというわけではありません。
しかし、人の心は複雑で奥深く、誰もが踏み込める領域ではないことも確かです。悩みや苦しみを抱えて心理カウンセリングを受ける人は、確かな知識・スキルを持つ専門家に相談したいと思っています。その意味で、資格を持っていたほうが有利になることは間違いありません。資格取得は心理カウンセラーとして活躍するための第一歩だと言えるでしょう。
心理カウンセラーになるためには資格や学歴は必要ありません。ただし心理カウンセラーになるためにはいくつかポイントがあり、目指すアプローチは状況によって様々です。
多くの心理カウンセラーは、大学や大学院で心理学を専攻し、心理学の基礎知識とカウンセリングの技術を学んでいることは事実です。公認心理師だけでなく、民間資格の臨床心理士や認定心理士の資格を取得するためにも、大学や大学院での心理学の学習は必須条件となります。
しかし学歴がなくても民間資格を取得することで心理カウンセラーになることは可能なので、諦める必要は全くありません。
臨床心理士や認定心理士、学校心理士、臨床発達心理士は大学・大学院に進学することで取得条件を満たせます。学校心理士や臨床発達心理士は、大学や大学院に進学することで応募できる求人の幅も広がります。
特に最難関の公認心理師の資格取得が目指せるのはおすすめできるポイントです。公認心理師試験の受験資格を得るためには、大学で必要な科目を修めて卒業し、さらに大学院で必要な科目を修了する必要があります。
大学や大学院進学は、時間をかける分、心理学のさまざまな専門知識を習得できます。資格によっては、必要な科目の取得ができないと条件を満たせません。あらかじめ、条件を確認してから進学することがおすすめです。
社会人が心理カウンセラーを目指す場合は民間資格の取得をおすすめします。民間資格は需要や人気に伴い、現在では数多くの種類が存在します。オンラインで取得することのできるものも多く、心理カウンセラーに必要な心理学の知識やカウンセリングのスキルを身に付けることができます。
認知度が高く、受験者数が多い資格を取得することで、就職や転職の際に有利になり、カウンセリングの現場でも相談者から信頼を得やすくなります。
場所や時間の制約のない、多くの通信講座は仕事や家庭のある社会人に特におすすめの方法です。
高卒・中卒など学歴がない状態から目指す場合には、特に民間の資格が強い味方になります。国家資格は、信頼性や権威性がありますが、取得するのが困難で時間がかかります。通信講座で取得することができる民間資格を取得することで、学歴がなくても知識や技術を証明することができます。
実際、高卒・中卒の方でも資格を取得し、心理カウンセラーとして活躍している人は多くいます。クライアントの心の開示が大切になる仕事においては、学歴がないことを逆に強みにして活動していくことも可能です。
心理カウンセラーになるために資格の取得にかかる費用と時間の大きな2つのコストについて確認しておきましょう。特に忙しい人には気になるポイントになります。
心理カウンセラーの資格を取得するのにかかる費用相場は、一般的に数万円から数十万円程度です。大学や専門学校の学費は数百万円かかる場合もあるため、比較的安いと言えます。
さらに細かく見ると、資格の種類・取得方法によって費用は異なります。例えば通信講座で有名なユーキャンの心理カウンセリング講座は44000円となっています。
一方で、通学講座で取得する場合、施設利用料や講師代がかかるため、その分高額になります。
最も費用をかけずに取得できる資格は、独学で目指せる心理カウンセラー資格です。多くの民間資格では講座受講が受験の必須条件とされますが、代表的な心理カウンセラー資格の一つ「メンタル士心理カウンセラー資格」は誰でも10,000円で受験が可能です。
参考:メンタル士心理カウンセラー®資格(メンタル心理資格)認定試験
心理カウンセラー資格の取得期間の目安は、一般的に60時間〜180時間とされています。細かく見ると1日1時間〜3時間の学習時間を設けて、2〜4か月が標準的な学習期間になります。
あくまで目安のため、学習方法や目指す資格の難易度によっては何度か受験をする必要が出てくるなどで、取得までの期間はさらに長期間に及ぶこともあります。
確実に最短の2か月で資格取得を目指したい方には、例えばSARAスクールの通信講座は選択肢として有効です。資格試験は免除されるため、取得期間が長期間に及ぶことが避けられます。また、同時に2つの心理カウンセラー資格を取得可能なため、平均すると1か月で1つの資格を確実に取得できる計算になります。
参考:SARAスクール「心理カウンセラー資格取得講座」
心理カウンセラーは現在需要も高く、AIにも代替されづらい人気の職業です。しかしその反面、他の仕事にはない、いくつかの現実的な難点も存在します。
心理カウンセラーの仕事は時に「きつい」と言われることがあります。心理カウンセラーの仕事がきつい理由を3つ解説します。
