
足つぼマッサージとリフレクソロジーの違いは、施術で得られる効果や方法、指圧する強さなど、いくつかの側面から伺えます。
末梢神経が集中する反射区(つぼ)を優しくマッサージするのが一般的なリフレクソロジーで、それに対して、足つぼを強めに押すことで各臓器・器官の機能改善を期待するのが足つぼマッサージです。
そのため、足つぼマッサージとリフレクソロジストとでは、向き・不向きが大別されていくことでしょう。
本記事では、足つぼマッサージとリフレクソロジーと足つぼの違いや、各々の特徴などを解説していきます。
足つぼマッサージとリフレクソロジーの選択に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
足つぼマッサージとは、足裏に点在する反射区(つぼ)・経穴を指圧やマッサージで刺激しながら、全人の内臓器官の働きを整えていく施術です。
不調を感じている箇所に対し、ピンポイントに改善を促せるのが特徴といえます。
施術する箇所によって、臓器や器官が区別されていて、以下のような内容が主旨です。
● 症状に合わせピンポイントの刺激をする
● 痛気持ちいい感覚でマッサージする
● 血行促進・デトックスなどの効果も期待できる
足つぼマッサージの場合、台湾に代表される東洋式と英国式に大別されます。
東洋式は不調を整えるための施術といった考え方で、かなり強い刺激での指圧です。
英国式は、反射区の分布に則りつつも、ソフトな指圧をおこないます。
足つぼマッサージは、日常生活にてリラックスしている状態におこなうとおすすめです。
例えば、入浴後や就寝前などで、軽い鈍痛を感じる場合もありながら根本的には心地よさを感じる痛気持ちいい程度におこないます。
なぜなら、異常のあるツボは痛みの感覚が過敏状態になっており、押すと鈍痛が生じるためです。
足つぼマッサージを終えたら、水分補給をすることで代謝がより高まります。
それまで溜まっていた老廃物が排出されやすくなるからです。
その際は、常温の水・白湯・温かいハーブティーなどがベターといえるでしょう。
お茶やコーヒーなどカフェインを含んだ飲み物は、利尿作用があるため注意を払う必要があります。
リフレクソロジーと足つぼマッサージとの綿密な違いはなく、足裏の反射区を刺激しながら、身体の不調改善や、リラックス効果を高める意味ではほぼ共通な施術です。
決定的な違いがあるとしたら、足つぼマッサージはつぼに一点集中して強く指圧するのに対し、リフレクソロジーでは足裏全面を程よくマッサージする流れができていることでしょう。
足裏のつぼを反射区と呼びますが、実は足裏にだけあるのではなく手のひらなど、人体の他の部位にも点在しています。
そのためリフレクソロジーは足裏を中心にしながら、他の箇所にも対応できることが特徴です。
リフレクソロジーとは造語で、「リフレックス(反射)」と「ロジー(学問)」を組み合わせた「反射学」とも呼ばれます。
効果として期待できるのは、以下の内容が考えられるでしょう。
● 身体の保温効果
● むくみ解消
● 新陳代謝促進
● ストレス解消
● 免疫力向上
足つぼマッサージは、中国や台湾などを中心に古くから伝わる作法が考えられますが、
リフレクソロジーは、その流れを解釈した近代的な施術です。
足つぼ(反射区)全体をまんべんなく刺激し、反射区と連動した臓器や器官のすべてに働きかけます。
近代リフレクソロジーの起源は1917年で、アメリカの医師による研究結果が元になり、全身の臓器や器官に関与した考え方です。
また、リフレクソロジーでも英国式・台湾式に大別されつつ、そこから派生した独自な流派や種類があり、微妙な異なり方をしています。
おそらく、リフレクソロジーと足つぼの違いはさほどないものと考えている人も多いのではないでしょうか。
あるいは、気になるけど、結局違いがよくわからないという人もいるはずです。
どちらを好んで選ぶかは個人差があり自由です。
