
人体の足裏には反射区と呼ばれる場所があります。
つぼとして知られる部分でもありますが、特定の部位に末端神経が集中したエリアです。
そこから、全身の各臓器や器官へ投影されています。
リフレクソロジーは、足裏に分布した反射区(ゾーン)へのアプローチをすることで、内臓器官の機能の活性化を図る効果が期待されている施術です。
本記事では、足裏にある反射区の概要、リフレクソロジーの施術の基本や応用について解説していきます。
リフレクソロジーに関心を寄せている人やこれからマスターしてみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
足裏の反射区とは、足の裏に分布している「つぼ」を含めた周辺の総称です。
人体の特定の内臓器官とも通じているポイントのことを指します。
つぼを含めた周辺のゾーンを刺激すると、その箇所に対応した臓器へ反応が起こることが明らかになり、健康のための施術として人気です。
足裏の反射区についての歴史は、古代中国、エジプト文明の時代に遡ります。
体の各部位が一種のエネルギーのラインによって結ばれていることを、古代の人々はすでに知っていたようです。
足裏などの特定部位が、内臓・筋肉・骨格などにも通じていることを、自分たちなりに応用してきた形跡があります。
足裏にある特定の反射区を刺激した場合、胃腸などの消化器官に通じた箇所であれば、そこの機能や働きを改善することが期待されています。
仮に、肝臓に該当する反射区であれば、本来の解毒機能を高めることが期待できるでしょう。
反射区は、全身の内臓器官とつながった末梢神経の集中した場所です。
リフレクソロジーは、別名で「反射療法」とも呼ばれています。
全身につぼがあるのと同様に、足裏を中心に足の甲など周辺にもつぼがあると思えばよいでしょう。
歩行などの刺激を利用しながら、血液の循環にも関係しているのが足です。
そのため、足裏を「第二の心臓」とも称して重要な役割があるとされています。
その理由について詳しく解説していきましょう。
足裏が重要視されている理由は、心臓からの血流と影響していることからです。
人体において足裏の位置は、心臓から最も遠い場所になることは理解できるでしょう。
そのため、血流が停滞しやすい場所でもあります。
足は普段から無意識に酷使する部位でもあり血流が悪くなりがちです。
むくみや冷えなどの原因にもなリやすいことからもいえるでしょう。
もしも足裏の血行が良好であれば、全身の血行も改善し心身リラックスに貢献できます。
マッサージをして足裏を柔らかくすれば、次第に全身のケアにもなるという考え方です。
足裏の反射区を適切に刺激する習慣を持てば、血液循環は次第に改善されつつ、老廃物の排出が促進されるでしょう。
また、リラクゼーション効果も得られます。
健康維持や病気の予防にもなってくれるでしょう。
足裏には、体の各部位に対応する反射区が分布しています。
反射区はまるで人体の内臓器官の配置とも類似し、指の末端にいくほど頭部や目鼻などの上部器官、かかとにいくほど泌尿器や膀胱などの下部器官と関係性が深いことがわかってきました。
これらの各部位に通じた反射区を刺激することで、体の不調を改善する効果が期待できるとされています。
リフレクソロジーの施術は、薬に頼ることなく自然治癒力に委ねた健康維持が期待できることが魅力です。
まずは専門家による施術を体験し、セルフケアに取り組むのが理想的な方法といえるでしょう。
おもな反射区と内臓器官の位置は、リフレクソロジーの施術を受けていくことで次第に理解できるでしょう。
つぼの配置を示したマップも存在するので、それを見ながらマッサージすることをおすすめします。
例えば、土踏まずの中心部分には、胃・膵臓のつぼや反射区があり、そこからやや内側に入ると肝臓や胆嚢に通じ、外側は腎臓や膀胱に対応していることが明白です。
