
リフレクソロジーは、人体の骨格や内臓器官が足裏などに点在する反射区に投影されていることを示した概念です。
足裏の各指定された反射区を刺激すると、血液やリンパの流れの促進に役立ち、新陳代謝を高めたり該当する臓器を活発させ、回復にも関与しているとされています。
そのため近年ではリフレクソロジストを目指そうとする動きも積極的で、専門教育機関などで技術や知識を学ぶ人も増えてきました。
本記事では、リフレクソロジストに関する基本内容を中心に、活躍できる場所や向いている人の特徴などを解説していきます。
民間資格として注目されているリフレクソロジストに興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
リフレクソロジストとは、おもに自分の手の指を駆使して、クライアントの足裏・手・耳などの状態を診ながら施術する専門家を指します。
リフレクソロジーは、補完療法や緩和ケアとして欧米で公認されている健康法です。
人間の内蔵器官の多くは足裏などにある反射区(ゾーン)につながっていると考えられ、患部への直接的な接触ではなく、反射区を刺激して健康維持につなげる技術として確立されてきました。
リフレクソロジーは、独特の指使いにより足裏の反射区やつぼへ圧を加えていく施術です。
ソフトなタッチで心身のリラクゼーション効果が期待され、痛みはさほど伴わないことから健康維持や回復を目的に広がっていきました。
発祥は、中国やエジプトの古代文明の頃だという説がありますが、はっきりしたことは判明していません。
しかし、足裏と全身の内蔵機との関係性は、古くから世界中で概念が存在していることで、研究や改良を重ねながら誕生したのがリフレクソロジーです。
歴史とともに医学分野も発展し、リフレクソロジーの概念も次第に体系化されてきました。
身体の仕組みと足裏との関係性について、正しい知識に基づいた治療法が確立しています。
リフレクソロジーが始めて登場したのは、1900年代初頭のアメリカからです。
現代的なリフレクソロジーはアメリカからヨーロッパに渡り、総合病院やホスピスなどで活用され続け、日本国内にも紹介されました。
専門サロン・整体院・美容室・介護施設・ホテル・スポーツクラブなど、多くの分野にて導入されています。
リフレクソロジストは、人体の反射理論の知識を理解し、実践でも足裏をマッサージして施術をおこなえるプロとして活躍します。
日本では医療行為として認められてはいませんが、民間療法をおこなう施術者として確立してきました。
慢性病などの不調の緩和やリラックス効果を促すことが仕事です。
手と指の動きによって足裏の反射区を見極め、ストレス緩和や肩こり、冷え性、肌荒れなどの不調を解消していきます。
リフレクソロジストがおこなえる仕事内容は、おもに以下の通りです。
● クライアントの現状をヒアリングする
● 足裏や手の反射区への施術をする
● 血液とリンパの循環を改善し老廃物を排除する
● 心身不調の緩和やストレスを軽減する
● 健康維持のためのアドバイスをする
リフレクソロジストの仕事内容のスタートは、クライアントが抱えている病状や悩み、健康状態をヒアリングすることです。
身体の不調や悩みを具体的に掘り下げ、適切な施術を提供するための情報収集になります。
どのような施術メニューにするのが最適なのかを決定させるのに、ヒアリングの結果は大きな意味があるでしょう。
リフレクソロジストの仕事内容では、足裏の反射区への施術がメインとなります。
クライアントの健康状態やストレスの原因をヒアリングしたら、特定した反射区への適切な圧を加えながら施術をしていくことになるでしょう。
反射区には、全身の器官や内臓に関係した末梢神経が集まっていて、刺激を加えることで活性化させます。
足裏などの反射区への施術によって、血液やリンパの流れを改善させます。
血行促進・リンパ液の流れの改善により、体内の老廃物の排泄を促進させる効果が期待できるからです。
心身バランスを保ってエネルギーを高めることにもなり、自然治癒力も高める結果になるとされています。
リフレクソロジストの仕事として、クライアントの健康状況を考慮しストレス軽減にも務めることが業務とされています。
リフレクソロジーは、おもに膝下から足裏の反射区を中心とした施術です。
しかも強い刺激ではなく優しい圧と動作でおこなうので、クライアントの緊張をほぐして気持ちをリラックスさせる効果が期待できます。
施術に不安を持っているクライアントを安心させることも大切な仕事です。
施術前に足湯の提供をすることがあります。
施術中もリラックスできる会話を心がけているのが普通です。
リフレクソロジーを施術した後は、わかったことをクライアントに説明します。
どのような現状が考えられ、何が原因になっているのかをわかる範囲で伝えていくのも業務の一つです。
生活習慣などに関するアドバイスもおこない、必要に応じてカルテへ施術内容を記録し保管します。
リフレクソロジストが働ける場所は、一般的にリラクゼーションを主としたサロンというイメージがあります。
