
もし体調がすぐれないと最近感じているのであれば、自宅で簡単にできるセルフリフレクソロジーがおすすめです。
やり方のコツさえつかめば、自分で効果を実感することができます。
施術をsる場所や時間にも制限はなく、休日などの時間も利用できるのが特徴です。
ただし、セルフリフレクソロジーは、施術ステップをしっかりマスターした上で、この療法のメリットやデメリットなどを理解し、効率的に正しくおこなう必要があります。
本記事では、セルフリフレクソロジーの入門編として、マッサージの実践方法や注意点を解説する内容です。
痛みや気になるところを押すだけで健康効果に役立つ、セルフリフレクソロジーにチャレンジしてみましょう。
リフレクソロジーという言葉自体が造語です。
これは、1900年代初頭に「リフレックス(反射)」と「ロジー(学問)」を組み合わせて誕生しました。
人体には反射区と呼ばれる「つぼ」があり、身体の各器官・臓器に密接な関係があるとされています。
末梢神経も集まった箇所です。
反射区を刺激すると、その箇所とつながりのある器官や臓器に働きかけます。
例えば、胃腸の調子が悪い場合は、消化器系の反射区が集中する足裏のつちふまず周辺の反射区を刺激することで改善が見られると考えられているのです。
あるいは、つちふまずの周辺を何気に押したとき痛みやゴリゴリした感触があれば、消化器系の機能が低下している可能性があると推測できます。
リフレクソロジーでは、反射区への刺激によって、痛みを感じたら身体の不調を見つけ出せる施術でもあります。
また、リフレクソロジーは、広い範囲に分布した反射区を、つぼへのピンポイントではなく周辺を含んだ面で捉えた施術です。
できれば最初は専門家の施術を受けてみるのが有効的ですが、自宅ケアとしても取り入れやすいマッサージとして注目されています。
リフレクソロジーには、施術方法によって複数のタイプが存在します。
日本では、英国式・台湾式のリフレクソロジーが浸透している状況です。
では、リフレクソロジーのおもなタイプ別による特徴や施術内容を解説します。
日本国内で浸透しているポピュラーなリフレクソロジーは英国式リフレクソロジーです。
特徴としては、手指の腹で優しくソフトタッチしながら、足裏の反射区全体を押していく手法にあるでしょう。
足のツボを刺激すると耳にすると、強烈な痛みをイメージしがちですが、あくまでもソフトな足裏へのアプローチです。
また、足裏に限らず手・肩・顔・首などにもソフトなマッサージを施していきます。
アロマを焚いて癒し効果を高める工夫もされ、リラックスしたいときにおすすめです。
台湾式リフレクソロジーは、どちらかといえば足つぼマッサージに類似した施術です。
指の腹や関節、ツールを利用しながら、足裏のつぼを強く刺激する特徴があります。
考え方としては反射区に合わせながら、痛みが強い箇所へのアプローチで、あまりの痛さで悲鳴を上げてしまう人もいるようです。
やがて施術を繰り返せば痛みに慣れ、次第に体質改善の方向へといくので、痛気持ちいいマッサージになって人気があります。
タイ式リフレクソロジーは、「セン」と呼ばれるエネルギーの線に沿って施術をします。
英国式や台湾式と比較すると、弱過ぎず強過ぎずやや痛さが加わる程度の中間に位置する感覚で施術するのが特徴です。
細長い棒やオイル・クリームを使用し、足裏や足指の反射区、ひざ下なども細かくマッサージします。
センに沿って血流やリンパの流れを見極め、不調を改善させる施術です。
リフレクソロジーに関心があるけど、効果が本当に期待できるのか、あるいは、自分でやるための方法を知らない人が多いかもしれません。
そこでここでは、セルフリフレクソロジーの7つの効果を解説します。
セルフリフレクソロジーをおこなうことで、むくみの改善に繋がります。
地球の重力によって血液やリンパ液は心臓に戻りきれず、足先に溜まってしまうケースがあるのです。