心理カウンセラーの仕事の本質は、一人ひとりの悩みに真摯に向き合うことにあります。この「個別対応」こそが、「きつい」と感じる要因です。一つひとつのケースに深く関わり、適切な解決策を共に考える必要があるため、心的な負担が大きくなります。表面的な対応でこなしていると、この仕事において最も重要な信頼を失いかねません。
心理カウンセラーの仕事は他の仕事と同様に、目に見える「成果」を出すことが求められます。それにもかかわらず、心の問題は短期間で解決できないことが大半です。数値化しにくい成果を周囲に示す難しさは心理カウンセラーの負担となり、「きつい」と感じることが出てきます。
心理カウンセラーは週1回程度の非常勤勤務である場合、継続的なケアが難しいという構造的な問題を抱えてしまうことがあります。限られた時間内で効果的なカウンセリングを提供するのが難しく、思うように改善が見込めないことをきつく感じてしまうことがあります。
心理カウンセラーは向いている人と向いていない人がはっきり分かれる職業の一つです。向いていない人でも、予め意識しておくポイントを押さえることで、キャリアチェンジや働き方で対応できることがあります。自分の特性を理解することで、他者へのカウンセリングに生かすこともできます。
心理カウンセラーに向いている人は、他人への共感力が高く、人の話を丁寧に聞くことができる方です。それぞれのクライアントの感情や悩みに親身に寄り添い、理解しようとする姿勢を見せること自体も大切です。
また、信頼関係を築くコミュニケーション能力が必要であり、相手のペースに合わせて適切なアドバイスや支援を提供できることが理想です。
人の話を聴くのが好きという方や、他人を助けたいといった心優しい人は、特にやりがいを感じやすいため、心理カウンセラーに向いています。
逆にこれらに当てはまらない場合や、また常に学び続ける姿勢を持てない人は心理カウンセラーには向いていないかもしれません。移り変わる世の中で人々の悩みは変化するため、カウンセリングの手法も改善していくことが求められます。常に心理学を学ぶ姿勢は、信頼を獲得する上でも重要です。
心理カウンセラーの仕事の理想は、悩んでいる人々の心の健康をサポートし、改善に導くことです。人々の悩みに向き合い、心に寄り添い、前向きに変化し歩み続けることで、大きな達成感を得ることができます。心理学の知識を生かし、アドバイスができることにやりがいを感じる心理カウンセラーも多くいるでしょう。
しかし、現実では大変に思うケースも少なからずあります。
悩んでいる人々の深刻な問題に対して、自身にも精神的な負担がかかることや、解決に時間がかかるケースも少なくありません。また、カウンセリングを行っても効果がすぐに見えない場合、忍耐力に加え、専門知識の習得やスキルアップを継続的に行う必要があるため、大変に感じてしまうケースもあります。
心理カウンセラー資格の取得のため、まずは学習方法にフォーカスして比較します。心理カウンセラーとして活躍するために取得しておきたい資格は、大きく分けると「国家資格」と「民間資格」の2つがあります。独学で取得することを目指す場合、心理カウンセラーに関する資格で唯一の国家資格である「公認心理師」、および民間資格の一つである「臨床心理士」は、非常に困難です。なぜなら、基本的に大学などで一定の単位を修了しなければ、資格試験の受験資格を得られないからです。
心理カウンセラーの民間資格であれば独学での取得が可能です。一般的には、資格認定団体が定めるカリキュラムを修了するか、認定試験に合格することで資格を取得することができます。
独学のメリットは自分のペースで学べる点です。社会人の方や家事・育児で忙しい方などは、時間的な制約から専門学校に通ったり講習会・セミナーに参加したりするのは難しいかもしれません。独学であれば自分で学習ペースを変えるなど、スケジュールの調整は自由です。
その分ある程度の自己管理が求められる点には注意が必要です。またテキスト中心の独学のデメリットとして、カウンセリングの実践的な学びが得られないことが挙げられます。
心理カウンセラーの資格の取得に際し、通信講座やスクールを活用することでより確実に目指すことができます。学習効率が上がり、独学に比べ短期間での取得にも有効です。
通信講座は、受講料が10万円以下のものが多く、経済面の負担が少なく済みます。通学制のスクールは、対面式で質問をしながら受講したい人におすすめの方法です。通信講座よりも費用は高くなることが多いですが、対面で授業を受けたい人やモチベーションを保つのが不安な方にはおすすめできます。
近年は通信講座もサポートが充実しているので、どちらも自己管理面で活用できるのは大きなメリットです。
認定団体 | 日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP) |
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資格の種類 |
メンタル士心理カウンセラー資格 チャイルド心理カウンセラー資格 福祉心理カウンセラー資格 行動心理カウンセラー資格 スポーツメンタルケア士資格 他 計 11種類 |
取得費用・コスト | 各10,000円(税込) |