ただし、足つぼマッサージとリフレクソロジーの微妙な違いを理解しておくと、最終的にどちらが自分にマッチできるかが判明します。
ここでは、足つぼマッサージとリフレクソロジーの違いを具体的に解説しましょう。
● 押す場所の違い
● 押す強さの違い
● 発祥と歴史の違い
● 期待できる効果の違い
足つぼマッサージとリフレクソロジーとでは、足裏へ指圧する場所についてやや違いが見受けられます。
まず、足つぼマッサージの場合は、足裏の経穴と呼ばれる反射点(ツボ)を指圧する施術です。
この反射点の各種は特定の臓器・器官に対応し、症状に合わせてピンポイントで押します。
一方で、リフレクソロジーの場合、点でなくゾーン(またはエリア)としてとらえる施術です。
反射点を含めた周辺をまんべんなく押します。
これらは反射区と呼ばれ、同じく特定の臓器・器官に対応しています。
また、足裏だけでなくふくらはぎ・顔・手・耳などにも点在し、施術によってはマッサージをすることもあるでしょう。
足つぼマッサージとリフレクソロジーとでは、マッサージでの押す強さにも違いがあります。
足つぼマッサージの場合は、主に親指の腹を使って強すぎず弱さすぎずな感覚を目安にして施術する方法です。
痛気持ちいいくらいを基準とします。
一方でリフレクソロジーの場合には、すべての指の腹を使い撫でるようにソフトなタッチです。
やさしく揉む心地よさを追求しています。
足つぼマッサージとリフレクソロジーでは、成り立ちや歴史にも大きな差があります。
まず、足つぼマッサージの歴史としては、2000年以上前の中国に遡ります。
当時からつぼ押しによる治療があったとされ、さまざまな諸国へ波及していったようです。
また、つぼ治療に関しては、2006年にWHO(世界保健機関)によって、361カ所のつぼや経絡が世界標準として統一・公認されています。
リフレクソロジーの歴史は、リフレックス(反射)とロジー(学問)を組み合わせた医学に基づいた概念です。
アメリカ人医師ウィリアム・フィッツジェラルド博士によって研究され、足裏などを中心とした反射区と体の各部位との関連性を突き止めました。
やがて博士は、「ゾーン・セラピー」という著書を発行し、リフレクソロジーとして発展していきます。
足つぼマッサージとリフレクソロジーでは、期待される効果の若干の違いも見受けられます。
期待できそうな効果の概ねは共通していますが、目的や症状などや、未病や予防という考え方でどちらかを選ぶとよいでしょう。
まず、足つぼマッサージによる効果としては、以下の11項目が考えられます。
● 頭痛緩和
● 眼精疲労緩和
● 鼻・副鼻腔の不調緩和
● 肺・気管支の不調緩和
● 胃・消化器官の不調緩和
● 腸の不調緩和
● 心臓の不調緩和
● 腎臓・尿管・膀胱の不調緩和
● 生理痛・生理不順緩和
● 心身疲労緩和
● 足のむくみ・冷え性・首や肩の不調緩和
一方で、リフレクソロジーによる効果としては以下の8項目が該当するでしょう。
● 体温の向上
● 太りにくくなる
● 病気予防
● むくみの改善
● リラックス効果
● 若さを保つ
● 便秘解消
● ストレス解消
足つぼマッサージとリフレクソロジーでは、それぞれに期待される効果に差異は生じますが、どちらも心身の不調を整える効果として共通です。
足つぼマッサージとリフレクソロジーは類似性がありつつも、多少の差異が見受けられます。
そのため、施術には向いている人がどちらかという考え方もできるでしょう。
ここでは、足つぼマッサージに適したタイプの特徴を解説します。
● 特定の症状改善が目的の人
● 強い指圧でのマッサージを好む人
● 時間的余裕がある人
● リラクゼーション目的も含む人
足つぼマッサージは、あらゆる健康上の問題に効果が期待できるとされています。
特に向いているのは、慢性的な痛みや不調、ストレスや緊張からのトラブル、体調管理に強い関心がある人などです。
