ヨガインストラクター(ヨガ講師)とは、ヨガを自身で実践しながら、その魅力や楽しさ、そして実践方法を多くの人々に伝える職業です。
近年高まるヨガ人気から、ヨガインストラクターになりたいといった方が増えてきています。
この記事では、ヨガインストラクターになりたい方向けに、働きながら取れる資格について詳しく紹介していきます。
ヨガインストラクターになるためには、国家資格や専門の資格も必須ではありません。
資格がなくても、ヨガに関する知識や技術、指導法を身につけることで、誰もがヨガインストラクターになることが可能です。
ただ、資格を取得することで、ヨガインストラクターとして生徒を指導する際に信頼を得るという大きなメリットが生まれます。
ヨガの知識や技術は、体系的に学ぶ必要がありますが、現在は「ヨガ教室」や「専門学校」だけでなく「通信講座(オンライン)」などで、働きながら資格を取得する人々が増えています。
通信講座の大きな特徴は、オンラインで学習することができ、費用も抑えることができる点です。
ヨガインストラクターになるためには、ご自身のライフスタイルに合わせた方法で資格取得を目指すことをおすすめします。
ヨガインストラクターの資格を取得するには、主に3つの方法があります。
養成講座の受講や養成専門学校へ通う、通信講座を受講して取得するなどさまざまな方法があります。
ヨガスタジオの養成講座は、実際にレッスン形式の指導を受けることができるため、実践的なスキルを身につけることができます。
また、現役の経験豊富なヨガインストラクターから直接教わることで、ヨガ哲学や技術だけでなく、ヨガスタジオ運営のノウハウや、生徒とのコミュニケーション術を学べます。
多くのヨガスタジオの養成講座には、コースが設けられていて料金もさまざまです。
コース | 料金 |
---|---|
200時間コース(基礎資格) | 約20万〜50万円 |
300時間コース(中級資格) | 約30万〜60万円 |
500時間コース(上級資格) | 約50万〜100万円 |
短期集中コース(1週間〜1ヶ月) | 約10万〜30万円 |
フルタイムやパートタイム、週末のみ通うコースなどもあるため、ご自身のライフスタイルに合わせた形のコースを選択できる点が大きなメリットです。
しかし、自身で予定を組まなければいけないため、資格の取得に1年以上かかってしまう可能性もある点はデメリットともいえるでしょう。
ヨガインストラクターの資格を取得する際、養成専門学校に通うという選択肢もあります。
養成専門学校は、ヨガの基礎から応用、体系的なカリキュラムがしっかりと組まれているため、ヨガについて深く学ぶことができます。
また、多くの養成専門学校で、国際的に認められた資格を取得することが可能です。
経験豊富なインストラクターからの指導を受けることで、ヨガに関する幅広い知識や技術を身につけたいといった方には最もおすすめです。
さらに、多くの養成専門学校で卒業後のキャリアサポートや就職支援を行っているため、インストラクターの仕事を始める際に大きな助けとなります。
スタジオの紹介や求人情報を得られることも多いため、スムーズにヨガインストラクターとして活動をスタートできることができるでしょう。
コース | 料金 |
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200時間コース(基礎資格) | 約30万〜50万円 |
300時間コース(中級資格) | 約40万〜70万円 |
500時間コース(上級資格) | 約60万〜100万円 |
養成講座と違い、専門学校でもあるため早く資格が取得できる点が大きなメリットです。
しかし、卒業後のアフターサポートも充実している点も含め養成講座より少し料金が高いのがデメリットといえます。
ヨガインストラクターの資格を取得したいけれど、現在の仕事を辞めずにスキルを習得したい方には、通信講座(オンライン)がおすすめです。
オンライン講座の場合、インターネット環境があればどこでも学習を進めることができます。
自身でスケジュールを組むことができ、仕事や家事の合間などスキマ時間に講座を受けることができるため、忙しいライフスタイルの方にとっては非常におすすめの資格習得方法です。
また、通信講座の最大のメリットは受講料が安いという点です。
学校に通う必要がないため、通学の交通費や宿泊費が不要でありながら、質の高いレッスンを受けることができます。
ヨガ資格講座6ヶ月カリキュラム | 79,800円 |