取得後パフォーマンス | 権威性・信頼性・内容においてバランスの取れた資格 |
ポイント | 認定通信講座で資格試験免除制度有 |
日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)は心理カウンセラー資格として、代表的な「メンタル士心理カウンセラー」をはじめ、11種類の心理カウンセラー資格があります。いずれも費用は受験料の1万円のみという低コストで、心理カウンセラーとしての信頼を得るのに十分な資格の取得が目指せます。権威性、信頼性においてバランスの取れた民間の心理カウンセラー資格としては、非常にコストパフォーマンスに優れた資格です。同協会で目指せる別の専門資格も取得して、ダブルライセンスによりキャリアは様々な方向へと広がりが見通せます。
通信講座で勉強することができるため、社会人や主婦の方でも挑戦しやすい資格です。
まずはこちらの民間資格を取得して心理カウンセラーとしてのキャリアをスタートすることはコスパの観点からは非常に有効な方法です。
参考:心理カウンセラー資格|日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)
認定団体 | 大阪商工会議所、施行商工会議所 |
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資格の種類 |
Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種 計 11種類 |
取得費用・コスト |
Ⅰ種(マスターコース): 11,550円(1,050円) Ⅱ種(ラインケアコース): 7,480円(680円) Ⅲ種(セルフケアコース): 5,280円(480円) ※(うち消費税) |
取得後パフォーマンス | 職場の心理カウンセラーとして有効に活用 |
ポイント | 公式テキストで独学が可能 |
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は特に職場におけるメンタルヘルス・ケアに特化した内容になっているため、仕事における心理カウンセラー(産業カウンセラー)としてのキャリアのスタートに生かせる民間資格です。
Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種の資格種別が分かれており、いずれも受験資格は特になく、全ての級を同日に受けることも可能です。こちらも企業の心理カウンセラー職を目指す方にはコストパフォーマンスの高い資格となっています。
認定団体 | 公益社団法人日本心理学会 |
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資格の種類 | ー |
取得費用・コスト |
審査料:11,000 円 認定料:33,000 円(税込) ※要大学の学費 |
取得後パフォーマンス | 権威性が高い |
ポイント | 資格試験はなし |
認定心理士は資格試験がなく申請が通れば認定を受けることができる民間資格です。ただし大学での心理学関係の単位の取得が必須条件となるため、大学の学費というコスト面を考えるとコストパフォーマンスは落ちます。しかし受験不要で、権威性のある資格が認定される点では一定のコストパフォーマンスが期待できるでしょう。
心理カウンセラーのおすすめ資格を難易度別に一覧で紹介します。難易度は以下のように分類しています。
初心者向けの入門レベルから、最難関の国家資格レベルまで12種類の資格を紹介しています。
資格名 | 難易度 | 特徴 |
---|---|---|
公認心理師 | 高い (取得要件:大学で心理学専攻+大学院修士課程修了or実務経験) |
• 日本初の心理職国家資格(2017年制定) • 医療、福祉、教育、司法、産業等の幅広い分野で活動可能 |
臨床心理士 | 高い (取得要件:指定大学院修士課程修了が必須) |
• 日本臨床心理士資格認定協会認定の民間資格 • 心理臨床専門資格として最も歴史と実績あり • 医療、教育、福祉分野で活躍 |
学校心理士 | やや高い (多くは教員免許や教育経験者が取得) |
• 日本学校心理士会認定の民間資格 • 学校教育における心理的課題に対応する専門家 • 教育現場でのスクールカウンセリングや支援活動 |
臨床発達心理士 | やや高い (取得要件:大学卒業後の実務経験や研修が必要) |
• 臨床発達心理士認定運営機構認定の民間資格 • 発達障害や発達支援を専門とする • 子どもの発達支援や保護者支援に強み |
キャリアコンサルタント | 普通 (取得要件:厚労大臣認定講習と試験合格) EAPメンタルヘルスカウンセリング協会(EMCA)が認定する民間資格 |
• 国家資格 • 職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門家 • 活躍場所:ハローワーク、企業人事部門、教育機関 |