しかし近年ではそれだけではなく、あらゆる場所や機関にて活躍の場が広がってきました。
リフレクソロジストの就業先としてホテル・旅館・温泉・スポーツクラブなども需要が増えています。
これらの各施設内にはサロンが併設したパターンが目立っていて、仕事内容も基本的にはリラクゼーションサロンなどの店舗とほぼ類似しているのが特徴です。
違いがあるとすれば、あくまでも各施設に訪れた顧客の一時的な休養・リラクゼーションが目的だということです。
医療的な施術ではおこないません。
リフレクソロジストが活躍できる場として、医療・介護施設も考えられるでしょう。
リハビリ技術が必須となる介護施設では、身体ケアにリフレクソロジーの技術に目を向け始めています。
ただし、まだ単独採用するケースは珍しいとされ、一般的には介護士、理学療法士、作業療法士の業務の中に導入されたものです。
もし医療・介護施設にてリフレクソロジストの仕事を希望する場合は、介護資格や理学療法士・作業療法士の資格取得を優先にし、リフレクソロジーの民間資格を後から所持するように計画するとよいでしょう。
専門学校などでリフレクソロジスト養成スクールの講師になる方法もあります。
リフレクソロジーの知識や技術を、これから学びたい人たちを対象に教える仕事です。
ただし、指導者のレベルに達する豊富な経験が必要で、需要が増えるのはもう少し先のことになるのが現状といえます。
それまでは、リフレクソロジストとして他の分野で実務経験を積み上げてから目指すのが無難です。
就職先を見つけるよりも、リフレクソロジーサロンを自分で開業する方法も選択できます。
メリットは、自分がやりたい方針を自由に決定できて、好きなポリシーに則ってリフレクソロジーを展開できることです。
ただし、開業のためのノウハウや行動が必要となり、リフレクソロジーの知識以外にビジネスとして運営するための技量も問われてきます。
また、開業資金など設備投資もあるので、計画を立て慎重におこなうことが大切です。
リフレクソロジーに関心を持っていて、いずれリフレクソロジストになりたいと考えている人は増えているはずです。
そこでここでは、リフレクソロジストに向いている人の特徴・共通点を解説します。
自分がリフレクソロジストに向いているのかどうかをチェックしてみましょう。
リフレクソロジストは、コミュニケーション能力を持った人に向いています。
施術では技術力が必要ですが、クライアントを心地よい状態に誘う工夫も重要です。
会話での接客能力も問われ、質の高いサービスを提供できるかどうかによります。
コミュニケーションをしながら、身体の不安や悩みを聞き出す能力も求められるでしょう。
リフレクソロジストには、観察力も欠かせません。
クライアントの体調や施術中の様子を観察し、状況に応じた提案をします。
その時々で常にベストなサービスを提供できることが大切です。
顧客満足のために、反応などから推測し、最適な施術の提案ができる能力が求められます。
リフレクソロジストには、営業的センスも問われるでしょう。
マッサージや接客のスキルによって、さらに魅力的なアピールができるようになります。
元々から営業スキルに自信がある人は、この仕事に最適です。
クライアントの氏名、職業などの個人情報も意識できる気遣いができるので、好感を持たれ指名されるリフレクソロジストにもなれる確率が高まります。
リフレクソロジストは、クライアントの心身ストレスや病状を改善する仕事です。
当然、不調で悩んでいる人々を見ると、直したいという願望がある人に最適な職業といえるでしょう。
身体の構造や反射区の概念、効果や影響などを理解し、回復することを願う渾身の思いを持てる人でなければなりません。
私利私欲重視や機械的な作業となってしまわないように気をつけましょう。
リフレクソロジストとして就職したいと考えた場合、どのようなルートを辿っていけばよいのでしょうか。
ここでは、リフレクソロジストを目指したい時の、登竜門の選択方法について解説します。
まず最初に断っておきたいことは、リフレクソロジストになるための国家資格は存在しない点です。
言い換えれば、誰でもリフレクソロジストとして活躍する自由があります。
その気になれば、今日すぐにでもリフレクソロジストの名刺を作成して配っても、法的な問題はありません。
ただし、施術をおこなう以上、リフレクソロジーの専門的知識は欠かせないので、何かしらの方法でマスターし、施術者としての実践経験が問われるでしょう。
リフレクソロジストとしての業務は、資格や経験がなくても挑戦することができます。
もちろん最終的には専門性のある知識や技術を身につけておかないと、仕事として成立しません。
しかしそのようなノウハウは、研修や実務を通じて習得していくルートも考えられるので、未経験だからといって消極的にならないことです。
未経験者がリフレクソロジストで成功するには、基本的な健康知識や人体に関する基礎知識をマスターすることから始めましょう。
使命感があって、リフレクソロジーのことが大好きだという熱意があるのなら、実務経験を問う前にすでに学習を始めるなどのアクションをしているはずです。