つま先の付け根は頭部や脳、かかとの部分は骨盤や下半身につながっています。
足裏全体の内側の縁はアキレス腱の上部から膝への反射区となり、外側の縁は股関節から腰にかけての反射区です。
他にも、親指は甲状腺や副腎、人差し指が肺に、中指が心臓、薬指が肝臓、小指が脾臓に関与しているとされています。
足裏の反射区は人体の縮図のような分布をしていて、各部分を刺激することで反応がでて健康状態を知ることができるでしょう。
不調を和らげ予防することにも利用できます。
足裏にある反射区はたくさん存在しますが、中でも重要なのが以下の4つの反射区です。
まずはこれらの4つの反応を確かめながら、施術の基本として捉えておくとよいでしょう。
● つま先の付け根部分・・・頭部の反射区、頭痛やストレスの解消、集中力向上など
● 土踏まず中心部分・・・胃や膵臓などの消化器系の反射区、便秘や胃痛の改善など
● 足内側の縁部分・・・肝臓や胆嚢の反射区、肝機能の向上、むくみ解消など
● かかと部分・・・下半身全体の反射区、腰痛や関節痛の改善、月経痛の軽減など
これらの反射区へ意識的にアプローチしておくと、不調を改善と予防につながるとされています。
日頃からセルフケアとしても導入することができるので、実践してみるとよいでしょう。
反射区の見分け方は、足裏を3つの縦ラインにイメージするとよいでしょう。
内側の縁部分が肝臓や胆嚢、外側の縁部分は腎臓や膀胱、中央の土踏まず部分は胃や膵臓の反射区です。
さらに横ラインを考えていきます。
かかと部分、中間部、先端部分に分ければ、上半身や下半身の反射区が見えてくるでしょう。
かかと付近は下半身、中央部は腹部や背中、つま先方向は頭部や首に関連します。
さらに親指が甲状腺や副腎、人差し指は肺、中指は心臓、薬指は肝臓、小指は脾臓の反射区です。
反射区には一定の法則性があり、この特徴を理解することでセルフケアでも的確に捉えることができるようになります。
反射区とは、つぼをポイントとした周辺の領域(ゾーン)そのものを指し示す用語です。
反射区へのマッサージをすることで、どのような身体的な効果が期待できるのでしょうか。
ここでは、足裏の反射区へのマッサージがもたらす効果について解説していきましょう。
足裏のマッサージによって、各内臓器官への活性化が期待できます。
反射区は毛細血管の集まりで、各器官と神経で繋がっていることがわかってきました。
足つぼマッサージなどで反射区を刺激することにより、各ゾーンから対応する臓器へのアプローチも確認でき、次第に活性化されるようになります。
不調だった臓器などが再び正常に改善するよう、働きかけるきっかけとなるでしょう。
足裏の反射区をマッサージすることで血行促進になります。
血液の循環は、心臓を起点として全身に送られ、末端まで流れた血液は再び心臓に戻るような仕組みです。
ただし重力がかかることで、足から心臓へと送り返すためには、足の筋肉による収縮が必要となります。
つまり足はポンプ代わりの役目を果たし、第二の心臓とも命名されているのです。
足裏を刺激することは、血行促進にもなり、足のむくみ軽減にもつながります。
足裏の反射区を刺激すると、新陳代謝が活発になります。
人体が生命を維持するには、最低限の基礎代謝が必要です。
基礎代謝は個人差があり、低い人もいれば高い人もいます。
血行の促進がされることにより代謝も向上して、老廃物の排出が促されるでしょう。
足裏の反射区を刺激して血流を上げることで、基礎代謝も向上し新陳代謝がしやすくなります。
反射区へのマッサージは、自然治癒力を高めるといわれています。
日頃からのストレスや疲労感により、体の不調を訴える現代人が増えてきました。
ストレスが上向きになると自然治癒力も衰えてしまいます。
足つぼへのアプローチによって自律神経の調整ができるようになり、精神面での不調も軽減されて体調にもよい影響を与えやすくなるでしょう。
