エステを開業するには?流れや注意点を解説!

エステを開業するには?流れや注意点を解説!

記事作成日:2024.08.21
エステを開業するには?流れや注意点を解説!

リンパケアセラピストとは、リンパマッサージを得意とした専門家のことを指します。
リンパマッサージは、別名で「リンパドレナージュ」とも呼ばれ、健康やリラクゼーション効果などが期待できる手法です。
街中には、専門のエステサロンも多くなってきました。
自分もリンパケアセラピストとしてエステを開業し独立をしてみたい、と考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、準備方法や資金の具体性がわからず、開業を志す勇気が出なくて不安だという声もあることでしょう。
そこで本記事では、リンパケアセラピストの仕事でエステを開業するために必要なことや流れ、経営上のポイントと注意点などを詳しく紹介していきます。
エステサロンを開業したい人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

リンパケアセラピストとはどのような仕事か

リンパケアセラピストとは、人体を網羅するリンパの流れを促進させて、溜まりがちな老廃物や余計な水分を排出させる技法を持った専門家のことです。 リンパの流れを理解し、健康や美容のためのケアができるスペシャリストとして近年注目されてきました。

1-1リンパを流して健康上の悩みや症状を改善する

リンパケアセラピストは、クライアントのリンパの流れを改善し健康を促す役目があります、 疲れ、ストレス、血行不良といった原因により、リンパは滞りやすくなることがわかってきました。 実は普段から健康な人でも、リンパの流れは滞りやすく、徐々に不調をもたらしていきます。 肩こり、腰痛、眼精疲労、頭痛といった症状が起きる原因です。 リンパセラピストは、全身のリンパの流れを整える施術を通じて、クライアントの健康上の悩みや症状を改善を図ることが仕事の一つといえます。

1-2むくみ改善など美容やリラクゼーション効果のための施術をする

リンパセラピストの役目は、健康促進の他に美容やリラクゼーションの効果を引き上げることも仕事です。 施術中はクライアントが極上な気分に浸っていける時間・空間を演出し、癒しやストレス解消の効果をより引き上げる工夫をします。 また、コミュニケーションを通じながら、クライアントとの信頼性や安心感を重視し、高い満足度を得てもらうのも仕事です。

リンパケアセラピストの開業スタイル

リンパケアセラピストもエステティシャンの業務の一環として成立しています。 リンパケアの施術をメインにしながらも。実際には、他のセラピストやエステティシャンの仕事内容と同じような手順を汲んでいきます。 開業するスタイルも他のエステティシャンと類似する点が多いようです。 最終的にはカウンセリングをしっかりおこないながら、クライアントの悩みや不調な状態を的確にとらえ、回復に向けての施術を考えて実行します。 クライアントが満足度を高めて、リピーターなどになってくれるためにも開業のスタイルは重要な考え方です。 また、エステサロンを開業する際、気になるのが資金についてではないでしょうか。 ここでは、エステサロンの開業スタイルと資金について解説していきます。

2-1初期投資として広告宣伝費は重要

どのような開業スタイルで経営しようと考えても、集客をしなくてはなりません。 そのための広告宣伝費は必須となるでしょう。 広告や宣伝を行わないと、知名度は向上せず、人々に存在を知らしめることができません。 世間全体のイメージで、営業やアピールは良く思われない悪質なものという誤解があり、営業活動に消極的になってしまいます。 それは大きな間違いで、宣伝をするから集客へとつながるのは普遍的なことなのです。 広告費や宣伝費については、ある程度の予算を考慮しておきましょう。

2-2自宅をエステサロンとして開業

エステとして開業する際に、もっとも手っ取り早い方法は、自宅のスペースを利用したサロン化です。 「おうちサロン」としても今は人気が高まっています。 タオルやシーツといったリネンや備品を準備して保管する場所を考えないといけませんが、物件賃料などの出費がかからないことがメリットです。 初期費用をなるべく抑えて初めての開業スタイルとしておすすめできます。

2-3出張や訪問専門での開業

出張や訪問によるエステ開業も、初期費用を抑えられるのでおすすめできます。 ベッドやタオルなどリネン関連も先方で準備してもらうようにし、移動のための交通費も別途支払いするシステムにすれば、かなり初期費用を節約してスタートできるでしょう。 ただし欠点は、実店舗がないため不安を与えることや、認知されにくさがあげられます。

