部屋に使う色の効果と選び方

部屋に使う色の効果と選び方

記事作成日:2024.06.11
部屋に使う色の効果と選び方

「なんか私の部屋、地味で暗い感じがする。明るくできないかな?」「この部屋って真っ白の家具が多くて寂しい気がするなぁ。もっと落ち着く感じにしたい」こんなお悩みには、「色の力」を借りることをおすすめします。
色には「色彩効果」というものが存在していて、簡単に言うと「パッと色を見た時に感じる印象・イメージ」のことです。色彩効果をうまく使えば、リラックスできる部屋や元気の出る部屋作りなどコーディネートが自由自在になり、自分の好みや気分・目的に合った生活環境を整えることができるようになります。
そこで今回の記事では、「色彩効果を部屋作りにどのように活かすのか」「目的別にどのようなカラーコーディネートをすればいいのか」について詳しく紹介していきたいと思います。

目次

部屋作りの色彩効果

1-1赤系の部屋

はっきりと目立ち、情熱的な印象を与えてくれる赤系の色には、血圧・脈拍を上昇させて興奮状態にしてくれる、いわゆる「ハイテンション」な状態にしてくれる効果があります。

1-2食欲増進・会話が弾む

赤系の色を見ると「美味しそう」という感情が呼び覚まされて、食欲が増す効果があります。体温も上がって代謝も良くなるので、喉が渇いて水分を摂ることで内臓も刺激されて、より食べたいという気持ちが強まるのです。
また、気分が高揚することによって積極的に心を開けるようになり、他人とのコミュニケーションが弾む効果も期待できます。普段内気な性格の人や、交渉ごとを精神的に有利に進めたい時なども、赤いコーディネートの部屋を使うと良いでしょう。

1-3リビングダイニング向き

赤系にコーディネートされた部屋を使えば、これまで紹介してきたような色彩効果が期待できるので、たくさんの人が集うリビングダイニングに向いているといえます。明るく会話が弾んでお互いに交流関係を深めることができれば、きっとみんなにとって楽しい時間となること間違いなしです。

1-4オレンジ・イエロー・ベージュ系

オレンジ系の色の内、とくに黄色は色彩色の中でも「最も明るい色」であり、光や太陽をイメージして元気をもらえる色彩効果があります。他にも、オレンジやベージュ系の色は気分を高揚させるではなく、集中力や記憶力を向上させる効果も持ち合わせているので、仕事や勉強部屋にも使える色としておすすめです。

1-5食欲増進・元気がでる

オレンジ系にデザインした部屋にいると、気分を高める色彩効果によって元気がもらえると同時に、食欲増進の効果が期待できます。「とくに体調が悪いわけではないのに、なんか食欲がない」「仕事で疲れた身体に元気を守り戻したい!」という時には、オレンジ系の家具やインテリアに囲まれて、エネルギーをもらうと良いでしょう。

1-6リビング・キッチン向き

さらに、オレンジ系の色は人が集まる場所であるリビングやキッチンに向いています。家族や友人が集まるところをオレンジ系でコーディネートすれば、皆心が明るくなって話も弾み、会話が楽しくなるでしょう。
キッチンにも取り入れれば、うきうきした明るく楽しい気分で料理ができて、きっと美味しい食事作りができると思います。ひとりではなく2人以上で、会話を楽しみながらクッキングにいそしむのも良いのではないでしょうか。

1-7緑系の部屋

緑は自然・新緑の色であり、「癒し」「くつろぎ」「平和」「成長」をイメージさせる色彩効果があります。新緑の季節に山の中をハイキングしていると、一面の緑色と美味しい空気を身体いっぱいに受け止めて気分爽快になるところを想像してみてください。

1-8安心感・リラックス

先ほども紹介したとおり、緑に触れていると安心感があり「リラックス」させてくれる効果が期待できます。これは、緑には自分を主張しない「柔らかさ」や「優しさ」または「控えめ」なところがあるからだと考えられています。

1-9寝室・リビング・書斎向き

寝室やリビングに緑色を多く取り入れると、リラックス効果が期待できます。そのため、リビングを緑でコーディネートすれば、仕事疲れを抱えて帰ってきた身体を労わる場として最適です。とくに寝室は、1日働いてたまった疲れを癒すための部屋なので、緑色の色彩効果を借りて一晩の間にリフレッシュしましょう。
書斎周りを緑色で彩れば、リラックスして落ち着いた気分で仕事に集中することができますし、緑の「成長」の色彩効果によって、何か新しいアイデアが浮かびやすくなるかもしれません。

1-10青系の部屋

青を見るとどんな印象を受けますか?「クール」や「落ち着いている」「冷たい感じ」といったイメージが想起されるのではないでしょうか。青系の色には「清潔感」が持てたり、冷静になれて「集中力が高まる」といった色彩効果があります。

1-11清潔感・集中力が増す

青は水をイメージさせる色なので「清らか」で汚れのない印象を与えることで「清潔」な印象を想起させます。また、青は人間の血圧・脈拍を下げて落ち着かせる効果も持ち合わせているので、冷静になって「集中力が増す」というプラスの効果も期待できます。

1-12トイレ・風呂場などの水回り

最近のトイレやお風呂は様々な色で作られているところが多いですが、少し古い家などでは水回りに水色っぽいタイルが敷き詰められている構造のところもあると思います。これは、青や水色が醸し出す「清潔感」や「落ち着く」というイメージにあやかっているのです。真っ赤なトイレや真っ黒なお風呂だと、入っていて気持ちがそわそわしそうではありませんか?