すると、むくみとなって冷えの原因にもなります。
時々リフレクソロジーをすれば、リンパの流れや血行が向上し代謝も上がり、余分な張りやむくみが次第に消えて太りにくい身体づくりにもなります。
セルフリフレクソロジーによって、体温を上げて体を活性化できます。
固まった足裏をほぐし柔らかくすれば、滞った血流が促進することが分かってきました。
それは、足裏の反射区を刺激するため、その反射区に関与した内臓にも影響があるからです。
全身の血流がよくなり身体が温まっていきます。
体温が上がることによって、免疫機能向上も期待でき、健康維持のサポートになるでしょう。
あらゆる病気の予防のために、セルフリフレクソロジーがおすすめです。
反射区は足裏全体を優しく刺激し、各内蔵器官の活性化が期待できます。
血行が促進されることやリンパ液の流れも向上し、自然治癒力が高まるからです。
習慣として継続すると、病気にかかりにくい体づくりにも貢献できるでしょう。
セルフリフレクソロジーで、リラックス効果が期待できるでしょう。
リフレクソロジーは肌に直接タッチしながら進行します。
その心地良さによって、居眠りをしてしまう人がいるほどです。
とてもリラックス効果を高めてくれる施術とされています。
セルフリフレクソロジーで、美容効果が期待できます。
血行不良がある場合、反射区への適度な刺激により筋肉の強張りを緩められるでしょう。
血液が再び健全に細胞へいきわたりはじめ、循環が正常化すれば代謝も向上していきます。
細胞の入れ替わりがスムーズになり、デトックス効果・美肌効果にもつながるとされているのです。
セルフリフレクソロジーで、ストレスの解消につながるでしょう。
基本的にリフレクソロジーは心地いい刺激を与える手法です。
そのため、精神的な緊張を緩めて自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
バランスが整うことにより、生活習慣も改善されるでしょう。
例えば、質の良い睡眠や胃腸の消化活動の改善などです。
もし、ダイエットに挑戦したいのであれば、副次的にセルフリフレクソロジーをおすすめします。
リフレクソロジーでは、リンパの流れや血流の改善がなされるので、代謝が上がって体内の老廃物が外に排出されやすくなるでしょう。
むくみやセルライトの予防にもなり、ボディケアにも期待できます。
ただし、あくまでも相乗効果の意味でおこなうことが大切で、ダイエットの場合は、運動や食事制限など主要となる習慣を忘れてはなりません。
セルフリフレクソロジーをはじめるためには、大きな設備も一切必要ありません。
自分の手回り品を応用して使えばよいでしょう。
ただし、事前にいくつかのアイテムを準備する必要があります。
以下のものを、あらかじめ用意しておきましょう。
● フットバス
● 蒸しタオル
● クリーム・オイル
フットバスは、両足が入るくらいのサイズ感がある洗面器・バケツといった代用品で可能です。
蒸しタオルは手足を温めるために使用しますが、他にも施術後の足をきれいに拭くためにも使用します。
もしなければ、お湯で温めたタオルや、手を温めるためのアイテムであれば何でもよいでしょう。
クリーム、もしくはオイルの銘柄に限定はありません。
手指が滑りやすくできれば、どのような市販のものでも可能です。
セルフリフレクソロジーの施術前には、手足を温めます。
身体をあらかじめ温めると血行がよくなるので、リフレクソロジー効果がさらに高まるからです。
足はフットバスを利用し、手も同様にお湯もしくは蒸しタオルなどで温めます。
冷たい手のままで触れると冷感刺激のほうが上回ってしまい、リラックス効果が半減するからです。
夏場ならよいのかもしれませんが、通常なら施術中は暖かくすることに努めてください。
床にはマットを敷くなど、体が冷えない工夫をするよう推奨します。
セルフリフレクソロジーの施術では、部位へクリームやオイルを塗るのが普通です。