足つぼをマッサージして感じる反応によって健康状態を知ることができます。
他にも、運動不足やダイエットをしている人も、運動不足解消や痩身効果が期待できるでしょう。
足つぼマッサージは強めな指圧を得意とすることから、揉みごたえに満足感を得たい人におすすめです。
足の反射区にはつぼが存在し、強めのアプローチで深部組織へアクセスします。
頭痛や腰痛、胃腸の不調などさまざまな症状改善に期待できるでしょう。
強めの刺激によって健康状態を把握できることと、なによりもマッサージをしている充実感があることが魅力と感じるからです。
定期的にケアしながら、症状悪化を防ぐことができます。
また、強めのマッサージで代謝の活性化や血行改善にも役立ち、痩身効果も期待できるでしょう。
足つぼマッサージは、時間の余裕がある人におすすめしたい施術です。
足の反射区および一点集中した手法のため、じっくりとアプローチする必要があります。
時間を使ってマッサージを受けることで深いリラックス効果が得られ、副交感神経が活性化するでしょう。
血行促進やストレス解消、疲労回復に効果的です。
ゆっくりと丁寧に時間をかけて施術を受けることで、より効果が期待できるでしょう。
足つぼマッサージをすると、副交感神経を刺激してリラックス効果が期待できます。
マッサージへ集中することで、煩雑な思考から解放されて優雅な時間を過ごせるからです。
足の反射区のツボを刺激することで、全身のバランスを整えることもできます。
慢性的不調の改善にも効果的で、リラックスしながら健康維持にもなっていく方法です。
心身ともにリフレッシュしていく最適な施術といえるでしょう。
ここでは、リフレクソロジーが向いている人の特徴について解説します。
おもに以下の内容に該当するタイプです。
● 全身のバランス調整をしたい人
● 繊細な刺激が好きな人
● 長時間の施術が好みの人
● リフレッシュしたい人
リフレクソロジーは、心身全体のバランスを整えるのに効果的です。
足裏の反射区を刺激することで、自律神経の働きを整えられ、精神面でのリラックス効果が期待できます。
同時に身体の疲れやコリ、むくみなども和らげてくれるでしょう。
もし慢性的な症状を抱えている場合もリフレクソロジーはおすすめです。
頭痛や腰痛、消化器系の不調などが慢性的であれば、その部位に対応する反射区を刺激しながら症状の改善を試みることができます。
妊婦をされている女性も、強い刺激の足つぼマッサージではなくリフレクソロジーのほうが最適です。
母体と胎児の両方のバランス維持にも効果があるとされています。
強い刺激が苦手な人はリフレクソロジーがおすすめです。
リフレクソロジーでは、足裏の反射区への指圧が繊細におこなわれます。
優しく丁寧に施術するので痛みを感じることはほぼないと思ってよいでしょう。
力任せな圧力を好まない人は、リフレクソロジーは快適さを感じます。
そのためリラックス効果も期待でき、心地よい施術が味わえ、きめ細かなケアが可能です。
ある程度の痛みを感じるほうが満足を得られるという人には不向きですが、得られる効果に差はあまりないはずです。
一回の施術で長い時間を要し、じっくりマッサージしてもらいたい人におすすめです。
リフレクソロジーでは、足裏に繊細で緩やかなペースの刺激を与えます。
そのため、一回の施術が長時間となるでしょう。
短時間で済ませたい人には向いていません。
リフレクソロジーは足裏全体にある複数の反射区を系統的に刺激していきます。
1時間以上の施術時間が必要となるからです。
リラックスするタイミングなども必要とされることや、施術の過程での反応に対処する必要もあります。
これらの変化へ対応するためにも、長時間の施術が望ましいのです。
リフレクソロジーを受けながら、深い安らぎと心地よさを求める人には最適です。
リフレクソロジーは、ホリスティックアプローチが採用され、全身バランスの調整を目的としています。