そこから少しずつ情報を得てスキルアップを目指していくことで、チャンスが広がっていきます。
リフレクソロジストとして仕事をするのに、特別に資格取得の義務は発生しません。
しかし、それでも一定の技能レベルが問われるため、多くの専門家は、専門学校や通信講座などでリフレクソロジーの技術や知識を学んで、民間資格の取得を目指すのが一般的です。
あるいは、スタッフとして就職後に、研修などで知識や技術の幅を広げる人も珍しくはないでしょう。
リフレクソロジストとして職に就くための学歴や資格は必要とされませんが、多くは専門教育機関にて技術・知識を学習した上で、実践を積み重ね民間資格を取得しています。例えば、「リフレクソロジーjp®資格認定」では、東洋医学の歴史や基本から入り、台湾・中国・日本・タイ・インド・英国なども含めた世界各国の健康法やリフレクソロジーの知識も学べる資格です。
他にも、陰陽平衡理論、リフレクソロジーの効果、種類、英国式リフレクソロジーと台湾式リフレクソロジーの違い、反射区、エネルギーラインなどの詳しい知識が得られ、試験に合格すれば資格認定してくれます。
リフレクソロジーを相対的にマスターしたい人におすすめです。
リフレクソロジーの業界で働くにあたって、どのくらいの収入が得られるのかは気になるところです。
ここでは、リフレクソロジストの平均年収について解説していきます。
リフレクソロジストの平均年収は、150万円から200万円の間とされています。
実際にはかなり低い額面だという印象です。
ただしこれはあくまでも、アルバイト的な人々も含めた一般的な平均であり、経験を積んで成果を出せるリフレクソロジストになれば、500万円以上の年収を得ている人も少なくありません。
リフレクソロジストの平均収入は、一般サラリーマンと比較するとかなり低く思われます。しかし、平均相場よりもはるかに高額な収入を得ているリフレクソロジストも存在することは確かです。
その場合、多くは雇用された形態ではなく独立開業している人が該当します。
経験と経営スキルを備えて成果を出せる実力者なので、年収1000万円も不可能ではないようです。
そこまで行き着くには、当人の経営手腕にもかかってくることでしょう。
先述した、リフレクソロジストに向いている人とも関連性がありますが、すでに以下のような職業や性格を備えている人は、リフレクソロジストとしても有利なポジションに立てると思われます。
以下のようなタイプの人です。
現役でマッサージ師・鍼灸師として活躍している人は、リフレクソロジストとしても同じように活躍ができるでしょう。
あん摩師や柔道整体師として国家資格を所持した人だけが、本来は「マッサージ」の名称の使用を許可されています。
公認されている存在なので、クライアントへ安心感を与えられるのでおすすめです。
さらにスキルアップの手段としてリフレクソロジストの資格を取得すれば、知識や技術が磨かれます。
リフレクソロジーの施術も併用できるため、あらゆる角度からの治療ができるでしょう。
施術を積み重ねていくほど、クライアントとの対話の重要性が理解できます。
コミュニケーション能力があり円滑な対話力がある人ほど、リフレクソロジストとして有利に働くでしょう。
また、アロマテラピー、音楽、芸術、パーソナルカラーといった分野での専門知識を身につけておくと、さらにリラクゼーション効果を引き上げるサービス提供をすることができます。
相手の不安や悩みを自分のことのように受け止めることができて、思いやりやサービス精神が旺盛なので、悩みの解消をするリフレクソロジストとしての素質があるといえるでしょう。
ものごとへの関心や興味が高く勉強熱心な人ほど、リフレクソロジストの素質があるでしょう。
リフレクソロジストは民間資格を取って開業すれば完成というわけではありません。
むしろ、そこからがスタートともいえます。
さらにリフレクソロジーの歴史や効果・効能などの知識と実践能力を高める必要がでてくることでしょう。
リフレクソロジーの知識は一朝一夕ではなく、コツコツと勉強する熱心な人に向いています。
足裏のリフレクソロジーの反射区は、さまざまな内臓と関係性が深く、不調などに反応をしながら自然回復力を呼び戻すことができます。
足裏や手・耳などの周辺のつぼを中心に、優しい圧を加える施術です。
そのため、施術手順や概念などの知識を得た人物が、正しい方法に則っておこなうことが基本とされています。
世界中に古くから民間療法として発展した形跡があり、1900年代に入ってから体系化されました。
米国発祥でリフレクソロジー自体の歴史は新しいものですが、今では医療行為として公認している国もあります。
日本国内でも定着しつつありますが、今後も進歩することが期待できるでしょう。
副作用などもほとんどなく、自然治癒力に委ねる安全性の高い施術なので、技術をマスターしたリフレクソロジストが増加することも予想できます。
ぜひ、リフレクソロジーの施術の知識を得た上で、実地経験を積み重ねていってください。