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引用元URL:
https://www.saraschool.net/biyo/yoga/
1日30分などでも毎日時間を見つけて学習時間を確保することで、ヨガインストラクターの知識や技術を身につけることができます。
しかし、通信講座は一人で学習を続けなければいけないため、モチベーションを保つことが難しいのが唯一のデメリットといえるでしょう。
ヨガインストラクターには、世界中で50種類以上の流派もあり、資格の種類も豊富です。
代表的な資格を5種類、取得方法について説明していきます。
全米ヨガアライアンス認定資格は、1999年に設立されたアメリカのヨガ業界の団体が定めており、世界的に最も認知度の高い資格といえます。
全米ヨガアライアンス認定資格の大きな特徴は、RYT200とRYT500と2種類のコースがある点です。
RYT200は、ヨガの基本から呼吸法、瞑想の技法、ヨガ哲学、ヨガ教室での指導法などのカリキュラムを200時間学ぶことで取得することができます。
RYT500は、RYT200のプログラムよりも上級なヨガポーズの指導法やより深いヨガ哲学、ヨガ療法スタイルに加え、ヨガ教室の運営やビジネスとしてのマネジメントを500時間のカリキュラムで学ぶコースです。
全米ヨガアライアンス認定資格を取得するには、国内のヨガアライアンスに登録された認定スクールに通う必要があります。
費用に関しては、各認定スクールによって異なるので、事前に必ず確認するようにしましょう。
インド中央政府公認資格は、ヨガの本場として名高いインド中央政府が国家資格として公認している資格です。
YICはヨガ教師養成講座で、YICの講座終了後にYTICというヨガ療法士養成講座を受講することができます。
日本では、全10回の講座でヨガ指導の理論と実技を習得することができ、インドの5,000年の歴史が作り出した伝統的なヨガを学ぶことができるため、人気の認定資格となっています。
講座は、全国各地で定期的に開催されているので気になる方は、一度問い合わせてみましょう。
引用元: 日本ヨーガ・ニケタン
ヨガインストラクター資格であるAJYAライセンスは、全日本ヨガ協会が認定する資格です。
1級から3級までのコースを選択することができ、各コースのカリキュラム終了後に実技テストと学科テストが行われます。
また、スクールのスタジオレッスンは全て予約制のため自身でスケジュール管理もしやすいでしょう。
AJYAライセンス取得後は、全日本ヨガ協会承認の認定教室や特別スクールの主催者となる資格の取得にも対応しており、将来自身でヨガスクールを開設したいといった方におすすめです。
引用元: AJYA/全日本ヨガ協会
ヨガライフセラピスト®は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が認定する資格認定試験です。
ヨガ初心者の方でも分かりやすい講座で、自宅で隙間時間に学習を進めることができます。
1日30分の勉強で、約半年という短い期間で資格取得できるため、忙しい方にとって始めやすいのが特徴的です。
初級編では、ヨガの歴史や呼吸法など基本を学び、中級編ではアーユルヴェーダや瞑想などを学び、上級編で本格的なヨガのポーズを学ぶことができます。
専属スタッフによるサポートも充実しており、資格取得後の自身のヨガスタジオの開業や副業にもおすすめなカリキュラムが整っています。
実際に受講した方の満足度は92%と非常に高く、認定試験の合格率は、80%以上と圧倒的で、初心者の方に特におすすめの認定試験です。
ヨガインストラクターjp®は、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)と日本インストラクター技術協会(JIA)の2つの協会が認定する資格認定試験です。
ヨガインストラクターjp®資格の最大の魅力は、前述で紹介したヨガライフセラピスト®とのダブル資格取得を目指すことができる点です。
ヨガライフセラピスト®は、講座を受講し認定試験を受ける必要があります。
しかし、ヨガインストラクターjp®は課題を全て提出するという条件をクリアすることで、試験が免除され、その時点で資格を取得することができます。
本格的に、ヨガインストラクターを目指す方は2つの資格を同時に取得できるのでおすすめです。