2-4マンションやアパートの一室をレンタルして開業

自宅でのエステ開業をしたくてもスペースがない場合は、マンションやアパートの一室を借りて開業するのも方法の一つです。 その場合には、敷金・礼金、毎月の家賃といった費用は必須となります。 また、借りる物件の状態と周囲の環境も考慮すべきです。 他にも、設備投資、内装、引っ越し費用なども掛かります。

2-5テナントを借りて開業

本格的なエステ開業をするのなら、店舗用物件を借りるようにしましょう。 要領はマンションやアパートとも類似しますが、テナント料は高く、保証金や敷金も割高です。 物件によってですが、テナント料を考慮しながら最低200万円程度の費用が必要となるでしょう。 設備投資、内装、広告宣伝などの費用も別途かかります。 そのため、初心者がいきなり店舗で開業するのはハードルが高いはずです。 ある程度、自宅サロンや一部屋レンタルして経験を積んでからのほうがよいでしょう。 最大のメリットは、物件の立地条件が整っていることが多く、クライアントに信頼されやすくなります。

リンパケアセラピストがエステを開業させる手順

リンパケアセラピストがエステサロンを開業するためには、しっかりとした手順を踏みながら進行させる必要があるでしょう。 必要な開業資金(初期費用)と運営資金とに分けながら、その時に必要となる備品や設備なども調達していきます。 開業の流れとしては以下のような順序です。

● 市場調査およびビジネスプランを作る ● 開業形態や場所を決定する ● 開業資金(初期費用)を作る ● 運営資金を作る ● 資金の調達方法を考える ● 内装工事や設備への投資や備品購入をする ● スタッフ採用と教育をする ● 集客をする ● 保険加入と開業届をする ● 銀行口座の開設をする

3-1市場調査およびビジネスプランを作る

リンパケアセラピストのエステ開業準備では、市場調査と事業計画書によるビジネスプランの策定から始まります。 市場調査では、エステおよびマッサージ業界の市場規模や現状の確認をし、自分のやりたいエステの立ち位置を決定する作業です。 競合との比較を通じながら、自分の強み・弱みを知り、差別化を図ります。 その上で、分析したデータを下に具体的な事業計画として策定していきましょう。 事業計画書は、事業内容、経営プラン、資金計画などを決める重要書類となります。 もし、融資を受ける場合には、金融機関へ提出が必要です。

3-2開業形態や場所を決定する

開業形態を決定させます。 種類としては、個人事業主・法人・フランチャイズなどがあげられるでしょう。 自分の状況と希望を検討した上で、どのような形態で開始するかを判断します。 その後の状況でまた変えることも可能です。 他にも、テナントや物件を借りるのか、自宅サロン化するのか、レンタルサロンで開業するのかなども考えます。

3-3開業資金(初期費用)を作る

開業資金はいくらにするのかを決めます。 リンパケアセラピストの開業に必要な資金としては、物件取得費・内外装工事費・設備投資・備品購入費・宣伝広告費です。 エステサロンの規模や立地条件などは形態によって違ってきますが、最大500万円前後を目安にするとよいでしょう。 自宅やレンタルなどであれば、もっと資金を抑えられます。 数十万円からスタートさせることも可能です。

3-4運営資金を作る

運営資金とは、開業後に発生するコストについてです。 開業資金とともに準備する必要があります。 運営資金としては、賃貸料・消耗品費・水道光熱費・広告宣伝費などが該当し、もしスタッフを採用する場合は人件費もかかるでしょう。 これらもエステサロンの規模や雇用条件によって違ってきますが、月間売上200万円のエステサロンであれば、40万円前後を目安とします。 運営資金の中で最もコストがかかるのは人件費です。 そのため、当初は個人で小規模なサロンを開業することで節約できます。

3-5資金の調達方法を考える

リンパセラピストのエステサロン開業にあたり、資金調達方法も考えておきましょう。 普通は、金融機関からの融資、助成金・補助金の活用などがあります。 大手・地方銀行からの融資が一般的ですが、実績や経験がない理由で審査が通りにくいデメリットが生じやすいのが課題となっています。 そこで、政府系金融機関の日本政策金融公庫を利用すれば、経験の薄い個人への融資制度があり、審査のハードルが低めです。 無担保・無保証人で融資を受けられるケースもあります。 他にも、政府や自治体の提供する助成金・補助金もハードルが低めです。 それぞれのメリットやデメリットを比較しながら、自身の状況に合わせた調達方法をかんがえるようにしましょう。