これは、局所的な症状改善というより、総合的なリフレッシュになることです。
また、リフレクソロジー自体の主旨が気持ちよく受けられる施術であることに尽きるため、痛みへの負担が少ない優しい刺激をモットーにしています。
その相乗効果として、ストレス解消やリフレッシュした気分も感じるからです。
足つぼマッサージは、適切に施術することでリラクゼーションや健康維持に効果が期待できます。
しかし、過度な刺激を与えると体に逆効果となる恐れがあるのです。
過度な刺激によって足の筋肉や神経を損傷する原因になりかねません。
強異刺激で足つぼを続けると、筋膜などに負担がかかって痛みが生じる場合があります。
腫れや赤みがでて痛みが数日間続くこともあるようです。
過度に刺激を与えたことによる炎症反応になるので、足を休ませる必要があるでしょう。
それでも痛みや腫れが長引く場合は、医師や専門家に相談することが大切です。
足つぼマッサージをやりすぎると体調不良になることもあり得ます。
反射区への過度な刺激によって、内臓機能が一時的に低下する場合も考えられるそうです。体全体がストレス状態に陥り、頭痛、倦怠感などの不調を感じることもあります。
もし異常を感じるようなら、施術の習慣をストップして見直す必要があるでしょう。
足つぼをマッサージする際には、適切な強さと頻度でおこなうよう心がけることです。
もし痛みが長期間続き、だるさや倦怠感が長引く場合は、過剰な刺激にまだ対応できていないことになるでしょう。
そのような状態に陥ったら、一旦足つぼマッサージは中断してください。
足つぼマッサージは、適切な施術であれば効果的な健康法です。
しかし、自宅でのセルフケアでは力加減や施術時間の適度な方法がわからず、やりすぎてしまう恐れがあります。
異変のサインを見極めながら、施術頻度を変える必要があるでしょう。
リフレクソロジーは足つぼマッサージと比べても、刺激が弱いことで注意点がないと思われがちです。
しかしリフレクソロジーをする際の注意点としても、いくつか考えられるものがあります。
とくに以下のような内容に注目しておきましょう。
● 過剰な刺激を与えない
● 食後および飲酒前後では1〜2時間以上は控える
● 妊娠中は注意を払う
あくまでもリフレクソロジーでは、優しい刺激を心がける必要があります。
足裏全体を覆い尽くすような感覚で、極めてゆっくりとソフトなタッチでおこなうことがベースとなっているからです。
力加減を調整しながら、不調な部位の反射区全体をマッサージしましょう。
食後すぐにおこなうこともNGです。
消化活動のための血流が阻害されてしまい、足裏に血の流れが使われてしまいます。
これは消化不良の原因となってしまうのです。
飲酒前後ももちろん血行が促進されすぎて、良い状態とはいえません
また、妊娠中の女性はなるべく控えたほうが無難です。
実際には、リフレクソロジーと妊娠との因果関係はないともされていますが、とても繊細な時期でもあるため、事前に主治医などに相談し判断を仰ぐほうがよいでしょう。
足つぼマッサージとリフレクソロジーは、お互いが類似した施術方法でありながら、実際には手法に差が生じています。
比較的強めな刺激を得意とする足つぼマッサージと、優しいソフトタッチで全体をカバーするリフレクソロジーという大きな違いを捉えておけばよいでしょう。
歴史的背景では、中国に起源を持つ足つぼマッサージは伝統的手法であるのに対して、リフレクソロジーは、20世紀に入って登場した近代的な発想によるものです。
どちらが良いか悪いかという比較は、ありそうでないものといえるでしょう。
足裏全体に存在する反射点・反射区へのアプローチで、人体の各器官・内蔵へ効果を与えるものとして共通項が見受けられます。
しかし個人的な嗜好や、施術後の効果については個人差があるはずです。
どちらが自分にマッチするかは、実際に試してみてから判断するようにしましょう。