EAPメンタルヘルスカウンセラー | 普通 (取得要件:実務研修と認定試験) |
• EAPメンタルヘルスカウンセリング協会認定の民間資格 • 企業のメンタルヘルス対策や従業員支援プログラム(EAP)に特化 |
産業カウンセラー | 普通 (取得要件:協会の養成講座と試験合格) |
• 日本産業カウンセラー協会認定の民間資格 • 職場のメンタルヘルスケアや人間関係調整が主な業務 • 活躍場所:企業内や外部EAP機関 |
認定心理士 | 普通 (取得要件:大学で指定心理学関連科目の履修) |
• 日本心理学会認定の民間資格 • 心理学の基礎知識と技術を証明する入門的資格 |
NLPプラクティショナー | やや易しい (取得要件:認定講座の受講) |
• 各NLP協会が認定する民間資格 • 神経言語プログラミング技法を用いたカウンセリング • コミュニケーション改善やセルフコーチングに活用 |
メンタル士心理カウンセラー | 易しい (取得方法:認定試験の合格) |
• 民間資格 • メンタルヘルスの基礎知識を持つカウンセラー • カウンセリングの入門資格 |
メンタル心理カウンセラー | 易しい (取得方法:通信講座での学習と課題提出) |
• 日本メンタル心理士協会認定の民間資格 • ストレスケアや心の健康管理の知識を習得 |
メンタルケアカウンセラー | 易しい (取得方法:認定スクールでの学習) |
• メンタルケア学術学会認定の民間資格 • 日常的な心の問題に対応する基礎的カウンセリング技術 |
公認心理師と臨床心理士、認定心理士は、大学や大学院に通わなければならないというハードルがあります。
しかし、その他の心理カウンセラーの職種は民間資格で目指せるため、比較的挑戦しやすくなっています。
心理カウンセラーのキャリアはやはり経験を積んでいくことで開かれます。人と一対一で向き合う仕事なので、自分の個性を見極めることも重要です。自分に合った働き方や、強みを生かした差別化戦略が特に大切です。
心理カウンセラーは、一般企業で働く場合、主に顧客企業のオフィスに出社して、従業員のメンタルヘルス対策やキャリア開発などを行います。その場合カウンセリング技術は研修によって実際に学んでいくため、未経験採用も一定数あります。
常駐契約は少なく、訪問日を決めてスポットでの仕事が多いのは特徴的です。また、従業員の悩みに対して、対面以外でもビデオ通話、電話、メールなどで相談に乗ることもあります。特に近年ではZoomやLINEなどで行うカウンセリングの需要は増えています。
心理カウンセラーはオンラインカウンセリングが普及したことにより副業としても成立する職業になりました。リモートワークは時間や場所に縛られないため、本業との兼ね合いでスキマ時間を見つけられれば、副業として少しづつ仕事を増やしていくことができます。
心理カウンセラーの求人状況は現在が最も高まっています。ストレス社会と言われる昨今、仕事でもプライベートでもストレスや不安、苦悩を抱える人が増加しており、カウンセリングを求める人も増えています。実際の景況感としても医療・福祉業界は建設業、情報通信業、郵便業を抑え、最も人手不足の状態です。心理カウンセラーの需要は高まっており、民間企業や医療機関、教育現場や福祉施設などで数多くの心理カウンセラーが活躍しています。
近年では企業や保育園などの養育施設や学校などに、専属の心理カウンセラーを常駐させているケースも多くなっています。現実的に就職する際にも間口は広くなっている、注目度の高い仕事といえるでしょう。
参照:
職業情報提供サイト(日本版O-NET)カウンセラー(医療福祉分野)|厚生労働省
令和6年 厚生労働省「労働経済動向調査(労働者過不足判断D.I.)」
心理カウンセラーになるには「資格は意味がない」「仕事はきつい」といったマイナスな情報の真偽をはじめ、気になるポイントについて解説しました。また現実的に心理カウンセラーになるための方法と、その手段としての資格を紹介しました。大学卒なのか、学歴がないのか、あるいは社会人なのか、家庭があるのかなど状況によってアプローチは異なり、取るべき資格も変わります。資格は基本的に信頼獲得のためにとっておくことが良いでしょう。しかしそこに留まらず、心理学の学習やカウンセリング手法の習得、改善をしていくことで将来的にも心理カウンセラーとして成功していくことが目指せます。ファーストステップとして、まずは心理カウンセラーの民間資格を短期集中で取ってみることは、心理カウンセラーになりたいどんな方にもおすすめできる選択肢です。
心理カウンセラーになるための第一歩として日本メディカル心理セラピー協会の資格の取得はおすすめです。心理カウンセラー資格は全11種類あり、興味のあるものから受験料10,000円で資格の取得が目指せます。
手厚いサポート体制のある通信講座の満足度は92%、オリジナル教材の満足度は86.2%と共に高く、講座卒業後に心理カウンセラーとして大活躍している方が非常に多いスクールとなっています。
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