理由は、マッサージの摩擦による皮膚のひきつれや痛みを防止する目的があります。
滑りがよくなることで、施術がスムーズにおこなえるでしょう。
リフレクソロジーにおいては、クリームやオイルは必須アイテムです。
使用するクリーム類はマッサージ専用がおすすめですが、もしなければ市販されている美容クリーム・ベビーオイルなどでも代用できます。
要は、足裏の皮膚に優しくて滑りがよくなるものであれば構いません。
リフレクソロジーでは、ふくらはぎや足首もほぐします。
血液・老廃物の流れを促進するために、足の反射区以外も併せてほぐしておくことが目的です。
こむら返りをしないための意味もあります。
セルフリフレクソロジーでは、どちらかの足を片方の膝にのせて足首回しをするとよいでしょう。
また、足首を伸ばしてストレッチし、ふくらはぎをもみほぐしていきます。
リフレクソロジーについての考え方は、各国によって違いがあります。
英国の場合は、医療行為として認められていますが、日本ではリラクゼーションの一部とみなされる施術です。
リフレクソロジーは、単に「足裏マッサージ」とも呼ばれる場合がありますが、線引が複雑で大きなくくりの中で捉えられています。
ただし、リフレクソロジーは反射区全体を優しくマッサージする手法であり、足裏だけではなく手などの部位にもあり、体全体への施術を意味した考え方が特徴です。
ここでは、自分で簡単にできるセルフリフレクソロジーの実践手順を解説します。
おもに以下のような流れです。
● 足を温めてクリームなどを塗る
● 腎臓と尿管、膀胱の反射区からスタートする
● 足全体をやわらかくする
● 不調で違和感がある反射区を重点的に施術する
セルフリフレクソロジーの始まりは、足を温めることからです。
足の筋肉や関節を温めれば緊張がとけます。
悪い兆候がある反射区は触ると固くなっていて、その部分への細やかな手技がおこないやすくなるからです。
クリームとの併用の目的は、指を滑らかにさせて摩擦を防ぐためですが、アロマ効果やスキンケア効果も期待できる利点もあります。
お好みのマッサージクリームを選んでおこなえばよいでしょう。
セルフリフレクソロジーでは、腎臓・尿管・膀胱に該当する反射区から刺激を始めるようにしましょう。
腎臓・尿管・膀胱の反射区は、土踏まずの部分にあります。
一番コリや張りを起こしやすく、こむら返りによる強い痛みを感じる箇所です。
土踏まずの筋力によって血液が心臓へ戻るよう循環システムが決まっているともいわれています。
よく足が「第二の心臓」と呼ばれる理由です。
そのため、施術の最初は、第二の心臓である土踏まずのコリや張りをほぐしながら足全体へと移る方法が流儀とされています。
リフレクソロジーの基本的方法は、足裏の無数にある反射区全体を優しくほぐすことです。
足を温めておいて筋肉や関節を柔らかくし、土踏まずを刺激したら、足全体を見渡し痛みや不調を探り当てるよう施術します。
その際は、足指の反射区にも注目しましょう。
足指には、副鼻腔・脳内分泌・目などの反射区があります。
末端神経に近いため、やや痛みがあるかもしれませんが、忘れずにケアをしましょう。
リフレクソロジーをおこなってみると、特定の部位の皮下直下が固くなっている特徴がわかります。
その部位を更に強く押すと強い痛みを感じることでしょう。
もしそのような部位を探り当てたら、反射区を「面」として意識しながら施術します。
リフレクソロジーの手技は流派によって差が生じますが、特定の反射区を選択して刺激する意味では共通です。
親指を使いながら程よい刺激を与えるようにしましょう。
セルフリフレクソロジーを含めた足裏系マッサージは、健康促進、リラックスやストレス解消に効果的な方法として知られはじめています。
しかし、長時間にわたり過度な施術をするなどで、体に悪影響がある危険性も含んでいるのです。