3-6内装工事や設備への投資や備品購入をする

店舗の内装設備・備品を整備して、快適な空間をつくることに心がけましょう。 自分の思い描くコンセプトに合ったデザインを基準にし、施術用ベッド・イス・ソファーといった家具や調度品も揃えます。 また、タオルや施術用の消耗品なども必要な備品です。 当然、こだわりが強いほど費用がかかりますので、どこまで費用をかけるべきかを注意を払っていきましょう。

3-7スタッフ採用と教育をする

リンパケアセラピストとして開業するエステサロンの規模によっては、スタッフ採用と教育にも着手する必要があります。 スタッフの採用では、専門的技術力、接客スキル、人格などを選考基準にし、自身の経営理念やミッションに共感できる人物を雇用しましょう。 また、業務上での資格の必要性はありませんが、より信頼性を上げたければ資格所持者を採用することもおすすめです。 採用後には、施術や接客スキルの維持・向上を目的に、定期的なスタッフ研修を実施するのも、仕事の一環として捉えておきましょう。

3-8集客をする

エステサロンの開業準備が整ったら、集客方法も考えていきましょう。 ホームページ作成・Web広告・SNS・チラシなどを利用するのが一般的です。 近年では、SEO対策を施したWebサイト運営やSNS、ブログなどを上手に活用するほうが集客に期待できます。

3-9保険加入と開業届をする

エステサロンの開業準備とともに、保険加入や開業届もします。 リンパマッサージとして直接的なサービス提供をする関係上、損害保険への加入がおすすめです。 個人向けの協会系責任賠償保険や、手技セラピスト協会の施術補償・賠償保険やエステティシャン賠償責任保険などの種類も豊富にあります。 万が一のためにも、安心して経営できる策として考えておきましょう。 また、罰則規定はありませんが、確定申告や節税のことも考え開業届もおすすめします。 他にも、リンパケアセラピストの施術は、条件によって医療行為とみなされる場合もあり、その際は「施術所開設届」の提出が必要になります。

3-10銀行口座の開設をする

銀行口座開設も開業前に検討しておきましょう。 開業する形態にもよりますが、サロンとしての専用の銀行口座を所有すれば、お金の流れが一目瞭然となり、確定申告などの法的手続きの際に役立ちます。

リンパケアセラピストがエステを開業する際の注意点

リンパケアセラピストになれば、多くのメリットを受けられるのは事実です。 しかし、デメリットも抱えながらやっていく点も気に留めておく必要があります。 エステサロンの独立開業を失敗で終わらせないよう、どんな注意点があるかを理解し対策することが大切です。 リンパケアセラピストが開業する際の注意点としては、以下の3つがあります。

● 自分の代わりはいない ● どうしても日々の利益に上限がでる ● 競合が多い業界である

4-1自分の代わりはいない

まずは個人エステサロンとして開業をスタートさせるデメリットとして、自分自身が働かなければ運営はできない点があげられるでしょう。 オーナー自身が経営と施術の両方をおこなうため、業務負担も多くなります。 体調には細心の注意をはらう必要があるでしょう。 病気や怪我などで休業すると、その期間の収入はまったくありません。 業務外での過ごし方も考えつつ、心身ともに健康状態を維持することが大切です。

4-2どうしても日々の利益に上限がでる

開業した当初は小規模サロンなので、1日に施術できる顧客数は限られることに注意しておきましょう。 大きな利益をいきなりあげることは難しいかもしれません。 最初は、無理のない程度で運営できることを目標にして取り組む姿勢が大切です。 やがて人気店となり売上をより向上させる場合には、スタッフを雇用するなどの次のステージへと移っていくようにしたいものです。 まずは、定期的に来店してくれるリピーター作りに専念するようにしましょう。

4-3競合が多い業界である

リンパケアセラピストに限らず、癒し系のサロンは女性に人気があります。 多くの女性がセラピストに憧れて、自分もその道の勉強をしようと志しているケースが増えてきました。 新規参入しやすいのがメリットでもあり、かえってデメリットにもなりつつあるようです。 競合が多くなってきたので、開業する場所や環境を見極める必要があります。 似たような店舗やサロンが乱立し始める中で、難しいかもしれませんが、他店にはない施術など、競合との差別化を検討することが大切です。