1-13ブラウン系の部屋

ブラウン系の部屋にすると、落ち着いた雰囲気でリラックスする効果が期待できます。家具だけではなく、小物類などにブラウン系を使ってみるのもおすすめです。

1-14落ち着きがある・くつろげる

茶色が好きな人は多くいますが、周囲に溶け込んで「安心感」を与えるという効果があることはご存知でしょうか?土や木など、どっしりとして重厚なイメージのブラウンは、周囲の環境と調和して、「温もり」や「居心地の良さ」を感じさせてくれます。

1-15リビング・寝室向き

他の家具とも合わせやすいだけでなく、温もりと安心感を与えてくれるブラウンの効果が期待できるのは、滞在時間が長い傾向にある「リビング」と「寝室」でしょう。食器棚や食卓テーブル、ベッドやタンスなど、知らず知らずのうちにブラウンを選んでいたという人も多いくらい、調和性があって身近な色なのです。

1-16白系の部屋

白系の部屋に憧れがある人は多くいますが、汚れが目立つなど敬遠してしまいがちです。ただし、逆に言うと他の色を際立たせる効果が期待できます。

1-17清潔感・無垢

汚れがなく清らかな白のイメージからは、「清潔感」や「無垢」といった印象が感じられます。ウエディングドレスの白とはまさにそんなイメージですし、白い食器が多いのも、清潔であると感じさせると同時に料理の彩りを引き立てる効果を期待してのことです。

1-18リビング・寝室向き

「きれい」で「清々しい」、開放感がある白の印象は、リビングや寝室に向いているといえます。白い清潔な布団でぐっすりと睡眠を摂り、翌朝に1日の始まりを白でコーディネートされたリビングで迎えるなんて、爽快感に溢れていると思いませんか?

1-19黒系の部屋

黒系の部屋は、重たい印象になりがちですが、重厚感ともいえます。家具や小物類に黒があると「引き締まる」ため、合わせやすい色ともいえます。

1-20高級感・インテリ

グランドピアノ、リムジンやベンツなどの高級車、バーやクラブなどの黒を基調とした内装など、黒が使われていると「高級感」が醸し出されます。
それと同時に、お高くとまっていて「インテリ」というような印象も想起されますので、書斎に活用すれば頭の回転が良くなって良い事がひらめくかもしれません。

目的別でみる色の選び方

2-1リラックスする部屋にしたい場合

リラックス効果が期待できる色として、おすすめなのはアースカラーです。自然とアースカラーを取り入れていることもあり、違和感なく使える色でもあります。

2-2アースカラーを取り入れる 茶色・ベージュ・グリーン

落ち着いた部屋にしたい場合には、ブラウン・ベージュ・グリーンといったアースカラー(直訳すると地球の色)を中心にコーディネートしてはどうでしょうか。ほとんどの家具がこういった色をしていますので、買い揃えるのも簡単かと思います。

2-3ラグジュアリーな部屋にしたい場合

ラグジュアリーな部屋には、少し刺激の強い色を使ってみましょう。世界観にあわせた色使いをすることで統一感があり、より魅力的な雰囲気を演出できます。

2-4グレー・ブラック・紫 など

贅沢感溢れるイメージを求めるなら、グレーやブラック・紫系の色を用いてみましょう。黒系のカラーが高級感を醸し出してくれるとともに、パープル系の色によって魅惑的でミステリアスな雰囲気になることでしょう。

2-5仕事がはかどる部屋にしたい場合

リラックス効果よりも、集中できる部屋にしたい場合は、色のコントラストを気にかけましょう。合わせ方によって、ほどよい緊張感を演出できます。

2-6緊張感をうむコントラスト 白・黒・紺・鮮やかな色味(オレンジなど)

能率を上げたい時には、白や黒、紺といった明暗がはっきりとした色に囲まれると「緊張感」が生まれて集中力が高まります。また、頭が冴えて記憶力が良くなる効果が期待できるオレンジ系の鮮やかな色調を取り入れるのも効果的です。

2-7温かみのあるカントリー調の部屋

カントリー調の色は、暖色系に分類されます。部屋全体はカントリー調にして、差し色としてコントラストをつけるのもよいでしょう。

2-8落ち着きのある深みの暖色 茶色・ベージュ・ワインレッド

ほっと落ち着いてひと安心できるような部屋で過ごしたい人は、ブラウンやベージュ・ワインレッドといった、落ち着いて深みのある暖色をチョイスすると良いです。重厚で安定感をイメージさせる色でコーディネートすれば、安心感を得られてリラックス効果が期待できます。

2-9洗練された雰囲気のある部屋

すっきりと洗練された部屋の雰囲気にしたいときは、寒色系がおすすめです。引き締まった印象により、部屋が広くみえる効果も期待できます。

2-10知性的な寒色系 グレー・ブルー・ブラック

グレーやブルー・ブラック系の色で部屋をコーディネートすれば、雰囲気全体がぐっと引き締まって洗練されたイメージが強くなります。部屋の印象が少し寒々しくなるかもしれませんが、クールで知的な雰囲気を醸し出せる色の組み合わせだといえます。

部屋に使う色の効果と選び方まとめ

今回ご紹介したように、部屋をどんな色でコーディネートするかによって多様な効果が期待できることが分かります。色彩効果について知ることで、理想の生活環境作りに活かしてみましょう。

日本メディカル心理セラピー協会編集部
心理カウンセラーやカラーセラピーやカウンセリング、整体、リンパケアセラピスト、占い等多岐に渡る資格を認定する日本メディカル心理セラピー協会編集部が運営するコラムです。仕事やプライベートでも役立つ資格が取得できます。ライフスタイルに合わせて柔軟に学べる点が魅力です。
日本メディカル心理セラピー協会

上へ戻る

在宅受験で資格が取れる!
カラーセラピー資格を詳しくみる