リフレクソロジーの施術方法は、コツを掴んでしまえば誰でも簡単に実践できます。
そのためには、まずリフレクソロジーの基本的なポイントを押さえていきましょう。
ここでは、リフレクソロジーの施術上における基本について述べていきます。
リフレクソロジーの実践で必ず登場する施術方法の一つが、「キャタピラーウォーク」と呼ばれるものです。
リフレクソロジーの場合、足つぼマッサージとは違ってソフトなリラクゼーションですが、その秘訣ともいえるのがキャタピラーウォークでの指使いとされています。
キャタピラーは「イモムシ」のことを指しますが、まるでイモムシの移動のような、指をゆっくりじわじわと動かしていく手法です。
リフレクソロジーでの反射区への刺激では、つぼ押しのような一点集中ではなく「面」を捉えた刺激をします。
ゆっくり指を動かし、少しずつ反射区を押していく方式です。
親指の第一関節から、指先をイモムシの動きをイメージしながら這う動作で、指の腹で反射区を押していきます。
リフレクソロジーは、痛さを追求するものではなく、優しいタッチで心地よさを追求します。
一般的な指圧などのマッサージでは刺激が強すぎてしまい、レフレクソロジーの概念に反してしまうからです。
つぼ押しの場合なら、一点を捉えて強い刺激をしなければなりませんが、リフレクソロジーでは反射区を捉えた施術なので、リラックスできなくなると逆効果を与えかねません。
痛みを感じない気持ちいい程度の刺激を心がけましょう。
リフレクソロジーでの施術では、マッサージ専用クリームやオイルを活用するとよいでしょう。
施術では指を滑らしながらマッサージをするため、クリームやオイルなどを使用し滑りがよくなるようにします。
指の滑りが悪いと皮膚がひきつれて痛みを感じることがあるからです。
もし滑りが悪い場合、キャタピラーウォークが上手にできない場合も考えられます。
上級者になれば、クリームなどを使用しなくてもしっかりと反射区を刺激できるテクニックを持っていますが、それでも通常はやりやすい環境を整えて施術していることがほとんどです。
施術のビギナーであればなおさら、クリームなどの備品も揃えて施術するようにしましょう。
なお、専用クリームが理想ですが、なければ市販されているスキンクリームやオイルでも十分代用が可能です。
体の症状の違いによって反射区のポジションも違ってきます。
主な体の症状に応じた反射区の位置と細かい施術方法があり、それに準拠することが大切です。
ここでは、各症状の違いによる反射区と、効果的な施術方法を解説しましょう。
眼精疲労など目に関連した反射区の位置は人差し指と中指にあります。
指の根元から第二関節周辺を刺激することで、目の活性化に役立つでしょう。
親指の腹を使いながらマッサージをします。
リフレクソロジーの場合、強く押しすぎないことが重要です。
頭痛に効果が期待できる反射区の位置は土踏まずの上です。
親指を使いながらゆっくりと数秒間・数回押してみましょう。
他にも足の指先は頭に作用する反射区です。
手の指で押して離すを繰り返してみるとよいでしょう。
頭部の反射区は、足の指にあると覚えておいてください。
肩こりへの効果的な反射区の位置は足指の下周辺です。
おそらく足指の下周辺を触ってみると硬くなっている可能性があります。
親指で押してマッサージをしましょう。
流れとしては、足の親指の下から小指の方向へ流れるようにマッサージします。
体に溜まった老廃物の排出を促すデトックス作用をするための反射区は、右足の裏の中央から小指までの辺りです。
注意点は、左足の同じ位置に該当しない点です。
左にはデトックスに特化した反射区はないので効果が期待できません。
マッサージのポイントとしては、力まずに痛みを覚えない程度に、気持ちよさが感じられる刺激を追求しながら施術します。
リフレクソロジーでは、施術の順番も効果に影響がでてくるでしょう。