ここでは、セルフリフレクソロジーをやりすぎた際のリスクを考えていきましょう。
適切な技術と知識を持っていないとリスクを伴ってしまうでしょう。
確かに、セルフリフレクソロジーは誰でも簡単に実践できます。
しかし、技術や知識が中途半端なままでは、かえって体に害をおよぼすせじゅつになってしまうのです。
マッサージの専門的アドバイスを受けるなど、事前に十分な勉強をしておくことが大切です。
足つぼマッサージやリフレクソロジーは、血液の循環を促進する効果があります。
一時的に血流が発生し疲労感減少に役立つでしょう。
気持ちのよさから長時間にわたってやってしまわないことです。
あまりやり過ぎると血行過多が発生し、かえってむくみの原因になることがあります。
ますます不快感を引き起こす原因になってしまうからです。
誤った角度などで余計な圧力をかけることで、骨折や靭帯損傷の危険性もあります。
骨粗鬆症のリスクが高い高齢者などは慎重におこなうことです。
セルフリフレクソロジーは、足裏への圧力により緊張緩和に効果的です。
ところが長時間にわたっておこなうと、過度な負荷がかかって筋肉疲労が発生するかもしれません。
筋肉や腱に損傷を与え炎症や痛みを引き起こす危険性もあります。
足裏マッサージ系のリスクで多いのは、皮膚への損傷です。
指をすべらせながらおこなうことで摩擦による擦過傷、皮膚の赤み、炎症が発生しやすいことが原因となります。
もし損傷が深刻になると感染症のリスクも考えられるでしょう。
くれぐれも過度にやりすぎず、様子がおかしい場合は中断すべきです。
神経が集中する足裏へは、過度なマッサージが過敏反応を起こしてしまうかもしれません。
痛みやしびれを感じ、感覚が鈍くなる場合も考えられるでしょう。
本来のリラクゼーション効果を損なってしまいます。
リフレクソロジーなどの足歌系マッサージによる血行の増加で、一時的に心臓への負担をかけるかもしれません。
長時間にわたって過度な刺激を与えることで、心臓へ余計な負担をかける可能性があるからです。
高血圧や心臓疾患がある人は慎重に施術する必要があるでしょう。
セルフリフレクソロジーなどのマッサージは、気持ちよさに魅了されて過度に依存する危険性があります。
普段のストレス解消手段として施術することに問題ありません。
ところが、それに頼りきってしまうと、他の習慣を怠ってしまうからです。
あくまでもリフレクソロジーは、副次的な健康法として捉えましょう。
セルフリフレクソロジーをする際に、必ずこれだけは守ってほしい注意点をピックアップしました。
これから、リフレクソロジーを試してみたい入門者の人は、以下の内容に注意しましょう。
再確認する意味も含みますが、施術の際は必ずクリームやオイルなどを塗っておこないましょう。
手指の皮膚が荒れている場合や、足裏が荒れていると肌を傷つけてしまうからです。
反射区の皮膚と手の皮膚を傷めない配慮として、滑りやすい状態を作ってから施術します。
また、クリームやオイルを利用する前には、必ず使用上の注意をよく読んでおくことです。
リフレクソロジーの概念は、痛みが出るほど刺激を加えることではなく、心地よい優しいタッチでの施術です。
東洋医学の経絡経穴の考えでは、つぼへの痛い刺激で活性化させる考え方もあります。
しかしそれは国家資格などを所持し、専門的治療ができるプロによるものです。
リフレクソロジーでは常に優しいソフトタッチでおこなうものと考えておきましょう。
リフレクソロジーは、優しいソフトタッチで全体をカバーする捉え方です。
20世紀初頭に入ってから生み出された、比較的新しい施術とされています。
足裏全体の反射点・反射区へアプローチしながら、各内蔵器官への働きかけをし、機能の活性化を図る施術として確立されました。
個人としても施術しやすく、習慣にできる手軽さが人気です。
効果については個人差もありますが、まずは試しにやってみてはいかがでしょうか。