エステを開業したリンパケアセラピストの将来性とは

ここ数年、エステティック業界では、事業者数およびスタッフ数が横ばいのままです。 増加しない理由としては、それまでの長い期間での競争激化が原因といえるでしょう。 細かい部分での亀裂や不満・問題が浮上し離職率が高くなり、人手不足が深刻になったからです。 業界全体での待遇改善が求められています。 厚生労働省はこのことを重く捉え「エステティック業における職業能力評価基準」を公表しました。 美容のニーズ自体は衰えることなく普遍です。 クライアントが喜んでくれる専門性の高い知識と技術があれば、益々向上していける業界でもあります。 あとは、そこで働く人々への勤務条件や体制の改善を整えられるサロンが、生き残れるといえるでしょう。

リンパケアセラピストがエステを開業するのにおすすめの資格

リンパケアセラピストとして仕事をするのに、特別な資格取得は必要ありません。 無資格者でのサロン開業や就職ができます。 しかし無資格のままでは、実務経験者と技術レベルの差が生じて、いつかは評判が悪くなってしまいかねません。 さらなる意識改革と向上を目指して、美容・エステに関する資格取得をしておくようおすすめします。 以下のような資格に注目してみましょう。

● リンパケアセラピスト資格認定試験 ● 整体セラピスト資格認定試験 ● つぼトレーナー資格認定試験 ● リフレクソロジーjp®資格認定試験 ● むくみ改善インストラクター資格検定試験

6-1リンパケアセラピスト資格認定試験

リンパケアセラピストとは、全身を網羅するリンパの流れや仕組みについての基本知識と、効果的にリンパケアをする方法、症状別によるケア、有効な食材などに関する知識が身につくように考えられた資格です。 リンパマッサージおよびリンパドレナージュに関する専門性の高い技術を習得できます。

6-2整体セラピスト資格認定試験

整体を施すのに必要な基礎的知識を認定する資格です。 整体の歴史から入り、人体の構成、神経、血流や血液、骨格や関節などに関する知識を習得でき、さらには実際の開業方法、料金設定のノウハウが身につきます。 資格取得後は、整体セラピストとして活躍できるので、リンパケアセラピストとしての技術と併行しながら、自宅サロンやカルチャースクールでも講師活動が期待できるでしょう。

6-3つぼトレーナー資格認定試験

つぼトレーナー資格は、経絡と経穴の正しい理解と、つぼの位置と押し方、その効果・効能といった東洋医学による知識を認定する資格です。 西洋医学とは違ったアプローチで、身体の不調や悩みを理解しながら、緩和や改善へと促す方法として注目されています。 民間療法としての人気は次第に高まっていることが特徴です。 リンパケアセラピストの技術と一緒に、健康・美容関係の向上にも役立ちます。

6-4リフレクソロジーjp®資格認定試験

リフレクソロジーとは、足の裏にある反射区と呼ばれるゾーンを刺激することで、血行促進や病状改善に役立てる手法です。 東洋医学として発展し、今では世界各国で健康法として定着しました。 種類も増えているのでとても人気が高い施術です。 気血水や弁証論治、未病、経路などの東洋医学の考え方や、台湾・中国を代表としたアジアの健康法、歴史、陰陽平衡理論、効果、英国式リフレクソロジーと台湾式リフレクソロジーの違い、反射区、エネルギーライン、施術方法などの幅広い知識が得られます。 リンパケアセラピストとの仕事と併行しながら、オプションとして施術すると相乗的な効果が期待できるでしょう。

6-5むくみ改善インストラクター資格検定試験

むくみ改善インストラクター資格とは、リンパの流れについての理解をすることで、不調の原因を知り、ケアを施せる基礎知識が得られる認定資格です。 リンパケアでのむくみ軽減やストレス軽減、不眠症改善、ヨガやセルフストレッチ、ツボ押し、入浴や睡眠など日常生活でのリンパケアの知識を証明します。 まさに、リンパケアセラピストとして取得しておきたい資格の一つといえます。

まとめ

リンパケアセラピストは、女性を中心に認知されつつある職業です。 日頃からたまりつつあるストレスや、体の不調などに悩まされている女性のために、リンパの流れを改善して、不純物を流すという手法を取り入れています。 実力や努力次第によって、自分の仕事として開業することも夢ではありません。 ただし、さまざまなセラピストが世の中に登場してきたことで、競合の激しい業界でもあります。 独立し開業するにあたっては、十分な準備とアイデアが欠かせないでしょう。 とくに、他のセラピストたちと自分とはどのような点で違いがあり、優れているのかをうまくアピールできないと集客につながらないシビアな側面もあります。 常に技術向上や最新情報などに触れながら、自分らしい施術を編み出し仕事に取り組む姿勢が必要です。

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