反射区へのアプローチは原則として順番が決められてはいませんが、最初に取り掛かる位置だけは決まっています。
まずは、老廃物の出口になる土踏まず・かかとの辺りからスタートすることを覚えておきましょう。
この周辺は腎臓・尿道・膀胱の反射区に該当するので、最初にほぐしておくとスムーズに老廃物の排出を促せます。
リフレクソロジーは、足裏の反射区へのアプローチで体の調子を整える自然療法です。
その効果を得るためには、正しい施術方法と注意点を理解する必要があります。
健康と美容に期待ができるリフレクソロジーは、セルフケアとしても確立できるので人気です。
ここでは、リフレクソロジーの施術後に気をつけていただきたいポイントについて解説します。
リフレクソロジー施術後は、血液やリンパ液などの体内循環が促進されて老廃物が排出されやすくなります。
そのサポートの意味でも、十分な水分補給をすることです。
水分を適切に補給すれば、体内デトックス効果を高めることになり、さらに施術の相乗効果が現れるでしょう。
リフレクソロジーでの血液やリンパの流れの改善により、蓄積された老廃物が排出されます。
必然的に水分を必要とする状態になってくるため、その欲求に従うようにしましょう。
その際に飲むのは常温の水が理想です。
ハーブティーや白湯などの温かい飲み物もおすすめです。
一方で、冷えた飲み物は、せっかく温まった体を冷やしてしまう可能性があり、できれば避けるほうが望ましいでしょう。
足裏のリフレクソロジーの施術をした直後に、食事はしないように心得ておきましょう。
食事による消化の活動には血流が発生します。
食べたものを消化するには消化器官エネルギーが必要となり、血流が胃や腸に流れ始めます。
せっかくリフレクソロジーの施術で血流を正常化しようとしていた動きが変わってしまうからです。
逆に、食事の後にすぐリフレクソロジーをおこなうこともNGです。
足裏のリフレクソロジーと食事との時間のタイミングは、最低でも1時間は空けておくようにしましょう。
足裏のリフレクソロジー施術後でのアルコール摂取は避けるべきです。
アルコールは血液循環に影響を与えてしまいます。
施術によって促進された血流は、過剰に活発になる恐れがあるからです。
著しい症状として、頭痛・めまいを引き起こすリスクが高まります。
血管が拡張しすぎて体がリラックスしすぎてしまうからです。
他にも、利尿作用が過剰になって体内の水分を奪いやすくなります。
施術後はアルコールではなく、先述したように水やハーブティーなどで補給することです。
血行促進が進みすぎてかえって悪影響になるような状況では、リフレクソロジーはおこなわないことが無難です。
足裏の反射区を刺激すると、血流が多くなることは先述した通りですが、そのことで、健康状態に悪影響をおよぼすことがあります。
具体的には、高血圧、心臓病などに代表される大病を患っている場合です。
足裏のリフレクソロジーを導入する前に、必ず担当医などに相談断しておくことが大切でしょう。
足裏のリフレクソロジーの反射区とは、人体の主な内臓器官に通じていることを前提にしています。
不調などに合わせて自然回復力を呼び戻すことが目的といえるでしょう。
概念自体は古代からあり古くから民間療法としておこなわれてきた形跡がありつつ、リフレクソロジーという名称で体系化されたのは、1900年代に入ってからのことです。
20世紀に入って米国の医学博士が研究し体系化させました。
実は歴史自体は新しい概念で、データもあり研究もされた上で確立されてはいます。
しかし、それでもまだまだ人体の不思議な構造を100%理解してはいません。
今でもわからない部分もたくさんあるようです。
実践後の成果についても個人差があると思ってください。
現在、世界中に店舗やサロンも立ち並び、人々に浸透している民間療法でもあります。
ぜひ、足裏の反射区とリフレクソロジーの施術をマスターし、その効果を生活にも生かしていきましょう。