ライセンス・資格を取得した後のヨガインストラクターの働き方は、主に以下の3つが考えられます。
ヨガインストラクターの働き方の一つは、ヨガスタジオなどに正社員・パートとして勤務することです。ライセンス・資格があれば、未経験者でも採用されやすくなります。正社員として働く場合は、生徒と長期的な関係を築くことができます。パートの場合は、スケジュールに合わせて柔軟に働くことができ、他の仕事や家庭と両立しやすいのがメリットです。
ヨガインストラクターの働き方として、フリーランスとして業務委託で働くパターンもあります。ヨガスタジオなどに所属しながらも、個人事業主としてヨガレッスンを提供します。仕事の範囲やスケジュールを自由に調整できるのが、フリーランスの大きなメリットです。複数のヨガスタジオやクライアントと契約を結ぶことで、高収入を狙うことも可能です。
ヨガインストラクターのなかには、独立して自らスタジオを開設する人もいます。自分のスタイルを反映させた理想のスタジオを運営できるのは、独立・開業の大きな魅力です。ただし、経営者としてマーケティング戦略の立案やコストの管理、スタッフのマネジメントなどが求められるため、ヨガ以外の部分で知識・スキルを磨く必要があります。
ヨガインストラクターの給料相場は、働き方によって大きく変動します。
ヨガスタジオやジム、自身で独立して開業するなどさまざまです。
一般的な時給や日給、月給、年収の相場は、以下の通りです。
時給 | 約1,745円 |
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日給 | 約21,000円 |
月給 | 約350,000円 |
年収 | 約5,000,000円 |
引用元:
indeed
正社員や契約社員、パート、フリーランスなど働き方はさまざまで働く場所によっても大きく差はあります。
しかし、世界的にみてもヨガの需要は高まっているので今後さらに給料相場があがる可能性も考えられます。
実際にヨガインストラクターとして働く際の参考にしてみてください。
ヨガインストラクターに向いている多くの人は「ヨガが好き」「人と関わることが好き」「自分や他の人の意志を大切にしている」「常に学び成長を続けている」といった特徴があります。
個人の性別や年齢、体型に捉われず、誰でも挑戦できるのがヨガインストラクターの魅力です。
しかし、正社員のインストラクターを目指す際には、企業が求める人物像と自分の理想が一致しないこともあります。
スキル不足であっても、成長のチャンスと捉えて努力を続けることが大切です。
フリーランスとして活動する場合も同様で、自分とお客様のニーズや相性が合わなければ、顧客を得るのは難しいかもしれません。
そのため、自分自身に関しても、自己分析が大切になってきます。
ヨガインストラクターは、ヨガが好きで、自分らしさを尊重し、日々成長を目指す姿勢が成功の鍵であるといえるでしょう。
ヨガインストラクターになるには、必ずしも資格は必要ありませんが、実際には多くの方が資格を取得しています。
未経験、未資格で求人を募集しているケースもありますが、資格を持っていると、自身の大きな強みになります。
しかし、ヨガスタジオの養成講座や養成専門学校に通うにはそれなりの時間や費用がかかってしまい、資格は取りたいけれど、躊躇してしまう方も多くいるでしょう。
その中でも、通信講座は習得範囲も広く、習得期間も短く、働きながら資格を習得できるメリットから多くの人が受講しています。
また、値段も安い点もあり、人気の資格取得手段として選ぶ人が増えています。
自身のライフスタイルに合わせて、無理のない範囲でヨガインストラクターの資格取得を目指しましょう。
ヨガのライセンスを取得するなら日本メディカル心理セラピー協会で!
日本メディカル心理セラピー協会は、心のケアを中心とした各種スキルが一定以上の水準に達していることを認定する団体です。ヨガ関連では、ヨガインストラクターを目指す方のため、「ヨガライフセラピスト®」の資格認定をおこなっています。
現代社会では、日々の忙しさやストレスに追われる中、心身をリフレッシュできるヨガの人気が集まっています。
ヨガインストラクターは、ヨガの魅力を広め、人々の心と体の健康をサポートする大切な役割を担っています。
ヨガが好きな方や、趣味として楽しんでいる方は、ぜひヨガインストラクターの資格取得に挑戦し、新たなキャリアやライフスタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。